ギザ十な日々

2人の息子と妻との日々を書いています。

また来ます、香住(第5回香住・ジオパークマラソン 番外編)

 

土曜日。

 

第5回香住・ジオパークラソンを完走した後、今宵泊まる旅館に電話。

 

 

ーーあ、すみません、マラソンを終えた後、そのまま家には帰らずに旅館に泊まっちゃいました(えへ)。旅館の送迎車が会場までお迎えに来てくれました。通常ならば15時からチェックイン開始のところなのに、14時からチェックインさせてくれたのでありんす。マラソンの後は、精一杯、慰安旅行を楽しむぜよ!

 

 

・・・・・・・え?いいご身分だな、って?

 

 

だってマラソン頑張ったんだもん!いいでしょ!?いや、マラソンだけじゃない!日頃のサラリーマン生活もすごい頑張ってんだからね!?朝「会社行きたくなーい」という体からのSOSを無視して会社に行ってんだかんね?たまに自分へのご褒美くらいいいじゃん!(出世しないタイプ)

 

 

さて、旅館に到着して早々、マラソンの汗を温泉で流す。だれもいない温泉を独り占め。これを至福という。

 

ーー

 

風呂上がりは香住を散歩。

 

歩いていると、いつのまにかマラソン会場にたどり着く。旅館から会場までは歩いて20分かからないくらいの距離であった。

 

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会場に着いた頃には、フルマラソン制限時間である15時を回り、16時に近くなっていた。そのため、会場もすっかり片付けに。人も少なくなり、残っていたのは運営サイドの方々のみ。出店も会場テントも簡易トイレも、すべて撤去中であった。

 

 

ーー

 

中学生男子「こんにちわー」

 

「あ、こんにちわー」

 

旅館までの帰り道、疲労を抱えた足を引きずりながら歩いていると、大会ボランティア活動を終えた中学生にすれ違う。見ず知らずの私にも挨拶をしてくれる。私自身、地方の出身なので、小・中学生の頃のすれ違う人に向けた挨拶というのは義務に近く、抵抗がなかった。……今はかなり抵抗感があるんだけどね。でも、なんだかすごく懐かしかった。

 

 

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旅館から見える夕暮れ時の香住漁港。絶景である。撮る人が撮ればもっと人の心を打つことができただろう。とても美しかった。

 

 

 

さてーー

 

 

 

 

 

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晩御飯は旅館で食べるカニづくしコース!!カニ鍋!カニの刺身!カニのボイル!焼きガニ!甲羅酒!カニの雑炊!いえーい!!カニ最高!!こいつのために走っていたんだぜ!無心でカニにしゃぶりつきました。幸せいっぱーい!!(彼女からは非難轟々でした)。

 

 

ともかく、これ以上ない贅沢なひと時で、自分を精一杯、甘やかしたのであった。

 

ーー

 

翌朝、6時起床。

 

せっかくなので、香住の海岸を散歩。ちなみに、海岸沿いの道路は、昨日のマラソンコースでもあった。でも、昨日とは違って人気のない海岸、大会当日とはちょっと違ったおもむき。

 

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(朝を迎えた香住漁港)

 

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ランナーを冷やすために配られていた氷水入りビニール。当たり前だけど、大会の後はこういうのを片付ける作業があるんだよね。運営の皆様、後片付け、お手数をおかけいたします。

 

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このトンネル、コースだったけどよく覚えている。入口のカニの絵柄が印象的だった。なお、朝のトンネル内は、ホトトギスの鳴き声がよく響いていた。

 

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名物、かえる島。右真ん中あたりの茶色いところです。・・・・・・かえるに見えるかしら?

 

小一時間、朝の香住海岸を楽しむ。走りながら見た光景も壮大だったけど、朝の静かな空間で見る香住海岸は、これまた実に格別であった。

 

ーー

旅館で贅沢な朝食を食べ終える。ご飯が本当に美味しかったなあ。

 

チェックアウト時間の10時、送迎車で香住駅まで送ってもらう。

 

翌日の香住駅は、昨日が嘘のように静か。たまに通る車の音だけが町中に響く。それがあまりに心地よくて、大阪に帰りたくなかった。連休に親戚の家に遊びに行って、帰りたくなくて泣きじゃくった幼き頃の記憶が、ほんの少しだけ思い出された。

 

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必ず、また来ますね。

 

ーー

 

電車で4時間弱かけて大阪駅に到着。大阪駅の人混みの喧騒に一瞬酔ってしまう。早々に家に帰る。

 

 

家に帰った後、香住を思い出してなんだか寂しさを覚える。でも、マラソン大会からの贈り物が我が心を最後まで癒してくれる。

 

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香住・ジオパークラソン(フル)の完走賞。あ、別に入賞したわけでもないですからね。完走したランナーみんなに、この豪華な日本海の魚介セットが送られた。・・・・・・この豪華セット、すごくないですか?

 

 

とりあえず、すべて焼いてみる。

 

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素人なので焼き具合はご愛嬌。総勢15匹の魚たち。なお、まだ半分以上冷凍庫に残っています。

 

さて、香住の地酒である「香住鶴」でこれらを肴に晩酌。香住の余韻に浸る。

 

「また行きたいなあ・・・・・・」

 

すっかり虜になってしまった模様です。

 

 

香住、また会いに行きます!次も絶対宿泊付きで!

 

 

 

これがジオパークだ!(第5回 香住・ジオパークフルマラソン 後半)

 

ジオパークって?

 ジオ「(geo)」は、地球や大地という意味の接頭語で、ジオパークとは、科学的に見て特別に重要で貴重な、あるいは美しい地質遺産を含む一種の自然公園です。 地質や地形は、地球の歴史を物語っているだけでなく、人の暮らしや文化に直接結びついています。この大地の営みをひとつの遺産として学び、楽しむのがジオパークです。 

山陰海岸ジオパークHPより

ジオパークって? | 山陰海岸ジオパーク

 

 

 

2018年4月28日(土)。

 

この前に記した通り、香住の民宿に宿泊。それは、この日催される香住ジオパークラソンに参加するため。

 

yakiimoboy.hatenablog.com

 

5時半に起床。6時半に民宿が出してくれた朝食をいただき、7時半に会場となる香住漁港へで向かう。なお、香住漁港までは、民宿の方のご厚意で車で送っていただいた。何から何までお世話になりました。ありがとうございます!

 

ーー

 

さて、車で5分ちょいで会場に到着。

 

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(朝、無風状態であったことを旗たちが教えてくれる)
 

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会場に到着すると、すでにランナーが集まっている。私自身の興奮も高まる。

 

 

気温:朝一で18度くらい?これが昼にかけて23度くらいまで上昇していく。

湿度:快適

:朝はなかったが、開始とともに少しずつ強くなる。それでも、ランニングにはほぼ影響なし。

 

 

天気は快晴。半袖短パンでも寒さを感じないくらい、心地よい天候であった。

 

 

着替えを済ませ、荷物を預ける。そして、8時半くらいに最終トイレへ。

 

余談だが、このトイレが見事であった。

 

それは、ランナーがトイレを使うたびに水道ホースでトイレを逐一掃除する奥方たちがいたからである。マラソン大会のトイレがあまり衛生的ではないのはお決まりだが、この大会ではピカピカであった。そういった細かいところまでランナーに配慮してくれていたのは感動ものであった。

 

ーー

 

さて、準備はこれ以上ないくらい万端。これも、金曜日に有休を取ったことが大きい。我が選択はまったくもって間違いではなかったわけである!(いつまで気にしてる)

 

 

ところで、今回参加した香住ジオパークラソンは、事前情報として2つの特徴があるように思えた。

 

①コースから見える 景色が最高!

②高低差がえげつない

 

①は特に楽しみなところ。是非ともその景色を楽しみながら走りたいものである。一方で、気になるのが②の高低差。

 

コースマップをみると、こんな感じ。ちょっと見えづらいけど、下の緑色のやつ。

 

 

前半。

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後半。

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実際にどのくらい高低差があるのか、他のマラソン大会と比較したわけではないからよくわからない。

 

少ない経験から考えてみると、私が愛する秋田の大会である「田沢湖ラソン」は、高低差が92mあった。……あれは相当に地獄だった。大げさではなく脚が固まった。そして、翌日はこれまでにない筋肉痛だった。

 

あれほどではないにしても、高低差80mがかなりキツイことは想像できる。

 

さらに、アップダウンの回数が非常に多い。田沢湖ラソンは極端にきつい高低差があったが、回数という点で言えば、香住ジオパークラソンの方が頻度が多い。やはり、癖の強いコースということになるんだろう。

 

ともかく、できる限り最初はとばさず、後半にスタミナを残すことを事前に心がけた。

 

 

 

 

さて、9時に予定通りスタート!

 

 

○スタート〜10km。

 

スタート早々、ふくらはぎのあたりが少し張ったような感覚がする。これからアップダウンが何度も訪れるというのに、幸先の悪いスタートである。

 

スタートしてすぐに海岸沿いコースに突入。

 

あたりのランナーを見ると、スマホを片手に、走りながら写真を撮る人が結構いることに気づく。なかには、わざわざ立ち止まって記念撮影をする人も。

 

(まあ、こういう楽しみ方もありだよな。)

 

と思うくらい、海岸は絶景だった。

 

どう絶景だったのかって、写真を載せて説明したいところだけど、写真を撮ってないので割愛。文章では伝えきれない美しさが、そこにあった(気になる方は他の方のブログ見るか、来年走ってください)。

 

○11〜20km。

 

ふくらはぎの張りは、走るにつれて緩和していった。ただ、別の問題で苦しむことになる。それは、

 

スタートからペースが思うように定まらない

 

ことであった。

 

高低差が激しいため、どうしてもノボリでペースが落ち、クダリで一気にペースが上がってしまうのである。できる限りイーブンペースに努めるのだが、そうするとノボリの時に一気にきつくなる。そして、ノボリのタイミングではかなり息がアガッテしまった。

 

(脚の筋肉もスタミナも、これじゃ最後まで持たんぜ・・・・・・)

 

 

 

とゼハゼハしながら思っていると、15kmあたりで視界に大きな集団が目に入る。

 

 

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おなじみの4時間ペースランナーである。その周りを多くのランナーが取り囲む。

 

(思いのほか早い段階で4時間ペースランナーに追いついたな。・・・・・・さて、どうしようか)

 

このまま4時間ペースランナーを追い越すか、この団体にくっついていくかーー少し考えたが、すぐに結論が出る。私は集団を追い抜き、再び始まる大きなアップダウンに向かった。

 

(気合を入れていこう。全ては走りおわった後のカニのために!)

 

開始してからおおよそ2時間。時間の経過とともに気温はどんどん上昇していく。エンドで配ってくれていた氷と水で体を冷やす。また、スタミナ維持のために、いつもはあまり食べない給食のバナナにもこまめに手を伸ばす。

 

そんなこんなで、後半戦に突入。

 

○20〜30km。

 

男性「がんばれがんばれ!もうすぐ折り返しだ!」

「ありがとうございます!」

 

男の子「がんばれー」

「ありがとう!」

 

女の子3人組「(遠くから)せーの、がんばってくださーい!」

「ありがとー!」

 

女性「がんばって下さい!」

「ありがとうございます!(君のために頑張るからね)」

 

私設エイドの方々「がんばってくださーい。焼肉にビールもあるよ!エネルギー補給してって〜!」

「・・・・・・あはは(食えるか!笑)」

 

高校生「がんばってください!」

「ありがとう!パチン(ハイタッチ)」

 

おばあちゃん「ほらがんばれがんばれ〜」

「ありがとうございます!」

 

本当に声援が途絶えない。都市部で催されるような大会と比較すると、応援してくれる沿道の人数は決して多くはない。それでも、一人一人の応援が、なんというか、非常に力強い。そして、とても心地よかった。

 

感謝の気持ちはもちろんだが、疲れた自分を鼓舞するために、できる限りお礼を返す。これは効果絶大で、おかげで気持ちを維持できた。

 

もちろん、山の奥の方に入ると、住民がいないところも出てくる。だが、その時は、海岸から聞こえる波の音や、潮風で揺れる木々の音が私を励ましてくれる。

 

 

香住に関わる全てのヒトと自然が一つになり、私というちっぽけな男の背中を力強く押してくれているように思えた。

 

 

(あ、ジオパークってこういうことか…?俺は今、ジオパークを精一杯楽しんでるんだ!ジオパークジオパーク!)

 

と、妙な興奮を感じながら走り続ける。

 

 

○30km〜ラスト

 

30km地点に控える最後の高低差。それでも、前述の声援と香住の自然に力を借りて走り続ける。

 

余談だが、先をいって折り返してきた「 3時間30分ペースメーカー」の方からも

 

「ファイトファイト!」

 

と熱い声援をいただく。あの姿、本当にカッコよかった。いつかあなたの近くで走りたいものです。

 

 

最後まで歩くこともなく、そして、極端にペースを落とすこともなく、ゴールに向かい--

 

 

無事, ゴールイン!

 

ーー

 

ゴール後は、高校生らしき青年に計測チップを外してもらう。いつもならばヘロヘロになって更衣場所に向かうか、邪魔にならないところで寝そべってしまうところ。

 

だが、本大会ではゴール近くにイスとコールドスプレーと氷が置いてあり、そこで休憩とケアができるようになっていた。最後まで何という気配りぶりだろう。ゆっくりアイシングしながら己の足をいたわる。こんなの初めてであった。

 

完走証を受け取るときにも、元気な中学生?たちがランナーを元気に迎える。「こっちです!こっちです!こっちです!」と、思わず笑ってしまうほどに元気であった笑

 

その後は手荷物を受け取る。その手荷物受取の中学生?たちも元気に対応。

 

--

 

クタクタになりながら、完走賞品を受け取る。(これまた豪華。これについてはまた後日)

 

そして、ランナー全員に配られたのがこちら。

 

 

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カニ半身にカニ雑炊にサザエにバナナ。まったく、なんという豪華な食事であろう!これを港から見える海岸を眺めながら食べられる贅沢さよ。ジオパーーク!

 

--

 

本当に、この香住ジオパークラソンは、町全体でサポートしてくれているのだと感じたのであった。芸能人や有名ランナーはいないけど、この大会には多分必要ないですね。

 

全てにおいてとても大満足なマラソン大会であった。来年の参加は必至ですね!今のうちに有休申請しとこ。

 

あ、ちなみにタイムですが、

 

3時間43分くらい

 

でした。一応、自己ベストを2分弱更新!このコースで自己ベスト更新できたんだもの、次はもっといける…カニ

 

 

以上、やっぱりマラソンっていいなあ、ってあらためて思える大会でした。まだまだマラソンは奥深い!

 

 

 

おしまい。

 

 

癒しの地、香住 (第5回香住・ジオパークマラソン大会 前半)

 

金曜日。

 

昼前。自宅にて。

 

「さて、そろそろいくかーー」

 

てれてんてってて、てっててててててー(着信音)

 

「は、はい、焼き芋です」

 

ノワゼット先輩「あ、もしもし。今大丈夫?」

 

「えっ、はい大丈夫です」

 

ノワゼット「実はチョメチョメ株式会社から急遽発注が来てしまってさ。5月1日必着だって。それで、納品先がホンニャラ株式会社なんだけど、そこの担当、おまえだろ?悪いんだけどホンニャラさんに5月1日納品可能かどうかの確認をして欲しくて」

 

「あ、は、はい。承知しました。すぐに」

 

ノワゼット「……あれ、いまお前どこにいんの?」

 

「えっと、実は家でして。今日、休暇をいただいておりました。でも、大丈夫です。対応しますので」

 

ノワゼット「え?休みだったの?そりゃ悪かった。じゃあ、俺が対応するよ。でも、どうした?体調悪いの?」

 

「え?・・・・・・・ええ、まあそんな感じ?ですね」

 

ノワゼット「なんか声もおかしいなあ。大丈夫か?気をつけろよ。とりあえずお大事に」

 

電話が切れる。いつもにないくらい優しい口調であった。それが妙に心苦しい。

 

 

 

 

実はマラソン大会のために有休をとっただけなんですう(上司の許可済みです)

 

 

 

なんていったら、ノワゼット先輩、なんていうかしら。まあ、笑って済ましていただろうね(笑)

 

 

さて、4月28日(土)このマラソン大会に参加させてもらいます。そのために有休とりました。

 

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【大会名】

第5回香住・ジオパークフルマラソン大会

【場所】

兵庫県香美町香住区香住(カニの名地である)

【コース特徴】

世界ジオパークネットワークに加盟している「山陰海岸ジオパーク」の中心に位置する香住海岸に沿ったコース。自然美の中を駆けるダイナミックなコース設定!

・高低差が非常に多い。最大なんと80m。

【参加規模(フル)】

1000人前後

【スタート】

4月28日(土) 9:00

【制限時間】

6時間。

 

 

香住は蟹の名地。そして、世界ジオパークにも認定されている素晴らしい所なのである(ジオパークを調べてみてもよくわからなかった。ただ、自然・生態系の美しさや稀少さだけではなく、人が作る文化や産業が自然・生態系と調和がいかに取れているか、というところがポイントらしい)。

 

あと、余談だけど、NHKで放送された「女子的生活」というドラマの舞台の地でもある。本当に余談ですね。一応、事前に全部観ておきましたが。

 

さて、このマラソン大会、4月28日の土曜日にスタートする。現地に近ければいいが、私が住む大阪からこの大会に参加するとなると、どうしても金曜日中に香住に前泊しなければならなかった。

 

そこで、有給を使って会社をさぼ・・・・・・休んだわけである。だってしょうがないじゃない!そうしないと参加できなかったんだから!!普段頑張ってるんだからいいでしょ!?(大して頑張ってないとか言うなよ?言い返せないからな?!)

 

というわけで、昼過ぎに家を出て、大阪から電車でゆっくり4時間弱かけて香住駅に向かった。電車ではぼんやり景色を見たり、うたた寝して過ごす。この時間がとても心地よかった。こう言うの、最近なかったよなあ、と思う。

 

 

香住駅に降りる前に、ひとつだけ観光に立ち寄る。

 

 

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香住駅の2つ先の駅である餘部(あまるべ)駅で降りる。そして、ここには我が国有数の橋梁で、明治45年に作られた餘部鉄橋がある。

 

 

 

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ただし、現在の餘部鉄橋は、昭和61年の列車事故の影響で、平成22年に作り変えられたものである。この写真は一回、駅を出て撮りました。撮影スポットもあります。

 

そして、旧餘部鉄橋は一部姿を残し、今は「空の駅」として愛されている。天に近いところから見る日本海は、これまた絶景なり。

 

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イカす案内だぜ)

 

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(明治45年に作られた旧餘部鉄橋の一部)

 

人気のないこの駅で、椅子に座りながらぼんやりと過ごす。風が山の木々を揺らす音と、鳥の鳴き声、そして遠くで聞こえる電車の音だけが静かな空間に響く。五感でその空気を味わう。本当に、こう言うの最近なかったなあ。

 

ーー

 

余部駅から香住駅へ。

 

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やはりカニカニカニ

 

駅に到着すると、今夜宿泊する民宿の従業員の方が車で迎えに来てくれていた。

 

民宿はとても素晴らしい。部屋は広いし綺麗だし、料金も実に良心的。こういうマラソン大会前って、宿泊費を上げるところが多いと思うけど、この民宿は通常よりも五百円安くしているらしい(せっかく遠くから来てくれているから、だって)。全く、なんという心遣いだろう。

 

まあ、強いていうなら、晩御飯がコンビニ飯だったのが少し残念。途中で買ったコンビニおにぎりとコンビニそうめんとあんぱんを食べる。嗚呼、カニが食いてえ!

 

明日走り終わったら、カニを食いまくってやるぜよ!

 

 

さて、最後に、今回の大会案内に同封されていたお手紙を一通ご紹介。

 

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地元の小学生の女の子の手書きのお手紙。こんな可愛い子から応援されるなんて、なんという幸せ者だろう。最後まで諦めずにガンバロウ。

 

 

走る前から心癒される大会なのであった。こりゃ有休とる価値があったってもんだよね(ねっ、ねっ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セブンイレブンCMのナゾ

 

 

先週。

 

朝、ぼんやりとテレビをみながら朝食を食べていると、

 

 

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セブンイレブンのCMがながれる。

 

「あら、すごい」

 

CMを見て反射的に微笑む。それは、CMの内容ではない。

 

CM流れたとき、時刻がちょうど7時11分に切り替わったから

 

である。

 

「偶然なのかしら?それとも、広告上の戦略?ーーまあ、どちらでもいいかあ」

 

と、そのときは特に気にも留めなかった。ただ、面白いことにきづいたなあと思っただけである。

 

 

ーー

 

火曜日の朝。

 

「あれ!?まただ」

 

この前と同じように朝食を食べながらテレビを見ていると、再び7時11分にセブンイレブンのCMが流れる。

 

現代っ子の私は、すぐにスマホを手に取り調べてみる。おそらく、すぐに答えにたどり着けると思った。いかにもネットで取り上げられそうなネタではないか。

 

セブンイレブン CM 7時11分

 

「……あれ?」

 

セブンイレブン CM 流れる時間

 

「……おかしいなあ」

 

セブンイレブン CM トリビア

 

「だめか」

 

どう検索してみても、期待するようなページにたどり着けない。

 

「もしかして・・・・・・大発見? 」

 

7時11分、セブンイレブンのCMが必ず流れる

 

 ちょっと待てよ、私が観ていたのは読売テレビである(関西限定の「す・またん」)。では、もっと正確に言うとこういうことになるだろう。

 

7時11分、読売テレビでは、セブンイレブンのCMが必ず流れる

 

 

インターネットで調べれば、大体のことがわかると信じられているこの時代、ずいぶんと身近なところで大発見があったわけである。何がGoogle先生だ。まだまだ人間様には足元にも及ばないではないか。もっと勉強しときなさいってね(えへらえへら)。

 

ーー

 

水曜日。7時。

 

 

私はテレビをじっくり観る。内容は全く入ってない。それよりも、私が見つけた発見を実証するワクワク感で頭がいっぱい。

 

7時10分。

 

テレビ「要するにですね、福田次官は退職金を5千万円もらえるわけなんですよね」

 

 

(それよりもはやくCMに行かないと!間に合わないから!)

 

テレビ「女性記者がセクハラを受けたかどうかよりも、本来国会で議論すべき議題からずれていることを考えるべきですね」

 

(どうでもいいからCMに行きなさいよ)

 

「(コメンテーター)野党は野党でずれてるんですよね。国民の関心はそこじゃないってことわかってるくせに、自民党批判ばかりに意識がいってる感じがする」

 

(そうだよ、俺の関心はCM・・・・・・あ)

 

その時、テレビ左上の時刻は7時12分となった。テレビでは引き続き新聞解説を続けている。

 

(おかしいなああ。間違いなはずだったんだけどなあ・・・・・・) 

 

 大変残念なことではあるが、どうやら、「7時11分、読売テレビでは、セブンイレブンのCMが必ず流れる」という私の発見は間違っていたようである。

 

・・・・・・で、でも、じゃあ、冒頭に述べた2つの実体験はなんだったの?7時11分にセブンイレブンのCMが「偶然」流れていたってこと?そんなことあります〜?セブンイレブンのことだから、何か仕掛けている気がするんだよなああ〜。

 

 

 

真実を知る方、いらっしゃれば是非ご教授ください。私の中で結論はまだ出ていません・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり閉店ですか・・・・・・

 

 

日曜日。

 

「ーーえ、閉店?」

 

「そうなんです」

 

「あ、そうなんですか・・・・・・。いや、なんだかすごく残念です」

 

 

マッサージされながらの会話。肩のコリを集中的にほぐしてもらいながら、快感とショックを同時に感じる。

 

 

「家から近いし、皆さんお上手だから本当にありがたかったんですけどね」

 

「そう言っていただけるとありがたいです。こちらもつい先日聞かされたばかりで・・・・・・・。あ、でも、一時閉店なんですよ。また夏に再開予定ですので、そうなったらまた来てください」

 

「それまでは、皆さん何をされるんですか?」

 

「技術向上のために研修を受けます。でも、お給料が出ないので、そこは別にアルバイトをすることになりますね。関連会社があるので、そこで働きながら研修を受ける感じです」

 

「そうですか・・・・・・それはお疲れ様です。再開したらまた来ます」

 

「ありがとうございます」

 

「・・・・・・ちなみに、いつまで営業予定ですか?」

 

「4月いっぱいでとりあえず終了になります。ですので、あと1回くらい来てくれたら嬉しいです!まだまだだいぶ凝ってますからね。今日も鋼の体みたいでしたよ」

 

「あはは(その表現は正しいのか?)・・・・・でも、すごい残念です。本当に」

 

「また夏から来てください、それまでに腕あげてますから!・・・・・・はい、以上で60分になります」

 

 

 

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いつか日記でも書いた気がするが、4月から60分コースを1000円値上げしたマッサージ店。どうやら、経営者の意向で4月いっぱいで閉店するらしかった。個人的には大変お気に入りのお店なので、心の底から残念である。なんで閉店なんだよ!(まあ、値上げの影響・・・・・・なのかな)。

 

 

従業員の方々は環境が変わって大変だろう。ともかく、夏の再開を心より待ちたいところである。

 

 

4月は色々と環境が変わる。慣れるまでは無理のないように頑張ろう。皆さんも、あまり無理せず頑張りましょう。

 

 

でも、マッサージ店閉店は久し振りにショックな出来事だったなあ・・・・・・。(実に平和な人生である)。

 

 

 

 

 

iPadを買いました。

 

少し前まで使っていたパソコンが壊れた。

 

2014年9月に購入したノートパソコン。確か、4万円行かないくらいの安価なものだった。

ある時からキーボードが使えなくなったり、変な線が画面にウヨウヨするようになった。バッテリーもだいぶ消耗していた。

 

 

 

なんとなく、そろそろ変え替え時かなあ、と思っていた時、ネットのニュースで新しいiPadが発売されることを知る。

 

だから、勢いで買っちゃいました、iPad(第6世代らしいです。細かいことは正直よくわかりません。)

 

 

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この日記もiPadで書いてみる。

 

動きはとても滑らか。前のノートパソコンは、起動してから日記が書けるまでに10分以上かかっていたからね。それに、とても軽い。持ち運びも非常に便利である。これならどこでも日記を書くことができるだろう。日記の更新頻度も増えるに違いない。

 

あと、Amazonの会員になっていたおかげで、映画やTVドラマもiPadで楽しみ放題である。もう、ツタヤに行ってDVDを借りるのが馬鹿らしくなってきた。これからは返却期間や延滞料金に頭を悩ませることもなくなるだろう。早速、『ドラえもんのび太のアニマル惑星』をiPadで鑑賞しましたよ。もう、大満足!懐かしかった〜。

 

 

さらに、キンドルのおかげで、様々な雑誌や本が読み放題である。今までは本の出費も馬鹿にならなかったけど、iPadのおかげで節約ができる。さらに部屋のスペースも広がって一石二鳥である。とりあえず、買うほどのこともなかった雑誌を数冊読んでます。暇つぶしに最適です!

 

 

iPadのおかげで、これから先しばらくは娯楽に事欠かなそうだ。それに、使い方次第で私の生活ももっともっと快適になることだろう。仕事でも活用できるかもしれないから、活用法をもっと勉強しないと。いずれにしても、これはいい買い物だったと本当に思う。

 

 

 

 一方で、なんだか虚しさも感じてしまう。この長方形の機械を使いこなせば使いこなすほど、なんだかつまらない人間になって行くような感じがしてしまう。結局のところ、みんなが楽しんでいるものを楽しんでいるだけなんだよね。巣の中でピーチクパーチクしながら娯楽をつついている気分である。

 

 

使いようによっては、とても便利な道具なんだと思う。それは否定しない。でも、あまり依存しすぎず、良い距離感を保ちながら使っていきたい。もう手放せません!なんて言ったら、それはちょっとね笑

 

 

・・・・・・ほらみろ、日記の内容もいつも以上につまらないではないか。これもiPadの影響か?気をつけよう。

 

 

 

 

 

 

 

1000円の重み

 

 

 

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今、手元に

 

使うのをためらう理由が一切ない1000円札

 

があったならーーあなたは何をするだろう?色々な答えが出てきそうな問いである。

 

 

小学2年生だったら、いつもは1個だけの玩具付き菓子を5個買うのかもしれない。

 

SF好きの本の虫だったら、少し厚めの文庫本を1冊買うんだろうか。

 

酒好きだったら、迷わずにせんべろツアーを開始するに違いない。

 

お茶が好きなご婦人であれば、お好きな玉露を少しだけ買って、家でまったりと楽しむことだろう。

 

ボサボサ頭のあなたは、早急に1000円カットに行った方がよろしい。

 

 

 

 

大きなことはできないけれど、考えようによっては、なにかのきっかけになるかもしれない1000円の使い方。あなたはどうでしょう?

 

 

 

そうですね、今の私の場合は・・・・・・

 

 

 

 

ーー

 

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3月某日。

 

従業員「今日はありがとうございました。以上となります」

 

「ふぁああ、ありがとうございました。お陰で肩こりが楽になったような気がします」

 

従業員「それは良かったです!あ、ところで」

 

「?」

 

従業員「実はーーすみません、4月1日から値上げになりまして・・・・・・」

 

「値上げ?あ、そうなんですか」

 

従業員「もちろん、値上げはいたしますが、その分、メニューが増えますので、よりお客様のご意向に沿ったサービスを行うことができます。ですので、引き続きご利用のほど、お願いいたします」

 

「わかりました。まあ、今までがすごく安かったですからね。わかりました」

 

従業員「ありがとうございます。今日はありがとうございました」

 

 

 

月に1回か2回訪れるマッサージ店。値段の安さと安定の施術、そして何より家から近いこともあり、非常に愛用していた。

 

そのマッサージ店が4月1日より値上げになるとのこと。その値上げ幅は、なんと

 

1000円

 

である。(この流れだったらそうでしょうね)

 

 

まあ、お世辞でもなんでもなく、今までがかなり破格の価格設定だった。元の具体的な価格を記すのは避けるが、まあ、激安マッサージと銘打っているのがおおよそ3000円前後である中、1000円の値上げによってようやくその価格に沿ったものになった、とだけ記しておこう(ほぼ言ってますね)。

 

 

しかし、正直なところ、いかに好景気といえど、よくいきなり1000円も値上げできたなあ、とは思った。

 

 私も営業の端くれ、商品の値上げをすることもある。その時は、

 

頑として値上げを行うという強い気持ち

 

と、

 

お客との関係が切れてしまわないよう非常に慎重な対応

 

を心がける。(途中で相手の気迫に押されて値上げ幅を変えたり、関係が切れそうになって大慌てすることもしばしばである。実にストレスフル。本当に、値上げって大っ嫌い)

 

 

そんな私から見て、元の価格から見ても1000円の値上げはかなり強気な態度であるように感じる。

 

 

でもまあ、それだけお客も安定して入っているんだろうな、とも思う。実質、私が気まぐれにその日に予約しようと思っても、全て埋まっていることも珍しくない人気店である。多少お客が減っても、客単価の上昇で十分に埋め合わせられるのかもしれない。

 

 

ともかく、今回の4月1日からの値上げでようやく市場価格に沿った価格設定になったこのマッサージ店、はてさて、今後お客の入りはどうなるのだろうか。個人的には非常に興味を持っていた。

 

 

ーー

 

4月2日。月曜日。

 

仕事の昼休みに上述のマッサージ店のHPを見てみる。前日のフルマラソンの影響で、足に疲れがたまっていたため、マッサージを受けたくなったのである。

 

「あ、今日空いてる」

 

このマッサージ店は、HPで空いている時間帯を確認し、そこから希望の時間帯を選択するシステムである。

 

いつもならば当日予約はほぼ不可能だったのだが、この日はほぼ終日空いている状態。

 

「というか、これって・・・・・・」

 

 

 

他の日の空き状況も見ている。ある意味で恐ろしい状況が画面に現れる。それは

 

 

 

 

 

ほぼ毎日、ほとんどの時間空きがある状態

 

 

 

となっていたのである。これはつまり、ほぼ空き無しだった4月以前とはまるっきり反対の状態であることを意味する。

 

 

「・・・・・・まじ?こんなに変わるものなの?」

 

もちろん、値上げの影響で客が減ることなど想定の範囲内だろう。だが、正直ここまで極端に空きが生じることになるとは、第三者の私から見てかなり驚きであった。そして、ふと大学の経済学入門の授業で習った「需要と供給のバランス」の考え方を思い出した。単純だが、この状況を説明する上で実に明快な見解であると思わざるを得ない。つまり、

 

 

価格が安いときは客が相応(めちゃめちゃ)に多かった。価格が高くなったことで相応(めちゃめちゃ)に客が減った。

 

 

ということであろう。当たり前なんだけど、ある意味で恐ろしい事実である。

 

 

私はマッサージ受けたさもさることながら、値上げによって生じたマッサージ店の変化を体感したく、会社終わりに行ける時間帯に予約を申し込んだ(ろくでもない趣味である)。

 

 

ーー

 

会社終わり、マッサージ店へ直行。

 

お店には私以外にもう一人先客いたが、それ以外の施術ベッドは空いていた。

 

お店に悪いので細かい描写は避ける。ただ、いつもならば、前の客の影響で施術時間が数分〜十分程度遅れることは当たり前だった。また、マッサージ中も予約のための電話で施術が中断されることもしばしばであった。だが、この日は電話は1度も鳴らない。時間通りにマッサージは始まり、時間通りにマッサージは終了したのであった。

 

 

「ありがとうございます。足の疲れと肩の疲れが楽になりました」

 

従業員「ありがとうございます。そういってもらえると嬉しいです!肩は本当に凝ってましたね笑」

 

 

心なしか、従業員の対応にはいつもよりも余裕があるような気がした。お客が少ない分、一人一人のお客に費やせるエネルギーが多くなっていたのかもしれない。無論、客側としてはその方が嬉しい。

 

値上げによる影響を直接従業員の方に聞いてみたかったが、それはいくらなんでも不躾かと思い、この日は控えることにした。

 

ーー

 

お店を出た帰り道、マッサージ店のことを改めて考えてみる。

 

 

2000円→3000円

 

と言われれば、大幅な値上げのように感じる。実際、大きな値上げ幅である。しかし、この店の施術が

 

もともと3000円

 

と言われたらどうだろうか?

 

 

初見であれば、別にそこまで違和感をもたないように思う。むしろ、今までいくつか行ってきた同価格帯のマッサージ店よりも質の高い店だと思うので、むしろお得!と思うかもしれない。

 

しかし、おそらく今までは

 

2000円ならば利用していた客

 

が中心だったと思われるため、それまでの客が大幅に減っても全くおかしくない。でもまあ、実力もサービスも3000円の価格でも満足いくお店だと思うので、客一人の対応が向上するに伴い、客は徐々に増えていくだろう。しばらくは値上げの影響で大変な思いをするかもしれないが、今が踏ん張りどきと思って頑張ってほしい(何様)。

 

 

 

とりあえず、もう少し、この店に通ってみたいと思う今日この頃であった。お気に入りのマッサージ店の応援、そして己の好奇心を満たす目的ーーこんな1000円の使い道、どうでしょう? (よく考えたら3000円使ってる?あれ?タイトルとかみあわない?)

 

 

 

・・・・・・知らんがなっ、てね笑