1位は彼女、2位はそれ以外の女性
ワタクシ、現在大阪某所で1人暮らしをしております。
彼女はおります。今関東に住んでいるので、いわゆる遠距離ってやつです。
遠距離も長いもので、もうすぐ3年目を迎えるところでしょうか。遠距離を続けるのは難しいとよくいわれます。――ですが我々はお互い働いているし、毎日のように電話しているから――まあ、そこらへんのカップルと大して変わらないのかもしれません(月に1回程度は会うようにしてるしね)。
とまあ、普段は別に何ともないのですが、ごくたまに発作的に生じる感情、というのもあるわけで。
――
金曜日。
新大阪駅。
私は、車で送迎のために一時的に停車できるロータリーで待機。
そして、携帯で電話をかける。
「あ、もしもし。お疲れ様です。ネクターさん、今どこらへんです?」
ネクターさん「あ、焼きいも君、お疲れー。えーっと、タクシーがズラーってある場所」
「あ、場所はあってます。タクシーの隣に乗用車の列があるじゃないですか。停車している車の列の一番ケツの方にいます」
ネクターさん「あ、なんだケツか~今行くね。あれ、ケツってどっち?あ、なんだ、こっちがケツ側か~」
「お願いします(あんまりケツケツ言うなよ笑))」
数分後。
ネクターさん「あ、焼き芋君、お疲れ~。ごめんごめん全然違うところいたね」
「すみません。わかりずらくて。本日はよろしくお願いします」
ネクターさん「いえいえ、こちらの方がお願いします」
ネクターさんを車に乗せて発進し、取引先に向かう。
この日は私の2つ上の先輩であるネクターさんと一緒に、取引先に同行営業に行くこととなっていた。
ネクターさんは普段東京にいるが、一部取引先が大阪にある。そこへ訪問するために、朝から新幹線で大阪にいらっしゃったのであった。そして、普段大阪にいる私がドライバーとして運転を務めることになった、というわけである。(別にネクターさんがレンタカーを借りて一人で回ってくれてもいいのだが、まあ、要するに?アッシー君というわけである。後輩なので文句は言えません)
余談ながら、ネクターさんは、女子力が高く、社内男性陣からも人気の容姿と人柄の持ち主。(無論、そこは関係なく)持ち前の営業力でバリバリと売り上げを伸ばし、お世辞抜きに我が営業部署の出世頭の方である。本当に、女性が活躍する時代ですね。
――
午前中の商談終了。そのまま車で次の商談先に向かう。
「お疲れ様でした。結構いい話がたくさんありましたね」
ネクターさん「ありがとう。これでひとまず、大阪に来て無駄じゃなかった、って上司に報告できそう」
「それはよかったです。次は13時からですが、移動含めると、あんまりお昼の時間がないですね」
ネクターさん「そうね。適当にコンビニとかでもいいよ?」
「すみません。それじゃ、次の取引先の近くのコンビニに行きます」
ネクターさん「うん、ありがとう。大阪らしくタコ焼き売ってたら食べようかなあ」
「あ、はい(……コンビニだよ?)」
(……ん?)
――
コンビニに到着。
「ちょっと道路混んでましたね。あんまり時間ないので、すみませんが15分くらいでいいですか?」
ネクターさん「うん。大丈夫、ありがとう。パンでも食べよっと」
「はい(タコ焼きじゃないのね)」
その車中。
パンとスムージーを買って食べるネクターさん。私はお腹の調子があんまりよくなかったので、チョコレートとお茶ですます。そして座席を倒して寝る。
ネクターさん「あ!」
「!どうしました?」
ネクター「スムージーこぼれちゃって(笑)。カバン汚れちゃった~。資料汚れてないからいいんだけど……」
「あ、とりあえずこれ使ってください。ウエットティッシュです」
車に備え付けてあるウエットティッシュ(ボトル)を差し出す。
ネクターさん「あ、いいのモッテルじゃない!ありがとう。たすかった~。ばかだよね~(笑)」
「……いえ」
(そういえば、ネクターさんって、昔からどこか抜けてたよな。昼食後の会議の時も、途中まで顔に米粒くっつけてたっけ。飲み会でもなぜか菜箸でずっと食べてたし――仕事はすごいしっかりしてるのに……これがギャップっていうやつか)。
……ん?
「……あ、じゃあ、そろそろ時間なので行きますね」
ネクターさん「うん、お願いします」
――
2件目終了。
「お疲れ様です。いい話がたくさんあってよかったですね」
ネクターさん「……はあ、落ち込むね」
「え?どこで落ち込んだんですか?今後につながりそうな話が結構あったじゃないですか」
ネクターさん「だってさ、私の笑い声のこと……あれは落ち込むよ」
「え、あれ落ち込むポイントなんですか?」
ネクターさん「落ち込むよ~。だって、べつの取引先からもおんなじこと言われたことあるもん」
「はあ」
この商談中、ネクターさんをよく知る取引先さんから
取引先「ネクターさんの笑い声はわが社でも有名ですからね。商談室で大きな笑い声が聞こえてきたら、あ、今日はネクターさんが来てるんだなあ、てみんなが思いますからね。つい商談室をのぞいて顔を出したくなりますよ」
という言葉があったのだ。
私はサザエさんみたいでうらやましいなあ、と思った。ネクターさんはそれを言われると笑ってごまかしていたが、商談終了後、急に落ち込んだ様子になったのである。
ネクターさん「気を付けないと。本当ダメ」
「ダメじゃないと思いますが。むしろうらやましいですよ。私なんて声が低いので、笑っても誰も喜ばないですからね。グヘヘヘッて気持ち悪いですから。その点、ネクターさんはパーと明るい笑い声ですし」
ネクターさん「……そういう問題じゃないんだよなあ。本当に……」
「私がいうのもなんですが、私もネクターさんの笑い声、好きですよ。なんだか元気が出ます」
ネクターさん「本当?でも、ダメ、笑い方は変えていく!これも働き方改革だわ」
「あはははは。使い方おかしくないですか(笑)じゃあ、すみません、大阪の事務所に戻りますね」
ネクターさん「お願いします!」
(……ん?俺、今、サラッとすごいこと言わなかった?)
ーー
終業後、上司と私とネクターさんで大阪らしい居酒屋に入り、食事。
上司「じゃあ、ネクターさん、大阪へようこそ。今日はお疲れー」
ネクターさん「お疲れ様です!焼きいも君、今日はありがとう。助かりました!」
「いえ。私も勉強になりました。まあ、ただのアッシー君でしたが」
ネクターさん「またドライバー役お願いね」
「どうですか。この言われようは」
上司「あははは、ひどいな(笑)」
ネクターさん「ふふふ」
普段は男性ばかりの大阪事務所のせいか、女性のネクターさんが入ると、いつもとは違う雰囲気。下ネタは控えめながら、これはこれで楽しかった。
東京に帰るネクターさんを改札で見送り、私も家に帰る。
――
家でテレビを見ながら、今日のことをぼんやり振り返る。
朝のケツケツ発言のこと、スムージをこぼしたときのこと、笑い声で落ち込んでいること、それ以外にも車の中で話したこと、夜の食事で話したこと――。
……あれ?なに、これ……?
「いやいや、そんなわけないよ。だって、俺、彼女いるしさ。ネクターさんも彼氏いるじゃん。え?何をいまさら。気持ち悪いこと思うなって(笑)」
あ、なんだケツか~今行くね。あれ、ケツってどっち?あ、なんだ、こっちがケツ側か~
スムージーこぼしちゃった(笑)
でも、ダメ、笑い方は変えていく!これも働き方改革だわ
またドライバー役お願いね
「……」
・・・・・・。
――
翌日。
起きると、精神は安定していた。
大阪は雨だったが、ウエアに着替えてランニング。
帰ってシャワーを浴び、朝食を食べ終えたころには、昨日の淡い気持ちはすっかり遠い記憶となる。
(……気の迷いか。)
日記に書いてみて思うのが、もしかしたらネクターさんの「高い営業力」とは、まさに人を惹きつけるあの雰囲気なのかもしれない。しっかりしつつも、どこかほわーっとしているところというか……あやうく身内の私まで心を奪われるところであった。
――というか、まあ、単純に私が欲求不満だっただけかな。
世の中全体がバレンタインデーで飾られているからだろうか。それとも、たまたま観た『恋は雨上がりのように』というアニメにキュンとしてしまったからだろうか。それとも、最近、タンパク質補給目的で豆乳をよく飲んでいるからだろうか。わからんけど、多分、そんなところだろう。欠乏感とは恐ろしいものでございますな(とりあえずそういうことにさせてください)。
でも、こういう感覚はたまにあると生活に張りが生まれるというものです。 ツレには基本的になんでも報告するが――これはまあ、いいかな(笑)よくわかんない日記ですね。でも、これはよくわかんなくていいんだよ!遠距離中の人なら共感してくれるはず!(だよね?)
「私がいうのもなんですが、私もネクターさんの笑い声、好きですよ。なんだか元気が出ます」
自由からの迷走
人は自由を得たのち、いくらかの歳月を経過しないと、自由を用いる方法を知らないものだ。
トーマス・マコーレー
2月4日。昼過ぎ。
試験官「はい、以上になります。皆様お疲れ様でした」
(……嗚呼、終わっちゃった)
――
帰り道。会場から駅までの間、ツレに電話。
「あ、もしもし」
ツレ「あ、もしもし。試験、どうだった?」
「うん、かくかくしかじかって感じ」
ツレ「あ、そう……まあお疲れ様。今日はゆっくり休みなさいよ。これからどうするの?」
「……うーん、とりあえず、家に帰る」
ツレ「どこかに寄らないの?」
「別に寄りたいところもないしね。今は何にも考えたくない。――じゃあ、電車乗ります」
本日はとある試験があった。結果は正直よくわからない。ただ通知を待つのみである。
――
帰りの電車、悶々と時間を過ごす。昂揚感があるのに、なんだか気持ちが晴れないというか、そわそわするというか、じっとしていられないというか、だれかと話したいけどやっぱり話したくないというか、……。
(――なんか、今、無性に叫びたい)
思春期のころって、毎日こんな気分だったのだろう。多分だけど。
ーー
店員「あ、すみませ~ん。今フリータイムで全部屋使用中でして~」
「……あ、そうですか。わかりました」
店員「またのお越し、おまちしておりまーす!」
「ええ(カラオケに行こうなんて思うこと、もうしばらくないからな!)」
カラオケでこのモヤモヤ感を発散!――いいアイデアだと思ったのだが。
――
帰り道、あるカフェに入る。
少し遅めの昼ごはんということで、ホットドッグとコーヒーを注文。ホットドッグが運ばれるまでコーヒーを飲みながら一服。
(せっかくだし、ゆっくりと日記でも書こうかな。文章にすれば気分が晴れるかもしれない)
日記を書こうと思ったその時、
店員「いらっしゃいませ~」
い「あ、空いてる空いてる!」
ろ「ラッキーっすね!全員入れる入れる」
は「注文まとめて頼んじゃって~」
に「人数分って、みんなブレンドコーヒーでいいの~?」
ほ「いや、あたしミルクティーにして~」
へ「私抹茶ラテね」
と「俺、なんか食いたいなあ」
ち「俺、ホットドッグ食いてえ」
り「私パスタ食っちゃおうかな」
ぬ「ねえ、ここwifi使える?」
る「おれタバコ吸ってくる」
を「あ、おれもおれも」
がやがやと店内に入ってくる若者たち。私が入ったときにはほとんど客がいなかったのに、周りを見渡すとすっかり満席状態。私の席の周りを若者が取り囲む。
(……)
店員「ホットドッグ、お待たせいたしました」
(……)
私はホットドッグを早々に平らげ、コーヒーを一気に飲み干す。そして、店を出る。
店が悪いんじゃない。若者たちが悪いわけでもない……んだけどね。
――
家までの帰り道、何か気分が晴れそうなものを探す。
(マンガ喫茶って気分でもないし、パチンコは面白さがわからないし、昼から酒を飲むほど大人じゃないし、かといってまたカフェに入るのはバカバカしいし。そもそも、さっきホットドッグ食べたから何も食べたくないし。どこか遠くに行く気力もないし、本を読む気にもなれないし、DVD借りに行くのもめんどくさいし、女の子の店は……聖人なのでよくわかんないし)
と、歩いていると
「うわ!……びっくりした……」
鳩のナキガラを見つける。鳩はよく見かけるが、ナキガラ姿は初めて見た。
(……これってなんだか、ついてないなあ。……やっぱり帰ろ)
心の中で手を合わせ、結局、帰宅。
――
試験前まで使用していた資料などを片付け、ぼんやりとテレビを観る。時間はみるみる過ぎていく。
(――あ、クリーニング取りに行くの忘れてた)
近所のクリーニング店に行ってワイシャツを引き取りに行く。その帰り道、ふと、
(……日記、やっぱり書こうかあ)
と再び思う。
――
晩御飯を食べながらこの日記を記す。晩御飯はビールとスナック菓子と冷や奴(1丁)。あとはメインデッシュで鶏のモモ肉ステーキ(塩コショウを振ってオーブンに放り込んだだけ)。
……地味すぎる自由の使い方。でも、試験が終わった後のビールはこれまた美味いから、まあ、いいのかな……あぁ。
以上、文章の通り、気の抜けた状態です。イベント終了後にパーッとできる人がうらやましいなあ。私もできれば欲望を全開にしてみたいものである。まあ、全開にしたらしばらく解放しっぱなしになっちゃうから、ある意味、今の状態くらいの方がいいのかもしれませんが。
また頑張れる何かを探さないと……あ、英語以外がいいかなあ(笑)
なまけてません
前回日記を記したのが、1月9日。そして、本日は1月28日。……約20日間、すっかり日記をさぼってしまった。
年始に
日記を習慣づける!
と目標設定していたのだが、我ながら実に情けないところである。
……ただ、日記をさぼっていたからと言って、実生活もさぼり気味だったわけではない。それどころか、1月は、なんだかいろいろと頑張っていました!いました!
〇ジョギング!
今年はマラソンに本気を出す!
という思いのもと、とりあえず月間走行距離を150㎞を目標設定した。……まあ、さぼり癖のある私からすれば、それなりの設定である。100㎞/月走ることもほとんどなかったからね。
そして、ほら!
今日段階で165㎞!意外と頑張ってますでしょ?若いのに見込みがあるねえ。ほいほいほーい(酔っ払い)。
明日も走るぜよ!目指せ毎日ラン!
〇とある試験!!
少し前、とある資格取得のための試験を受けることを書いた。
11月に1次試験があった。ハードルが高めなので、正直受ける前から不合格を覚悟していた。が、まあ幸運なことに、実はこの試験の1次試験をパスしていた。1次試験通過通知が届いたときには、
と家の中で叫んだものである。(騒音レベルであったと思われる)
そして、この資格の2次試験が2018年の2月上旬にある。なんとか2次試験をパスするべく、1月はちょっとだけ勉強に精を出していたのである。ただ、面接や実技試験があるので、人見知りの私にはちょっとねえ……。
何の資格かは、、、もし受かることができたら是非書きたいと思います。不合格だったら絶対書かないからね(臆病者)。
〇TOEIC!!!
そして、TOEIC。これも昨年末にちょっと書いた。
会社からTOEIC受験を命じられていた。
受験は2018年1月。これまでほとんど勉強していなかったが、最後の悪あがきで1月中はちょっとだけ頑張って勉強した。走っているときも英語のリスニングをしたり、仕事終わりにカフェに行って英語の勉強をしたりした。
でもまあ、英語は、一夜漬けのように直前に頑張ってもなんとなるようなものではないことを改めて感じた。一夜漬けができないから、昔から英語が苦手だったんだよなあ(笑)
そして、本日1月28日(日)がTOEICの試験日だった。
大学が受験会場。気のせいか、受験生も大学生風の方々が多かったような。
当初目標としていたのが600点以上。ただ、まあ……600点取れるような感触は得られなかった。最後は時間が足りず、慌ててマークシートを塗りつぶしたしね。もう、敗北感たっぷりである。
でも、TOEIC勉強を通し、少しずつではあるが、英語の楽しさを感じ始めている。今回の点数がいかなるものであれ、英語の勉強は続けてみよう。長い目で英語の力を養えたら……!なんて思っている日曜日の夜です。
というわけで、別に正月ボケが長引いて日記をさぼっていたわけではないのでしたっていう、言い訳&日記リハビリでした。
2月上旬の試験が落ち着いたら、日記も頑張るからね!本当は書きたいこともいっぱいあったんだから!
とりあえず2月は日記強化月間に設定して、日記を書きまくりますからね!(とか言って)
朝ラン族にあこがれて
朝寝は時間の出費である。しかも、これほど高価な出費は他にない
5時30分。
ピピピ!ピピピ!!ピピピ!!!
「……っ、うっさいなあ」
枕もとの置き時計のアラームを消す。
外はまだ真っ暗。乾燥した部屋のせいで喉はカラカラ。何か飲みたい衝動に駆られたが、起きるのが面倒だったので、そのまま二度寝。
早朝ランニングを習慣とした『イケてるランナー』になる
という、2018年1月初旬に立てた目標は、睡魔の前にあっけなく散ったのであった。
――
ロクジロクジロックジー ロクジデス テテテ テテテ テッテテ テテテ テテテ テッテテ (NHK『おはよう日本』オープニング曲)
「……うーん」
アナウンサー「おはようございます。1月9日火曜日、6時になりましたNHKニュース『おはよう日本』です」
「6時!ああ、どうしよう」
我が家のテレビは、朝6時に自動で電源が入るよう、タイマー設定している。そして、6時にNHKの『おはよう日本』のテーマソングで目を覚ますことになっている。いつもはそこからウダウダと布団にもぐりながら、NHKのニュース音声を聴き、そして、大体7時近くに布団から出るのである。このウダウダタイムが至福であり、甘ったれた誘惑に満ち満ちたひと時なのである。
ただ、この日は
(このまま起きようか、それとも今から走るか……どうしまじろう)
と悩む。
(今から走ったら、家に帰ってくるのが7時すぎか……。7時から洗濯してたら家を出るのが8時過ぎになるよなあ……でも、昨日走るって決めたしなあ……。会社まで大体40分だから、今から走ったらぎりぎり出社になってしまうよな。若手がそれはまずいよなあ。でも、走りたいよなあ。なんで5時半で起きなかったんだよう……)
と、ウダウダと布団の中でもがく。
結局、20分ほどしてから走るに至る。着替えを済ませ、軽くストレッチをし、ゆるゆるとランニング開始。人気の少ない河川敷に向かう。
今日は曇天だったせいか、6時半でもまだ夜のように暗かった。しかし、7時くらいになると、少しずつ空が青くなり始める。この瞬間がたまらない。走ったことによる高揚感も手伝い、今日という一日が始まることに心の底から喜びを感じることができる。
(やっぱり、朝走るのはたまらんなあ!)
と走りながら体中で感じる。
走り終えて家に着いたら、ゆっくりとシャワーを浴びる。ウェアを洗濯(お急ぎモード)し、その間に朝食の目玉焼きと味噌汁とご飯を用意。もちろん、手作りのヨーグルトも欠かせない。
食べ終えたら食器を洗い、会社にもっていくお茶淹れ、マグボトルに注ぐ。……え?コンビニのお茶で十分?いいえ、今日という一日を最大限に楽しむためには、やっぱり自分で淹れたお茶じゃないと、いけないよね。だって、これが私が大切にしている唯一のコダワリ、なんですもの。
――嗚呼、なんて充実した一日かしら。今日も素敵な一日になりそう。
――
始業時刻1分前。(リアル)
「お、おはようございます!すみません、ぎりぎり出社です!」
課長「おはよう」
ナタデココさん(事務)「どうしたの、朝から慌ただしく」
「ハアハア――すみません、ちょっと慌てて家を出たもので」
課長「なんだ、寝坊か?」
「いえ、ちょっと洗濯機にトラブルがありまして……。朝に洗濯をしたんですが、洗濯機のフタを閉め忘れていて、洗濯工程が途中で止まってしまっていたみたいで、それでで……」
キーンコーンカーンコーン
ちょうど、始業の鐘が鳴る。
「とりあえず脱水だけ済ませて服を干していたら、あっという間にこんな出社時間になってしまいました……」
ナタデココさん「あらまあ。朝から間抜けなんていやあねえ。洗濯機の蓋閉め忘れるなんて、寝ぼけてたんじゃないの?」
「……こんなはずじゃなかったんですが……。いやいや、1個でも信号に引っかかっていたら、完全にアウトでした。新年早々、要反省です」
ナタデココさん「なんとまあ、いやあねえ。こういうことが朝からあると、一日中嫌な気持ちになるのよね(笑)まあ、ぎりぎり間に合ったんだから問題ないわよ」
課長「うん、それより、お前、○○の書類出したか?今日の午前中まで提出だからな」
「……至急に。取り急ぎ」
できるランナーには程遠い、朝ランニングなのであった。明日からは目覚ましを5時に設定しよう。
と言いつつ、時計を見るともう23時半。こんな時間まで日記を書いているうちは――難しいかな(笑)
つながる走り・走るつながり
Q30: 仲間と一緒に走ったほうが速く走れるようになれますか?
A:本当は一人がいい。でも、たまには仲間で走るのもいいよね。
小出義雄『知識ゼロからのジョギング&マラソン入門』より
2018年になりました。
大阪に転勤になったのが2016年の春。大阪生活も今年で3年目に突入します。
元々、東北の田舎者である私にとって、大阪は「悪い意味」で近寄りたくない場所でした。大阪で東北出身の人間を見つけるのが難しいのも、大阪と東北が合わない証拠だと思ってました。引越した当初は、お笑い番組やワイドショーや下町巡りが一日中やっていることにすら、嫌気がさしていたものです。
ですが、いつの間にか、大阪の親しみやすく温かい雰囲気が、とても好きになっていました。吉本新喜劇もよく観るようにもなりました。そして、この土地にもっとなじんでいきたい、と思うようになったのです。
こうやって考えてみると、大阪に限らずどんな場所も、それぞれに良いところがあって、時間をかけさえすれば、その場所をいつの間にか好きなるものなんじゃないかなあ――なんて思ったりするんです。……ですけど、その時間をかけるにも、自発的にはなかなか難しいもので――。
――
昨年末。
【接待その1】
12月中旬。
取引先会長「ほう、マラソンか」
「は、はい」
課長「若いですよね。私なんてもう、何十年もまともに走ってませんよ」
「いや、マラソンに年齢は全然関係ないですよ?特にマラソンは!(本気)」
取引先会長「いやいや、私は走れないんだけど、うちの若いもんが結構走っていたりするんだよ。それで、焼き芋さんのタイムはどれくらいなの?」
「いや、ここで言えるほどのものでもなく……大体、4時間をギリギリ切るくらいでしょうか」
取引先会長「ほう、サブ4か!そりゃ速い」
課長「サブ4?なんですかそれ」
「フルマラソンを4時間以内で走り切ることで……ゴルフでも100を切るのが1つの分かれ目だったりするじゃないですか。フルマラソンも4時間がちょうどそこらへんのようだと思われます(多分)」
課長「へえ、それじゃ結構すごいんだ。でも会長、お詳しいですね」
取引先会長「まあね。しかしうちの会社でも、サブ4で走れる人間はいないんだよ。大したものだ」
「いや、私なんてまだまだで(ホマレホマレ)」
意外なところで話が盛り上がることになった。マラソンの神様からのご褒美だろうか。
【接待2】
12月下旬。
取引先次長「ほう、マラソンですか」
「ええ、そうなんです。まあ、独り者なんで、休日なんて走ることくらいしかなくて」
我が課長「でも、こいつ結構速いらしいんですよ。なんだっけ?サブ4?ってやつらしいです」
取引先部長「ほう、サブ4ですか」
取引先次長「あ、そういえば、部長もマラソンはかなり走ってましたよね」
取引先部長「うん、まあ、そうだね」
「あ、そうなんですか!」
取引先次長「部長は、実は有名なランナーの血筋の人なんですよ。ほら、苗字が〇〇でしょ?あの人の一族」
「え?〇〇部長?……あ、もしかして〇〇◎美?」
おそらく誰もが知っているプロランナー。ただし、たまたま同じで茶化されている可能性もあった。……しかしながら、いわれてみると、取引先部長からはレベルの高いランナーだけが放つといわれる特有のストイックオーラが感じられた(おまけに細マッチョであった)。
取引先次長「そうなんですよね、〇〇部長」
取引先部長「まあ、そうね(苦笑)まあ、直接俺には関係ないけどさ」
「へええええええ、すごいですね!それで、部長さんも走られるんですか?」
取引先部長「そうですね、まあ、昔は結構走ってましたけど、今はそれほどでも」
嘘をついているようには見えない。そこで、恐る恐る聞きたいことを尋ねる。
「聞いていいのかわかりませんが、差し支えなければ、自己ベストは――?」
取引先部長「まあ――2時間半弱ですね。もちろん、昔の話ですよ?今は全然です」
「ぶほ!どっしぇえ!!!早!」
我が課長「なんだよ。お前より1時間半以上早いってこと?っていうかサブ4って大したことないんじゃないの(笑)」
「いや、この方がすごすぎるだけですから!正規分布の端っこ!(※)いやしかし、そんな人の前で大変恥ずかしいかぎりです。本当に、すごい方だったんですね。お会いできて光栄です」
取引先部長「いえいえ。昔の話ですから」
神々しく光る取引先部長。ニワカモノとホンモノとの違いを見せつけられ、お世辞ゼロの心の底から尊敬のまなざし。会話もマラソン関係で続いた。接待としては、まあよかっただろう(と思う)。
これもある意味、マラソンの神様からのご褒美だったのか?
(※) どうでもいいが、フルマラソンのタイム統計を出してみた。想像していたのとは違い、あまり綺麗な正規分布ではなかった。いずれにしても、取引先部長はすごい人であることは間違いない。
資料:アールビーズ社アンケート資料を基に作成
――
先週。
会社にて。
ニンジンさん「お、あけましておめでとう」
「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします」
ニンジン「うん、こちらこそ」
「あ、ニンジンさん、昨年末にお話しした件ですが」
ニンジン「おお、うん」
「2月末にちょうど大阪でハーフマラソンの大会ありそうでして。そちらでいかがかと」
ニンジン「いいねいいね。じゃあ、1月に一回20㎞くらい走る練習しようよ」
「そうですね。ぜひ」
ニンジンさんは、私とは違う営業部署の中間管理職の方である。同時に、わが社のトップ営業の方でもある。ニンジンさんが普段どのような営業をしているのかは知らないが、ニンジンさんの名前は、部署が違えど、知らない人はいない。
そんな人と私のようなイモ男が話す機会など、普段は皆無……なのだが、ニンジンさんと2018年の2月にハーフマラソンに一緒に参加することになったのであった。
きっかけは、昨年の10月ごろに催された部署を超えた飲み会の席。近くに座っていたニンジンさんとたまたま話す機会があった。その時にも――。
ニンジン「焼き芋君はまだ一人もんだろ?休日は遊び放題じゃん。どう過ごしてんの?」
「いや、つまらん人間ですので、遊び方を知らなくて――(苦笑)。まあ……時間があったらちょっと走るくらいですかね」
ニンジン「ランニング?どれくらい走るの?」
「まあ、日によって違いますが、数㎞~10㎞くらいですかね」
ニンジン「へえ。大会とかにも出てんの?」
「そうですね。2017年は4回くらいでましたね」
ニンジン「へえ、すごいじゃん。それってフルマラソン?」
「まあ、一応。でも、本当に大したもんじゃないので――」
ニンジン「いや、ここだけの話、実は俺も走りたいなあ、って思っていたんだよ。俺の中学生の頃の同級生で今も一緒に遊んでいる奴らも、走るのにハマりだしててさ。40代になると、体のことも気になってくるんだよね。俺もやりたいんだけど、ちょっと出遅れた感じがあってね」
ニンジンさんは確か40歳前後の方。ただ、見かけは30代前半と言われても驚かないような若々しい方である(ブログの中ではお世辞など言わん)。
「いや、ニンジンさん、別に普通にスラっとされているじゃないですか」
ニンジン「そんなことないよ。カミさんからももっと痩せろって言われてるし。なあ、今度一緒に走ろうよ」
「ああ、それはもちろん、ぜひお願いします(逆に私でいいんですか?)」
というわけで、1度大阪城周辺を走って以来、何度か一緒に走ったりしていた。私と走ってイッタイ何が良いのかわからないが、せっかくお声かけいただいているのだし、私自身も走ることに関しては楽しめているので、今後もできれば続けていきたい。
ともあれ、ずっと1人で走っていたけど、こんな形で一緒に走る人ができるとは思わなかったのであった。これもまあ、ランニングを通じた縁であろう。
大した目的意識もないまま始めたランニングだったが、いろんな人間関係構築に役立っている。これは素直に喜んでいいんだろう。マラソン人口が増えたおかげで「走る」という言葉に良い反応を示す人が増えているのだと思う。
でもまあ、こういう『仕事につながる走り』だけではなく、なんというか、もっと気楽というか――。
――
月曜日。成人の日で休日。
雨の中、いつものコメダ珈琲に行ってアイスコーヒーを飲みながら、まったりと過ごす。
ふとランニングサイトである「ランネット」をのぞく。ランネットは、大会エントリーの時しか使用していなかった。けど、よく見ると、いろいろなランニング関連情報が掲載されていることがわかる。その1つに以下があった。
マラソン コミュニティ。一緒に走る誘いやサークル紹介などがずらずらと載っている。
「……まあ、ねえ」
私はランネットを閉じ、トイレに向かう。
――
(……)
トイレから戻ってから、
ランニング 社会人 サークル
で調べる(ああ恥ずかしい)。
すると、マラソンサークルに関するサイトがずらずらと姿を見せる。どっやら、マラソンサークルは私が想像していたよりも遥かに多く、全国津々浦々に存在するようだった。暇つぶし、と自分に言い聞かせながら、そのサイトを見て回る。
(……ほう)
どれも楽しそう。走っている姿だけではなく、打ち上げの写真や、旅行の写真まで載っている。かなりストイックなサークルもあれば、緩やかにマラソンを楽しむことを主目的にしているものまで、実に多種多様。
しかし、こういうのを見ていると、高校や大学に入学した時の部活勧誘を思い出す。
あの雰囲気はとても高揚するのだが、どの部活においても、自分がそこでワイワイしている未来が想像できなかった(結局、今一つ盛り上がりに欠けているような部活に入部してきたのが私である)。
各サークル紹介に必ず記載している「応募資格」の欄が引っかかる。
楽しく一緒に走れる人
初心者、経験者、年齢、性別問わず、一緒に楽しくランニングできる方
老若男女問わず。初心者歓迎。ジョグや走りを楽しみたい方。
皆で一緒に練習したり大会に出たいという方、共に走る仲間と励まし合いながら続けられる方。初心者大歓迎!
「……まあ、ね(苦笑)」
コミュニケーション能力がカタツムリレベルの私にとっては、どれもハードルが高すぎる(よく営業を続けていられるよな)。 結局のところ、最低限の社交性を持ち合わせていないと……でも、いつかはこういう楽しみ方もできる大人になりたいな。まあそれは、三十路までの目標ってことにしようかな(もうちょい)
今は、遠くで走るつながりを楽しんでいる方々を遠目で眺めるくらいが限界ということで……(実際のマラソン大会もそんな感じだしね)。
以上、恥ずかしい胸のうち(*_*)
年賀状 受け手の心 さもありなん
人生とは出会いであり、その招待は二度と繰り返されることはない。
ハンス・カロッサ
自分を憐れむという贅沢がなければ、人生なんていうものには耐えられない場合がかなりあると私は思う。
ジョージ・ギッシング
1月4日。仕事始めの日。
「新年、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします」
短い正月休みも終わり、サラリーマン生活が再スタート。新年早々、上記の定型挨拶を伝えるべく、社内方面を回る。関連部署への電話でも、同じように冒頭に新年挨拶をつける。まあ、若輩者の我が心の中では、
(もう、めんどくさいなあ……まあ、社会人だから仕方ないけどさあ……。言わなくっても、まあ、いいんだろうけどさあ……)
などとプータラ文句を垂れているわけだが。おそらく顔や声色にはしっかり出ていただろうと思われる。
――
ナタデココさん「はい、焼き芋君への年賀状はこれね」
「あ、ありがとうございます」
事務業務のナタデココさんから、社外からの年賀状を受け取る。
主要取引先の方から数枚届いていた。会社間の年賀状のやりとりが大分減っている昨今だが、やっぱり年始に年賀状を受け取るとうれしいものである(自分は1枚も送ってないくせに)。
毎年のように送ってくれる方々の中で、1枚だけ初めての年賀状が目に留まる。
(……あ、これは)
明けましておめでとうございます。昨年は焼いも様には大変お世話になりました。2018年もより一層お役立ちできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
㈱ビタミン キシリトール
(これは、ご丁寧に――)
キシリトール氏は、取引先の営業の方である。私よりも年下の方なので、気を遣って送ってくれたのだろう。別にこちらから何かお世話をしたつもりもないし、むしろお世話になっているのはこちらなのだが。㈱ビタミンは非常にまじめな社風の会社なので、もしかしたら先輩社員の方に送るように言われたのかもしれない。
(こういうコマメでマジメな対応は、俺も忘れてはいけないんだよな。スレちゃいけないんだよなあ。社内のあいさつ回りくらいでウダウダ文句を言っている場合じゃないよなあ……)
と反省。
余談ながら、私の会社は対外的に年賀状を送ることはしない。そのため、とりあえずメールにてご挨拶と年賀状のお礼を述べた文章を送った。
――
帰宅し、ポストをのぞく。光熱費の支払い通知のほかに、年賀状が2枚入っていた。
「俺に個人的に年賀状を出すような人間がいるとはな」
届いた年賀状の差出人を怖いもの見たさで見てみる。
1枚目は、昨年に結婚した大学時代の同級生から。私にとって「友人」と呼べる数少ない人間の1人である。
裏を見ると、
結婚して初めてのお正月を迎えました。まだまだ未熟な二人ではありますが、どうか末永いお付き合いをよろしくお願い申し上げます。皆様にとって幸多き年となりますように
アスパラ ガス
アスパラ ギン
と書かれた文面と、幸せそうなご両人の写真が写っていた。大人としての常識的な文面と、年賀状に笑顔を向ける友人の顔を見て、彼が随分と遠い存在に思えた。そもそも、今の私には、年賀状を知人に送るということが、全く想像できなかった。送らなければならないレベルにまで達していない――ということなのかもしれない。
2枚目を見てみる。
「え、これ……?」
ほとんど身に覚えのない人からだった。送り主の名前には、全く心当たりがない。ただ、名前の横に添えられている
農家民宿 〇〇
には、なんとなく心当たりがあった。
(……ああ、多分、夏に旅行したときに泊まった民宿だろう。民宿名は覚えていないけど……たぶんそうだろう)
昨年の夏、彼女と一緒に東北旅行をした。その際に宿泊した農家民宿から年賀状が届いたのであった。
(もう、記憶から消えていたわ。しかしまあ、あの時は楽しかったよなあ……あ、そういうこと?)
この年賀状を受け取ったことで、またあの民宿に行きたくなるかどうかはわからない。だが、少なくとも記憶から薄れていた東北旅行を思い出す力はあった。受け手としても悪い気はしない。これもある意味、地道な営業活動なんだろう。
(おれもちゃんと営業を頑張らないとなあ…)
新年早々、小さな人間関係の中から送られてくる年賀状を通じ、ぼんやりとした反省をしたのであった。独身で、友達もろくすっぽおらんアラサー男の新年なんて、こんなもんだよなあ。
今年はもう少し大人な魅力を身につけるぜ!一方で、地道でマメな営業活動を忘れずに続けていくぜ!そいで、今年は2017年の1.1倍頑張るぜ!
今年もよろしくお願いいたしますze!まだエンジンがかかりきっていないze!
やり残したコト
君、時というものは、それぞれの人間によって、それぞれの速さで走るものなのだよ。
12月末。
2017年ももう少しで終わろうとしている。
今年は本当にいろいろなことがあった。それらをこの日記で全部書ければよかったけど、筆不精の性格のせいで書きそびれたことも多かった(まあ、大人の事情で書けないことも多かったのだけど)。来年はもっと日記を定期的に書けるようになりたいものだ。
ところで、12月の最終週は、今からでも済ませられそうなやり残し課題を処理した。髪を切ったり、家を掃除したり、実家に帰省する際のお土産を買ったり――まあ、単純なことだが。
そして、最後に体のメンテナンスに気を配ってみた。
〇内科
1か月ほど前、私は飛行機の中で倒れた。
北海道から大阪に帰る途中、飛行機の中で気持ち悪くなり、ぱたんと倒れた。たぶん、一時的な脳貧血のようなものだったと思う。だって、倒れた直後はすぐに回復したし、今日に至るまで、特段の問題もなかったのだから。
でも、心のどこかでこの出来事が気になっていた。そこで、会社の産業医に相談したら、一度内科に見てもらうことを勧められたのであった。会社の近くにある内科に訪問し、診察。
内科医「……うーん」
「……どうでしょうか」
一通り身体検査をしていただいた。そして、カルテを見ながら考え込むお医者さん。
内科医「……うーん、特段、問題はなさそうですね。話を聞く限りですが、一時的な疲れのようなものだと思います。1か月前に倒れて、それから何もないんでしょ?」
「はい」
内科医「私みたいに年齢を重ねていたら心配ですが、君の場合はそういう年齢でもなさそうだし」
「はあ」
内科医「問題ないと思う。うん」
「ありがとうございました――」
と、なんだかあまり明確な答えが得られなかった診察だった。まあ、専門家が問題ないっていってんだから、とりあえずは大丈夫だろう。それにしても、医者も少ない情報から病名を推測しなければならないんだから、頭が良くないとできない仕事だなあ、と改めて思った(間違えると非難ゴウゴウだしね)。
〇眼科
最近、左目のコンタクトが外れやすくなったのが気になっていた。この前、高速道路を運転中、コンタクトがポロっと外れた。幸いサービスエリアが近くにあったのでよかったが、外れたときは大慌てしてしまった。
なお、新品に付け替えても、直ぐに外れてしまう。そのため、今使っているコンタクトが目に合わなくなってきたのだろうと思われた。
ちなみに、今使っているのが2Weekの製品。せっかくなので、このタイミングで来年からはワンデイに変えてみようと思ったわけである。しかし……
眼科医「……これは、『コンタクトレンズアレルギー』ですね」
「……は?」
眼科医「正確には『アレルギー性結膜炎』ね」
アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、結膜に炎症を起こす病気です。結膜とは、まぶたの裏側と白目の部分を覆っている粘膜のことです。
花粉などが原因の、特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎といい、一年中症状がみられるものは、通年性アレルギー性結膜炎といいます。重症のものでは、子どもに多くみられる春季カタル、ソフトコンタクトレンズを使っている人にみられる巨大乳頭結膜炎などがあります。
眼科医「まあ、決して珍しいものじゃないから、そんなに気にしなくてもいいわよ」
「はあ……でも、コンタクトを変えるだけのつもりだったのに……ショックです」
眼科医「あはは。まあ、よかったじゃない。私が言うのもなんだけど、眼科に来ないでコンタクトレンズ屋さんに行っていたら、結膜炎に気づかれずに、より悪化していたかもしれないもの。大丈夫、あなたよりひどい人はいっぱいいるから。でもしばらくコンタクトは使わないでね」
「はあ。来年からメガネ生活ですか。……うーん」
眼科医「大丈夫。あなたが思っているよりも周りはあなたがメガネをかけているかどうかなんて気にしていないから(笑)」
「……すみません、うぬぼれてました」
眼科医「それにしても、アレルギー性結膜炎って、花粉の季節になりやすいんだけどね。症状を見ると最近発症しているみたいだし。なんでだろう?手入れもちゃんとしているよね?」
「ええ。もちろ……あ」
眼科医「なに?」
「い、いえ。とりあえず、気をつけます」
思い当たる節はあった。
12月は接待が多く、酔っぱらって家に着いたらコンタクトを外さずにそのまま寝てしまったことが何度か続いた。思えば、そのあとあたりから目の調子が悪くなったような……。
眼科医「なにか心当たりがあるみたいね。まあ、いいけど。目は繊細だから大事にね。いずれにしても、ワンデイの方が向いてそうだから、結膜炎の腫れが引いたら変えたほうがいいわね。目薬2タイプ出すので、それぞれ1日4回してください。それで3週間後、また来てください。では、よいお年を」
「ありがとうございました」
来年こそはワンデイだ!
〇マッサージ
行きつけのマッサージ店に行く。今年オープンしたばかりのお店。とにかく値段が安い。そのわりに心地よい施術をしてくれるのが気に入っていた。店名を出したいところだが、ちょっと隠れ家的に使っているので、今は、ごめんなちゃい。(あ、無論、健全な店であり、女性もOKである)
いつもは60分コースなのだが、最後に自分のご褒美ということで、80分コースにしてみた。
施術スタッフ「――はい、80分終了です。お疲れ様でした」
「はあああああ」
施術スタッフ「大分肩と腰がお疲れですねえ。あと、頭も大分張ってましたね」
「いや、気持ちよかったです。本当に。自分へのご褒美になりました。やっぱ80分はいいなあ」
施術スタッフ「ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです」
「本当によかったです。良かったなあ――」
と、しばらく余韻に浸るほどであった。
余談ながら、この施術スタッフは、私が初めてこの店を訪れたときに施術してもらった方である。たしか9月ごろにお邪魔したのだが、その時は正直、あまり力が感じられない押しだった。
(女性だし、新人っぽい感じだし、華奢な感じだし、まあこのお値段だし、そんなもんか)
と思っていた。
たまたま今回、この方が施術してくれたのだが、この日は本当にお上手で、絶妙な力が入っていた。80分間、しっかりと揉み続けてくれた。結構体力いる仕事だろうに。きっと、努力をされているのだろう。
私ももっと肩や頭が凝るくらい頑張ろう、と、予想外のところで仕事のモチベーションが上がった。感謝。来年もお世話になりたい次第である。
――
というわけで、やることもやったし、来年もいい年になりそう。今年はゆっくり年明けを迎えられそうだ。
……と言いたいところだが、残念ながら、1つやり残した大きな課題がある。それは、会社から命じられていたコイツである。
すっかりさぼっていた。来年1月までに600点取らないといけないのに……。今からじゃ、まあ……無理だろうね(笑)いえーい。
とりあえず、最後の悪あがきしながら年を迎えよう。
参考書を持ちながら、実家に帰ってます。勉強したくないから日記書いてます。この感じ、年末のせいか、大学受験時代を思い出すなあ(涙)