ギザ十な日々

2人の息子と妻との日々を書いています。

言葉では届かないもの

 

 

 

コンビニ副店長「もう少しやる気を出して品出ししたらどうなんだい」

私「だったら、やる気の出る言葉を下さい」

コンビニ副店長「……それは意味ないだろ」

私「どうしてですか?」

コンビニ副店長「今、君にやる気を起こさせるような言葉なんて、オレは思いつかないよ。――少なくともオレにはね。だって、君、オレのことキライじゃん」

私「……?」

 

学生時代の記憶より。

 

 

 

 

 

 

日曜日。

 

朝から英語の勉強。その後、ブランチに日本茶とサンドイッチを食べながらワイドショーを見る。

 

そして、11時ごろより会社のノートパソコンを開く。

 

ここ最近細かい仕事が立て込んでおり、平日の業務時間だけでは回り切らなくなっていた。そこで、最終手段として休日に仕事を持ち込んだのであった。

 

 

 

「――あ、ペンギンさんもパソコン開いてる」

 

最近のソフトは大分発達しており、パソコンを開いている人と開いていない人がわかるようになっている。(細かい記述は避けるが、そうなっている)

 

「この人、やっぱり、休日も仕事しているんだなあ」

 

ペンギンさんは、私が数年前まで東京にいたころの元上司の方である。

仕事も丁寧で、なお且つ膨大な量をこなし、いつも楽しそうにしている。ご結婚されており、お子さんも3人もいるようだ。休日は子供の部活動の世話をよくされていたが、それだけではなく、自分の趣味の釣りやゴルフも楽しんでいた。

 

私自身まだ短い会社人生だが、ペンギンさんは尊敬したいと思える先輩の1人である。

そのペンギンさんが、休日の昼間でも仕事をしていることをパソコン伝いで知る。

 

(そういえば、私がまた東京にいたころも、ペンギンさんはよく遅くまで残業をしていたなあ)

 

朝早く会社に来て、遅くまで仕事をする。休日も仕事をし、家族サービスも欠かさない。いったい、どこにそんな体力があるのだろう。

 

そんなペンギンさんに、まだ会社入りたてのころに言われていたことを思い出す。

 

「とにかく、入社してから3年間くらいまでは、本当にがむしゃらに頑張ってほしい。みんなが注目するような大きな仕事はないかもしれないけど、この時期にしっかり頑張れるかどうかで、その後の仕事への向き合い方と、仕事の任せられ方が決まってくるから。自分も上司から言われた言葉なんだけどね(笑)」

 

なんとなく、自分の心の中に残っている言葉である。大して根拠のある言葉ではないだろうけど、自分が怠けようとしたときに、ふとこの言葉を思い出し、自分のケツを叩いている。そんな6年目の夏である。

 

ペンギンさんではないが、ほかにも尊敬できる諸先輩の言葉は、少し似ているところがある。

 

とある取引先のベテラン開発担当者の言葉はこんな感じ。

 

「仕事が楽しいとプライベートもうまくいくもんだよ。だから、プライベートをよくするために仕事を頑張ってみな。それはプライベートを犠牲にすることとは違うからね」

 

飲みの席、ちょっと前の部長の言葉も忘れられない。

 

「お前みたいに仕事が遅いやつは、夜遅くまで残業したり、休日も仕事のことを死ぬほど考えるんだよ。そうすることで、ようやく一人前の手前くらいまでに行けんだ。そうしろ、っていいたいんじゃなくて、仕事ってそういう風に向き合うものなんだって俺がずっと思って仕事をしてきた、ってだけ」

 

 

今、迂闊に部下こういうことを言ったら、人によってはすごく嫌がるのかもしれない。場合によってはパワハラになるんだろうか。

 

 ーーでも、不思議と上に述べた方々の言葉は心に残っているし、ストンと腑に落ちる。

たぶん、言葉自体はどうでもよいのだろう。ただ、私一個人が尊敬したいと思ってる人が発する言葉であれば、わかりやすいくらい受け入れてしまう、ということなのだと思う。私の場合、たまたま、仕事に一生懸命向き合うタイプの人が多いのかな。

 

上の言葉も、尊敬できない人から言われたと考えたら、

 

うざっ

 

お前が言うなお前が

 

勝手に考え方を押し付けないでください

 

 

と思ってしまうだろう。(ちょっと想像してみると、やっぱりその通りだった)

 

こんな言葉を自分も同じように言えるようになりたいものである。そのためには、仕事を一生懸命頑張らんとなあ。言葉を磨くのはその次ですね。

 

 

――

 

約4時間で、休日の仕事終了。

 

 脅迫観念もなく、食事を忘れるくらい、集中した時間を過ごすことができた。また、仕事をしながら自分で淹れる日本茶は、格別に美味しかった。これもまた良き休日かな。

 

以上、とりとめもない気持ちで書いた、とりとめもない日記でした。:->:->:->

 

 

 

これは他人にとっては大したことがないが、当人にとっては大したことである。

 

 

 

できると決断しなさい。方法などは後からみつければいいのだ。

(Determine that the thing can shall be done,and then we shall find the way.)

エイブラハム・リンカーン

(Abraham Lincoln)

 

 

 

問題をうまく定義できたら、半分は解決したようなものだ。

(A problem well stated is a problem half solved.)

チャールズ・ケタリング

(Charles Franklin Kettering)

 

 

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日曜日。

 

朝8時に起床。炎天下の中軽くランニングし、シャワーを浴びた後に部屋を軽く掃除。そして、ワイシャツにアイロンをかけ、朝食にヨーグルトにはちみつをドバドバかけたものを食べる。

 

10時頃に落ち着きからぼんやりとワイドショーを観る――が、何度も時計を気にする。

 

 

そして、11時。

 

「――さて、そろそろ行くか」

 

私は部屋を出て、家から約1時間弱のところにある大阪工業大学に向かった。

 

 

 

別に大阪工業大学が私の母校というわけではない。むしろ、これまで一度も関わりのなかった大学である。ただ、コイツの試験会場になっていたのである。

 

 

 

 

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ご存知、TOEIC(Test of English for International Communication)である。国際的な英語の試験ですね。

 

別に英語が好きなわけではない。いつかの日記で書いたが、会社から半強制的に英語習得を命じられている。そして、12月に部署全員でTOEICを受験することになっているのである。

 

なお、そこでの私の達成目標点数は

 

600点

 

である。

 

――正直、600点がどれくらいの難易度なのかもよくわかっていない。就活だと600点は必要、転職だと700~800点あると有効に働く、なんていう話を聞いたこともあるが、信憑性は定かでない。だいたい英検2級くらいの能力、なんてのを聞いたこともあるが、それもよくわからない。

 

そこで、あらためてちょっと調べてみると、TOEIC公式情報こんな図表を発見。就業状況別点数である。

 

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http://www.iibc-global.org/library/redirect_only/library/toeic_data/toeic/pdf/data/Worldwide.pdf

 

こうやって見てみると、フルタイム勤務者の場合、

 

大体550点が平均点

 

のようだ。となると、600点というは

 

普通の人より英語が少しできますね

 

という感じだろうか(※)。結構レベル高いじゃん……。

 

※ただし、この資料は世界中のTOEIC受験者を基にした統計である。つまり、英語がとっても得意な国と苦手な国がごっちゃになっているわけである。そこで日本だけで調べてみると、どうやら平均点は500点ちょっとくらいみたいです。あしからず。

 

 

 

――ともかく、文句をうだうだ言っている場合ではない。12月の試験で600点以上の点数を取らないと、私のサラリーマン生活は終わるのである(知らんけど)。是が非でも600点をとらなければならない。

 

そこで、12月の本試験を迎える前に、TOEICの雰囲気をしっかり体感するべく、7月23日に個人で試験を受けに行くことにしたのだった。

 

余談だが、試験を受けるには受験料がかかる。……いくらかかるかって?驚くなかれ、

 

 

受験料5,725円((税込)

 

である。(高!!)

 

け、決して手頃な出費ではないが、TOEIC試験をしっかり体感すると思えば、まあ、必要経費であろうか……?

 

 ちなみに、今回の試験は、あくまでTOEIC体感が目的である。そのため、当日を迎えるまで、私は「TOEIC高得点のための勉強」は、何もしていない。私がこの日までにしてきたのは、

 

・中学英語の文法復習

・通勤中にNHKの英語講座の聞き流し

 

だけである。ただ、最低限の知識としてTOEIC独自の試験形式について、さっくりとネットで確認はしておいた。……まあ、誰が見ても、十分に対策をうったとは言えないおそまつな状態である。

 

 

だったら本屋で模試本を買って家でやればいいじゃん。金がもったいない

 

試験を受けるんだったら、ちゃんとTOEIC対策本を1冊くらい読み通してから受けないと意味がないだろうが

 

と思う人もいると思う。――というか、これは試験当日の私の気持ちである。

 

「2か月前の俺のバカ野郎が。何にも考えずに勝手に試験を申し込みやがって(TOEIC申し込みは2か月前から)。金と時間がもったいねーだろうが。計画性のないふるまいの割を食うのは、いつも将来の自分だ」

 

とぶつぶつ文句を垂れながら試験当日を迎えたのであった。……ともかく、私は試験会場である大阪工業大学に向かった。

 

 

 

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会場にたどり着き、あたりを見渡す。……なんとなく、学生風の若い人が多いように感じた。

 

(就職活動のためかしら?それとも、留学のため?あ、英文科在学中とか?まぶしい連中だぜ)

 

別に居心地の悪さを感じたわけではないが、想像していたよりも受験者の年齢層が若いように思ったのであった。

 

 

ちなみに、ちょっと調べてみると、TOEIC公式情報こんな図表を発見。年齢別受験割合である。

 

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http://www.iibc-global.org/library/redirect_only/library/toeic_data/toeic/pdf/data/Worldwide.pdf

 

なんと、30歳以下で76.5%を占めている(その割合、なんと3/4である)。あくまで推論だが、おそらく学生と思われる年齢層が全体の半分近く占めていると思われる。たぶん、この時に私が学生が多い、と感じたのは統計的に間違ってないようである。

 

 

余談だが、性別で見てみると、

 

男性56.5%

女性43.5%

 

のようだ。まあ、ほぼ半々とみていいんじゃないでしょうか。――なるほど、TOEICとは、

 

若き男女にとってナウい英語能力指標

 

と言えそうだ。ちまたにTOEIC高得点をうたった広告がたくさんあるのもうなずける。

 

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(帰り道に梅田駅で発見。つい見入ってしまった)

 

――

 

15時。

 

約2時間の試験が終了。

 

 

試験を終えた後、私は真っ先にTOEIC試験を申し込んだ2か月前の自分に感謝したくなった。おかげでTOEICというものがどんなものか分かったからだ。そして、TOEIC600点以上を取るために私が身につけなければならないスキルについても理解することができた。

 

私が身につけなければならないのは、

 

・英語を聴く力

・英語を読む力

・英単語の知識

・英文法の知識

・問題形式への慣れ

 

などのようだ。……まあ、基本的スキルすべてですね(苦笑)

 

 

試験を終え、梅田にある本屋へ向かう私。

 

TOEIC対策のための本を吟味。昨日まであまり近づきたくなかったTOEIC本コーナーが、とても親近感がわく場所となった。少し前までなんとなく毛嫌いしていたTOEICカリスマ講師の本が、実に頼もしく思えた。

 

 

 

 

たぶん、今回の試験結果はぼろぼろでしょう。まともに「わかった!」という感覚で回答できた問題は、本当にごくわずかでしたから。たぶん300点も取れていないんじゃないでしょうか(少なくとも、300点分確信を持って解いたという自信はない)。

 

でも、まったく何をしたらいいかわからなかった状況から、やるべきことが見つかったわけである。これは実に大きな一歩である。

 

――そして、12月までにTOEIC600点、なんだかできる気がしている。いったいどこからそんな自信ががわいてくるのだろうかはわからないが(苦笑)

 

 

 

12月、その日をお楽しみにnee

 

 

 

 

お灸をすえてほしいの……

 

 

 

健康は実に貴重なものである。これこそ人がその追求のために、単に時間のみならず、汗や労力や財宝をも、否、生命さえも捧げるに価する唯一のものである。
モンテーニュ 

 

 

健康な人には病気になる心配があるが病人には回復するという楽しみがある。

寺田寅彦

 

 

 

私は若い。まだ20代である。

 

私の年齢を聞いただけで、私という人間をうらやむ人も多いことだろう。いかに高齢者が元気な時代といえど、20代のエネルギッシュっさには全くもってかなわないからである。

実に当たり前だが、身体のどこにも気がかりなところなんてない。皆さんは五臓六腑への負荷や、骨量や筋肉量などが気になるのだろうが、私にはまったく関係のないことである。言うまでもなく、常備薬など1つもない(皆さんは2,3種類のものをお持ちでしょう?)。カロリーや糖質・脂質の摂取量を計算しながらの食事?実に馬鹿らしい、好きなものを好きなだけ食えばいいじゃない。今日も酒とパスタとお好み焼きと白飯をテーブルに並べて食事をしようかしらん。

 

まさに、最高の健康優良児である(そしてイケメンである)。若さは、それだけですばらしい。それだけで、すべてを凌駕する価値があるのだ。

 

 

 

――ところで、人生の先輩に問いたい。

 

 

自分はもう、若くないんだな

 

 

こんな言葉を自分自身に本気で向けたのは、いったいいつ頃のだろう?具体的なタイミングは人それぞれだろう。ひょんなつまずきで何気なく思う人もいれば、大きな病を患ってから深く思う人もいるだろう。

 

 

私の場合は、2017年夏のタイミングで、このことを思うのだった。

 

 

 

 

月曜日。朝。

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「ぜんぜんツライじゃん……」 

 

朝起きて、頭の状況を確認し、やはり鈍痛を感じる。

 

 

少し前から、頭痛を感じていた。土日は休息に努めていたのだが、月曜日になっても頭痛がまったく治らない。

 

頭痛の原因は明白ではないが、

 

肩コリからくる頭痛 

 

というのはなんとなく予想がついていた。

 

 

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肩コリがひどくなると、頭痛につながることがあるというは聞いていたからである。そして、ここ最近肩コリが殊にひどいのだ。

 

今朝起きると、頭痛だけではなく、歯の痛みも感じる。なんだか奥歯に違和感がある感じ。歯と歯の間に鉛の塊でも挟み込まれている感じ……苦痛である。

 

(肩コリに頭痛、そして歯痛まで広がっちまった……大丈夫なのかオレ……。もしかしてヤバい病気なんじゃ――) 

 

 

身体が動かせなくなるほど重篤な状態ではない。だから、会社にはいく。でも、心の不安は増すばかりであった。 

 

 とりあえず、肩コリ用に買っていた湿布を肩に貼り、会社に行く。

  

 

――

 

オフィス。

 

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「あ、ナタデココさん、すみません。これ、〇〇社用の見積書です。ご確認お願いします」

 

ナタデココ「あ、はーい……って、大丈夫?肩揉んで。疲れたサラリーマンみたいだよ」

 

ナタデココさんは、わが部署の事務職の女性である。私よりも20個くらい上の方だが、見かけは(若いという意味で)年齢不詳人物。見知らぬ年下にため口で話された後、実は相手が年下だった、というのをたくさん経験してそうな人である。

 

 

ナタデココ「肩こってんの?」

 

「……そうなんですよ。肩コリがひどくて。少し前までマシュマロみたいな肩だといわれていたんですが」

 

ナタデココ「何キモイこと言ってんの」

 

「本気で思うんですが、今だれか女性に肩をもんでもらったら、相手が誰であれ恋に落ちる気がします」

 

ナタデココ「何キモイこと言ってんの」

 

「実際、人が人に恋をするのなんて、そんなきっかけでいいんじゃないですか?心が少し痛んでいる人に優しい言葉一言、なんとなく寂しい気持ちの人に電話1回、肩が凝っている人に肩もみ10モミで充分です……嗚呼つらい…肩コリだけでなく、頭痛にもつながっているような感じで……なんだか頭が重いです」

 

ナタデココ「ああ。典型的なやつね」

 

「あ、やっぱりそうなんですか?」

 

ナタデココ「もしかして歯とかも痛くなってるんじゃないの?」

 

「!?そうなんですよ。なんだか下の歯が痛くなってつらいんです。もしかしてこれも肩コリに関係しているんですか?」

 

ナタデココ「みたいよ。私も肩コリがひどいから、昔は頭痛や歯痛があったんだけどね。でも、今はそれすらも感じなくなっちゃったわよ(笑)」

 

「え」

 

すると、べつの事務職の女性のブラッドオレンジさんが

 

ブラッドオレンジ「ひどい人はそうなるみたいね。慢性化ってやつ?私も肩コリひどいから薬飲んだり整体に行ったりするんだけど」

 

ナタデココ「そうそう!整体たまに行くと気持ちいいのよね。終わった後に『すごいこってますね』って言われるのはもう慣れっこ慣れっこ」

 

と、肩コリ話で盛り上がるお二方。

 

「まだまだ私は肩コリ入門レベルですね。今も湿布貼ってるんですけど、頭痛と歯痛が気になってしまって。これは湿布じゃどうしようもないですが」

 

ブラッドオレンジ「あ、じゃあ、ロキソ〇ンあげようか?一次的だけど肩コリと頭痛と歯痛全部に効くと思うよ」

 

「え、そうなんですか?〇キソニンって、そんな万能薬だったんですか?」

 

ブラッドオレンジ「効き目は人によるだろうけどね(笑)はい、とりあえず2錠」

 

と、ブラッドオレンジさんは机から〇キソニンを2錠取り出し、私に差し出してくれる。

 

「あ、ありがとうございます……でも、これもらって、ブラッドオレンジさんは困りませんか?」

 

ブラッドオレンジ「大丈夫大丈夫。ほら、これだけ常備薬として持っているから」

 

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といって、いろいろなタイプの薬が入った袋を見せてくれる。

 

「あ、なるほど。でも、なんでそんなにたくさん」

 

ナタデココ「まだ若いからわからないだろうけど、薬はどんどん増えていくのよ(笑)それも個性だから」

 

「……なるほど。勉強になりました。とりあえず、このロキソニ〇と湿布で痛みに対応したいと思います」

 

ナタデココ「湿布貼り替えるときは手伝おうか?」

 

「い、いえ、それは大丈夫です!」 

 

と、激しく抵抗する私(ドウテイか!と、自分で自分につっこんだ)。

 

 

ロキソ〇ン服用後少ししたら、確かに肩コリと歯痛は引いたのであった。人生の先輩の経験というのは学ぶところがまだまだある、と改めて実感。

 

 

 

〇土曜日

人生で初めてマッサージに行く。

 

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(イメージ) 

 

整体師「大分凝ってますね」

 

「やっぱりですか――もう若くないですね……」

 

整体師「は」

 

 

と、少し落ち込んだそぶりを見せたが、心の中では、何か大人になったなあ、と思ったのであった。

 

 

こんなのはほんの序章で、こんな感じで体にどんどんガタが生じてくるんだよなあ、と思われる。しかし、薬がハッキリと効いたと感じる喜び、マッサージのような至福のサービスを味わえるのも、これまた新たな楽しみ何だろうなあ、と、今は気楽にとらえます。

 

 

整体の帰り道、ドラッグストアでシップとお灸を購入。

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冒頭、調子に乗ったことを書き散らして失礼いたしました。調子に乗った自分に、文字通りお灸をすえて、今日はお・し・ま・い。

(ナタデココさんの「何キモイこと言ってんの」という声が聞こえる)

 

 

 

酸っぱいマラソンと甘い休日

 

 

森の中を一匹のキツネが歩いていました。

「ああ、お腹がすいたな、なにか食べ物はないかな~。」

下ばかり見ていたキツネは、ふと、上を見あげました。

「わーっ、おいしそうなブドウだ!よし、ブドウを食べてやろう。」

キツネは、うれしくなって背のびして、ブドウを取ろうとしました。が、どうしても届きません…木にだきついて登って取ろうとしましたが、枝がないので、どうもうまく登れません。今度は、さかだちしてしっぽで取ってみようと考えしっぽを伸ばしましたが、ブドウは取れませんでした。

「よーし、今度こそ!」

少しはなれたところからいきおいをつけて走り出しジャンプして取ろうとしました。それもしっぱいしました。色々ためしましたが取れません。とうとう、キツネは、怒りだしました。

「フン、あのブドウは、まだまだ、酸っぱいはずさ!」

とキツネは捨てゼリフを残して去っていきました。

 

イソップ童話『キツネとブドウ』より

http://www.e-douwa.com/aesop/FoxGrapes/index.html

 

 

 

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一週間前。

 

「……日程変更?」

 

上司「そうだ。先方社長の予定が急きょ変わったらしい」

 

「はあ、なるほど。――それで、接待はいつになりますでしょうか?」

 

上司「来週の金曜日。大丈夫?」

 

「金曜日ですね……ええっと……もちろん、大丈夫です、はい」

 

上司「そうか、よかった。じゃあ、来週金曜日に頼むぞ」

 

「はい。お願いします」

 

 

金曜日の夜に接待の飲み会。相手は、昔から安定した取引をさせていただいている得意先の社長である。

 

お酌回りとお酒の処理班として、私も参加を命じられていた。

 

 

 

 (……しょうがないけどねえ……しかし、来週の金曜日とはねえ。)

 

 

実は、今週の土曜日にこのイベントがあったのだ。

第6回くまがや夏マラソン

 2017年7月1日(土)
死ぬほど熱いマラソンです。
冷却スポンジ、ロードシャワーなど熱中症対策は万全ですが、最終的にはランナーの自覚と覚悟次第で地獄か天国かが決まります。
陸上トラック400mを含む公園内4.2km特設コース。
ランニング専用トラックを走ります。初心者からアスリートまで幅広く挑戦できます。

 

そして、上述の接待日程変更を告げられる数日前に、このはがきが私の下に届いていた。

 

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非常に過酷なマラソンであるようであるが、挑戦する価値があると思い、参加申し込みしていたのである。そして、一週間前からしっかり休め、前日の金曜日のうちに埼玉の熊谷に前泊する予定だった。

 

――だが、先ほどの接待日程変更である。

 

さすがに金曜日の夜に接待をし、そこから灼熱の熊谷マラソンに挑むのは身の危険を感じた。接待では酒をがばがば飲むことになるわけで(若手で酒が飲めるやつは、必ずこの役割を与えられる)、フルマラソン前日にこのコンディションはツライ。殊に「死ぬほど熱い」とされる熊谷マラソンに挑む人間が二日酔い状態では、マラソン運営に迷惑をかけること777.0%である。

 

(体調不良を言い訳に、金曜日を休んでは?)

(個人的な用事を犠牲するほど大事なことではないのでは?)

 

とも思う人もいるだろう。だが、この場合、私に参加有無について選択の余地はない。私用で参加不可としたら、サラリーマンではないと思っている(Oh,モーレツ)。なんとか両立を図るために、再び日程変更が生じるような方法を模索してみたが、結局実現につなげるまでの方法が思いつかず。

 

止む無く、熊谷マラソン参加を辞退したのであった(参加費8,000円は痛いが……)。

 

 

そして、今週の金曜日。接待当日。

  

 

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上司とともに、相手の社長と飲み会。まあ、接待は危なげなく終了。(自己評価だが)

 

 

ベロベロに酔っぱらいながら、家にたどり着く。家についたと同時に眠りについたのであった。

 

――

 

土曜日。

 

 

胸のむかつきとともに朝を迎えた。体を起こすと

 

「頭が……痛い」

 

後頭部が異様に痛い。痛いというか、ズキズキする。ズキズキするというか、電流が走っているような感じがする。電流が走っているような感じというか、鉱物が頭の中で動き回っているという状態。というか、……ともかく異様に痛い。

 

「――こりゃ、やっぱり熊谷マラソンに参加しなくてよかった。参加してたら大変なことになっていたよ」

 

痛みとは裏腹に安堵した心地。

 

 

このまま体を休めようかと思ったが、土曜日の日課として、朝のランニングに出かける。

 

 

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とにかく暑い。暑いだけでなく、非常に蒸せている。しばらく続いていた雨の影響だろうか、空気が非常に重苦しい。汗も大して走っていないのにダラダラと湧き出てくる。

 

(……こりゃ、熊谷マラソンにでなくてよかった。熊谷はもっとつらいことだろう。出ていたら、絶対倒れていたな。不参加は正しい選択だった)

 

 

私は途中で歩きながら、いつもより短めの距離で引き返した。

 

――

 

家に着くと、頭痛が一層ひどくなっていた。そこで、あまり頼りたくなかったが、薬箱にある頭痛薬を飲む。そして、布団の中でぐったりとする。仰向けになると、後頭部が圧迫されてツライので、うつ伏せか、横ばいになって休む。

 

 

 

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エアコンがガンガン効いた部屋で横になりながら、

 

(考えてみれば、最近、出張続きで車の運転が長かったよなあ、運転は見えないところで疲労がたまるんだよ。それに、アノコトでストレスフルなときもあったし――絶対熊谷マラソンに出なくてよかったよ。出ていたら、本当に命の危険もあったかもしれない。ーーもしかして、これは決定的な運命の分かれ道だったかもしれない……。ありがとう、接待)

 

と自分に言い聞かせながら、この土日をグータラすごしたのであった。

 

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(グータラしたくなったので、TSUTAYAでDVDとCDと漫画を借りに行くほどでした。インドア万歳)

 

 

熊谷マラソン、参加しなくてよかった。おかげで、世の中にある素晴らしい文化作品に触れることができたのですから。そして、しっかり身体を休められたのでした。

 

 

 

……でも……なんだかなあ、な、土日でした。

 

 熊谷マラソンを完走した皆さん、是非、来年会いませう。

 

 

 

知らなかった世界

 

 

火曜日。

 

 

雨。まだ、寒いのだか暑いのだかハッキリしない天気。ただ、ジメりとしていることは明確だった。

 

 

この日は内勤業務中心。ただ、仕事があまりなかった(気が向かなかった)ので、終業時刻になると、早めに帰社。十九時前に帰宅。

 

 

(こんな日は、軽く走るか)

 

 

 ストレッチをした後に、外に出てランニング。走るコースは、いつもの河川敷。ただ、平日の夜に走るのは久しぶりだった。平日の夜は仕事を言い訳にさぼるため、土日か、平日の朝に走ることが多いのである。

 

 

――

 

この時間でもまだ外は明るい。まあ明るいといっても、曇り空のため、なんだかどんよりとした空気。時間のせいか、天気のせいか、私以外、だれも走っていない。人通りも少なく、ごくたまに、ご老人がとぼとぼと歩いているか、釣り糸を垂らしている人が目に映るだけである。

 

(――この時間帯は、なんだか寂しい雰囲気だなあ)

 

私自身、身体が真剣に走るモードにならないのか、ペースはいつも走るよりも大分ゆっくり。

 

まあ、ゆっくり走るのも悪くない、と、落語を聞きながら、呼吸が変わらないペースに走った。湿気ているせいか、ゆっくり走ってもあっという間に汗ばんでくる。

 

 

――

2km走ったあたりで、黒い塊が目に入る。

 

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(……なにあれ?)

 

近づいてみると、塊の正体がすぐにわかる。

 

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「あら、亀だわ!」

 

と珍しい出会いにはしゃいでしまい、つい写真を撮ってしまう。いつも土日に走るときに亀を目撃したことなどなかった。亀は私の存在に驚いてしまったのか、首を引っ込めている。

 

 

少しばかり亀を観察した後、私はランニングを再開した。そして、落語を聴きつつ、ぼんやりと考える。

 

 

(小学生のころ、俺も亀を飼ってたっけ。おじいちゃんが水槽で世話していたんだよね。もともと小さかったのに、あっという間にでっかくなって。でも、いつの間にかいなくなっていたんだよな。あの時は、「動物は死を悟ったら、自然と飼い主から離れていくんだよ」なんて、じいちゃんが言っていたような。「亀は万年」って言うのが嘘って、結構早い段階で知っちゃったんだよね。――そういえば、結局あの亀って、何年生きたんだろう?……さっきの亀も、もしかしたら死を悟った亀だったのかしら。それで、飼い主から離れていたところだったのかしら?……まさかね)

 

まるで根拠のないことを妄想する。ペースがゆっくりだからだろうか、頭の中での独り言がいつもより多い。

 

――

 

4㎞ほど走り、まもなく外が暗くなりそうな頃。

 

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(あ、あれは猫。亀の次は猫か)

 

 

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立ち止まり、ついまた写真を撮る。

 

(この河川敷、夜になると動物が結構いるのね)

 

私が写真を撮っていても、逃げる様子のない猫。人に慣れているようにも見える。草っぱらからコンクリート歩道のところまで降りて近づいてくる。

 

(あらかわいらしいわあ)

 

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(あ、首輪してるんだ。……ん?なんか書いてある)

 

 

首輪は大分古いものらしい。暗くてよく見えなかったので、顔を近づけてみる。

 

 

そこには、

 

 

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サワルナ

 

 

 

(……サワルナ?触るな?……サワルナ……)

 

 

強い言葉遣いの首輪と、対照的にのんびりしている猫は、なんだか不釣り合いで気味が悪くなった。

 

私はこれまで来た道を引き返した。少しだけペースを上げて。

 

 

振り返ると、猫はまだ歩道にたたずんでいた。

 

――

 

帰り道、あっという間に暗くなった視界には、猫や犬の姿がシルエットのように目に入る。数はさっきよりもずっと多い。

 

 

いつも、土日に走るときに

 

野犬注意

 

という看板が目に入っていた。それを見るたびに、そんなものはどこにいるんだ、と鼻で笑っていた。だが、私の知らなかった世界は、場所を変えずとも、時が変わった際に現れるものらしい。

 

 

帰路、再びあの亀に出会う。

 

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さっき出会った場所から大分離れていたように感じる。私は反射的に写真を撮ってしまった。

 

(もしかして、この亀も……?)

 

 

 

 

かつての我が家の亀の記憶と、目の前の亀を照らし合わせる。

 

 

 

(……当時の亀、本当に寿命だったのかなあ。)

 

 

根拠はまるでないけど、少しだけ胸騒ぎを覚える。

 

 

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曇り日の夜、帰り道は身体がすっかり冷えてしまった。

 

うっかりな出会い

 

 

 

人生は一箱のマッチ箱に似ている。重大に扱うのはばかばかしい。重大に扱わねば危険である。

芥川龍之介侏儒の言葉』より

 

 

宇宙は偶然の産物だ。この世は必然などない、カオスだ。小さな分子が漫然と衝突を繰り返す――それが科学が示す真理だが……この意味は?この偶然は何を意味する?

Breaking Bad Season3 第10話『かなわぬ最期』より

 

 

 

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  1. うっかりミス
  2. ぼんやりしていて、しくじること。通常は起こるはずのない失敗。

デジタル大辞泉より

 

 

 うっかりミス、特に自分はよくやってしまう方だと思う。商談に使用する資料で誤字があったり、出張で髭剃りを忘れてしまったり、ETCカードがないのに高速でETCの料金通路を通ろうとしてしまったり、料理でコショウを振りかけようと思ったら中身を全部出してしまったり――多種多様なうっかりミスをしてしまう。自分のこれまでのうっかりミスを全て書き連ねたら、ノート100冊じゃ足りないだろう。

 

 

 それにしてもこの「うっかりミス」という言葉、なんとも間抜けな響きである。舌をペロッとだして笑ってごまかしている子供の顔が浮かんでくるような、なんとなくかわいらしい失敗、という感じ。ミスの状況を説明したら、

 

「ったく、しょうがないねえ、もう」

 

で済まされるようなそんな雰囲気。

 

……しかし、大人がするうっかりミスは、それではすまないことも多い。時と場合によっては、このうっかりミスによって重大な事態を招くこともある。

 

・取引先に社外秘の情報をうっかりメールで送ってしまう

・うっかりカードや現金が入った財布を落としてしまう

・免許を忘れてうっかり運転してしまう

・知人と勘違いして、うっかり見知らぬ他人を触ってしまう

 

もしも自分がこんなことを「うっかり」してしまったら、一気に絶望と自責の念に駆られることだろう。時には犯罪者になりかねない。

 

 

考えただけでも背筋が寒くなり、お腹が痛くなる。

 

……しかし、自分のうっかりミスではなく、他人のうっかりミスの場合は……どうだろう?

 

 

――

 

金曜日。

 

この日は車で外勤。午後から商談が入っていた。

昼休憩中、私は途中にある某中古本屋に車を止める。

 

 

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久しぶりに古本の物色。

 

平日の昼間の古本屋は実に閑散としている。まあ、こんな時間に立ち読みできるのも営業職の特権であろう(あ、昼休み中だからさぼりじゃないよ?)

 

 

約10分、目的の本を探すでもなくぶらぶらと店内を歩き、本の背表紙を見たり、時折気になる本をパラパラ見たりする。

 

そして、一番好きなサイエンスのコーナー へ。そこで1冊の本が目に留まる。

 

「……あ、これ」

 

少し気になっていた本。約1年前に出版されたときに購入しようと思ったのだが、その時は別の類の本を集中して読んでいたので、買うのは控えていた。

 

「これにするか」

 

と思い、その本を手に取る。ざっとみて、大きく汚れているところはないし、損傷もない。何も買わないのもつまらないので、とりあえずこの本を買おうと決める。

 

内容はある程度知っていたので、中を見ることなくレジに持っていく。そして、購入した本をかばんに入れ、私は店を出た。

 

 

――

 

土曜日。

 

いつものように洗濯をした後、軽く外を走る。走り終えたら、部屋を掃除。その後は乾いたワイシャツとハンカチにアイロンをかける。いつもの土曜日の過ごし方。

 

借りていた海外ドラマのDVDを見終わり、ぼんやりとする。

 

 

「――あ、この前買った本でも読んでみるか」

 

と思い、先日買った古本をかばんの中から取りだす。

 

とりとめもなくパラパラとめくると……。

 

 

「……ん?」

 

 

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真ん中あたりに、はがきサイズの紙が挟まっている。このサイズだとよくあるアンケートかと思われるかもしれないが、青色に染まるアンケート用紙というのは見たことがない。

 

「……おい、これって……」

 

私の中で、好奇心と良心の呵責が一気に湧き上がる。その本に挟まっていたのは、

 

 

 

 

 

 

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であった。

 

 

表紙には、会社名と名前がしっかりと書かれている。まあ当たり前だが、まったく知らない人である(これで知っている人だったら宝くじ級にすごいが)。私と多少なりとも本の趣味が合いそうな人、ということ以外はまったくわからない。

 

「コレ……やばいんじゃないの?給与明細って」

 

それにしても、なぜ私が買った本に挟まっているのか。

 

 この本を読んでいた時にしおりにしていたのだろうか?それとも偶然本に挟み込まれてしまっただろうか?いずれにしろ、(かなりの変人でないかぎり)本を売るときにチェックしなかった「うっかりミス」であることは間違いなさそうだ。(それと同時に、店側も中身をちゃんとチェックしなかったうっかりミスでもある。)

 

少し怖くなり、ネットで調べてみる。すると、意外といろいろなものが挟まっていた!という実例があることを知ることができる。中にはお金が挟まっていたり、奇妙なメモが挟まっていたりと、なかなか興味深い。

 

私自身、しばしば古本屋を利用しているが、ごくたまに写真が挟まっていたり、勉強時に使用していた付箋が挟まっていたりしたことがあった。……しかし、さすがに「給与明細書」というのは初めてであった。この偶然はいったい何を意味するのかしら?

 

「……というか、コレ、どうしたらいいの?」

 

正直、困惑している。この本を購入した古本屋に「こんなの挟まってましたよ」って言った方がいいのだろうか?それはそれでいろいろ問題がありそうな気がする……。それとも、給与明細書に書いてある会社に電話して「〇〇さんの給与明細書を偶然拾ったのですが」と言ったらいいのだろうか?(自分がそれをやられたらすごく嫌だが)

 

 

そもそも、これを挟んでしまった人は、給与明細書がまったく知らない他人の手にわたっていることを気づいているのだろうか?うっかりミスも、気づかないうちは気楽なものだが……。

 

 

結論が出ない、よくわからない出会いなのであった。

 

 

今もなお、その本に挟んだままにしてある給与明細書。本当に、どうしたらいいんだろう?

 

とりあえず、自分が同じうっかりミスをしてしまった、と仮定したら、見つけた人に何を求める……?たぶん、

 

 

中は見てもいいけど、中の情報は絶対にネットにさらさないで。見たらそのまま捨てて下さい。あと、金輪際、私にかかわらないで……。近寄らないで……。

 

 

と思う気がする。そう……じゃない?

 

 

 

 

 

 

独身休日あぁ気楽

 

 

谷原「続いては、三択の問題」

 

ナレーター「三択の問題です。 漫画『ドラえもん』で、6月は国民の祝日が1日もないと嘆くのび太が、ドラえもんの秘密道具を使って休日を作りました。なんという休日でしょう?だらだら感謝の日、ぐうたら感謝」

 

ボーン

 

緑「ぐうたら感謝の日!」

 

谷原「そうです!だらだら感謝の日、ぐうたら感謝の日、のんびり感謝の日のうちの、ぐうたら感謝の日っと。6月ね~ないですからね、祝日ね。お父さんも休みがないからつらいかもしれませんけど、祝日が多いとなるとお子さんといろんなところに行かなきゃいけないから、それはそれで大変だったりする」

 

緑「……そ……うですね」

 

谷原「しますよね(笑)ふふふふ(悪い顔)」

 

2017年6月18日『パネルクイズアタック25』放送より。

 

 

日曜日。

 

 

朝に軽めジョギング。

 

1時間弱走った後、洗濯や掃除、ワイシャツのアイロンがけなどを済ませる。その後、昼前まで軽く英語の勉強。それも終えてしまうと、やることがなくなる。

 

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ティーバックに熱湯を注いだ紅茶を飲みながら、ぼーっとワイドショーを観る。ワイドショーを見終えた後は、アタック25を観る。この日は父の日SPで、4人のパパさんが激戦を交わしていた。それにしても、今日のアタック25は実に見どころがたくさんあった。

 

「最初は青だと思ったんだけどなあ。しかし、緑の人すごかったなあ、この人数問しか答えてないのに、最後の最後まで食い込んできたよ。あと、赤の人は見事な最後っ屁だったなあ(笑)白の面目を見事につぶしたよ」

 

興味がある方は……まあ頑張ればどこかで観れるかも。

 

さて、アタック25も見終えると、本当にやることがなくなり、悶々とする。

 

「……あ、そうだ、久しぶりにお菓子作りでもするか」

 

と、思い立つ。

 

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考えてみると、ここ最近は紅茶や英語、マラソンに夢中になり、お菓子やパン作りがすっかりおろそかになっていた。一つのことに集中すると、ほかのことがまったく手につかなくなるのが私の短所である(この短所がなぜかあんまり仕事には向かないのだが、それはまあ長所である)。

 

このブログでも、少し前までは菓子・パン作りが中心だった時期があった。何かにとりつかれたように、決まって土日は何かを作っていた。平日も、朝や帰宅後に時間を見つけては下ごしらえなどをしていた。今思い返すと、なぜそんなにモチベーションがあったのだろう、と不思議でしょうがない。

 

 

ともかく、約3か月ぶりにキッチンの製菓・製パン用の戸棚を開けた……のだが。

 

「……うわ、このアーモンドスライス、賞味期限が1か月も切れてる。このカスタードミックスもだ。……そういえば、小麦粉たちも、大分前に買ったやつだよなあ……」

 

 うすうす嫌な予感はしていたのだが、やはり、3か月ほどさぼっている間に、買い込んでいた食材の一部の賞味期限が切れていた。これは痛恨の極み。

 

「食べ物を無駄にするな。賞味期限は多少切れていても問題ない」

 

という声が聞こえてくる。……しかしまあ、自分で食べるだけならばいいが、会社の同僚に配ることもあるので、さすがに1か月以上切れていると、なんだかモラル的に問題がある気がする。

 

「仕方ない……久しぶりにアソコに行ってみるか」

 

と、家を出て、大阪の梅田駅へ。

 

――

 

久しぶりの梅田。しばらく目的もなくうろうろした後、大丸梅田の中にあるアソコに行く。

 

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知っている人は知っている、知らない人は全く興味がないであろう、「富澤商店」である。

 

youtu.be

 (なんて幸せそうな動画……独身男には程遠すぎるぜ) 

 

 

富澤商店は、日本で最も有名な製菓・製パン材料専門店である。お菓子作りやパン作りに必要な食材や器材のほぼすべてがそろっているといっても過言ではない。日本津々浦々に店舗を出しているし、ネット通販も有名。日本でお菓子やパンを一度でも作ったことがある人ならば、大体みんな知っているのではなかろうか。

 

これは私見だが、客層はおそらく20~70代の女性が95%を占めると思われる。私が店にいくと、男性に会う確率は著しく低い(奥方にくっついている旦那様くらいだろうか)。この空間に入ると、私の男性としてのワイルドさも抑えられ、女性のしなやかな部分が強く表れてくる気がするから不思議である(勝手な思い込みかもしれないが)。

 

 

 

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ひとまず、基本的な食材を購入。買い物を終えると、紙袋一杯の荷物となった。重かったので、帰り道に行きつけのコメダ珈琲で一服してから帰った。

 

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とりあえず、マドレーヌとかワッフルでも作ってみようかしら。大分なまっているだろうけど、また定期的に作って腕を上げていきたいな。……でも、今日は人ごみでの買い物で疲れたから……また今度ね。

 

作らんのかーい!

 

と自分で突っ込んで今日はおしまい。

 

 嗚呼、なんでもない日記。でも、こんな何でもない日常を記した日記も、たまには……いつもそうですね。 

 

独身は気楽だ~っと。ぷー。……嗚呼、なんかさみしい。