ライバルは2016年
すなわち外部からの秩序に屈すること(すくなくとも精神的なことがらにおいて)は、自由人に値いしないことのように思われた。しかし、人間の自然的傾向を克服し、個人の内部の一面、すなわちかれの自然を、他の面、すなわちかれの理性、意志、良心などによって決定的に支配することが、自由の本質であると考えられていた。
ところがよく分析してみると、良心は、外的権威と同じような冷酷な支配者であること、また人間の良心によってあたえられる秩序の内容は、けっきょく個人的な自我の要求によってよりも、倫理的規範の威厳をよそおった社会的要求によって左右されやすいものであるということが明らかになっている。
良心の支配は、外的権威のそれよりももっと冷酷である。なぜならもし個人がその秩序をかれ自身のものであると感じているとき、どうしてかれは自分自身に反逆することができるだろうか。
エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』
新年、あけましておめでとうございます。待ちに待った2017年、ついにスタートしましたね。2018年に向けて、いいスタートを切っていきましょう(とかいう奴がいるんですよ~)。
さて、正月になると、どうも目標を立てたくなる。1月の初めにしっかりとした目標を立てることで、1年間を自堕落に過ごすことなく、有意義に、かつ自分を律しながら過ごせるというものである。
さて、どんな目標を立てようか――?思いつくママ記してみよう。
・フルマラソンにもっと出る!
・もっと美しい体になる!
・お菓子・パンづくりの技術を磨く!
・英語や趣味の勉強の時間を増やす!
こんな感じか。……うーん、でも、もうちょっと具体的に考えてみたい。たとえば、定量的に。
定量的:対象の状態を連続する数値の変化に着目してとらえること
コトバンクより
まあ、要するに数字として設定するということでしょうか?例えばさっき挙げたものならば
・フルマラソンでいいタイムを出す!
→サブ4を達成する
・もっと美しい体になる!
→ウエストを〇〇㎝まで下げる
→上腕二頭筋を〇〇cmまで上げる
・お菓子・パンづくりの技術を磨く!
→作れるレシピをA個まで増やす
・英語や趣味の勉強の時間を増やす!
→一日〇時間勉強する
みたいな感じ。しかし、こういう目標を立てて、うまくいったためしがない。結局のところ、上のような目標の立て方は、自分の実態に即していない絵に描いた餅なのかもしれない。 できれば、より実態に即したデータを分析し、自分に合った目標を設定したい。
そこで、とあるエクセルファイルを開く。
これは、私が以下の項目について毎日つけている記録である。
・運動
・飲酒日
・お菓子・パン作り
・勉強(お菓子、パン、英語、PC等、何でもよい)
この記録を始めたのは、社会人1年目の冬のことである。始めたきっかけはあんまり覚えていない。たしか、筋トレにはまっている先輩社員と筋トレ談義で盛り上がった際、「記録をつけることの重要性」を指摘されたからだったと思う。先輩のアドバイスに従い、運動記録をエクセルファイルでまとめることにした、ような。
その後、運動だけでなく、飲酒チェックや勉強チェックなども項目に加わっていった、というわけである。
この記録を何かに役立たせようとは思ったこともなかった。だが、せっかくなのでこの記録をもとに2016年の自分を振り返ってみよう。そこから、自分が立てるべき目標が見つかるかもしれない。個人情報なのでちょっと恥ずかしいが――。
【分析~運動編~】
まずは自分の運動状況について振り返ってみよう。
①月別運動した日
うーん、こうやってみると、春から秋に活動的になり、冬は運動量が著しく下がっているのがわかる。ちなみに、3月は大阪に転勤となり、精神的にも時間的にも運動する余裕を持つことができなかった(言い訳)。
合計運動日数 172日
月平均運動日数 14.3日
うーん、おおよそ2日に1回運動している人間みたいですね。個人的には頑張ったと思っているんですが、どうでしょう?
②月別運動強度(2016年)
次は運動強度について分析してみよう。これは、
ちょっと待て、運動日数だけカウントしても意味ないだろ。運動量もちゃんとみないと、月別の活動度合は測れないではないか!
というご指摘をする方に応えたものである(私がそういうやつ)。
どういうことかというと、①の運動日数のカウントだけでは、5㎞走った日と20㎞走った日が同じ「運動した日数1」としてとらえられるだけということである。これでは運動した当人は納得がいかないものである。
そこで、運動した日数だけでなく、月別の運動強度も分析してみることにした。私が毎日つけている記録では、運動内容も記している。そこで、私がしている運動内容を以下の強度で設定してみることにした。
(あくまで私の主観による設定です)
この基準をもとに、月別運動強度を算出すると、以下の通り。
さっきの運動日数と合わせると以下のようになる。
ふむ、こうやって見てみると、春夏は運動日数が多いけど、運動強度は大して高くなかったことがわかる。逆に、秋は運動日数は少ないけど、運動強度は高くなっている。
これは、春夏は運動強度の低い筋トレや10㎞未満のランニングが中心だったのに対し、秋は大阪マラソンに向けて日常的に10~20㎞走るなど運動強度を上げていったからと思われる。
うん、興味深い(私だけだろうね笑)
【分析~お勉強編~】
さて、次はお勉強について分析してみよう。
2016年は、主に以下の勉強をしていた。
・趣味(お菓子、パン、お茶、チョコレート)
・PC
・英語
とりあえず勉強内容は問わずに、これらの勉強をした日を月別にまとめたのが以下の図である。
合計勉強日数 115日
平均月勉強日数 9.6日
なるほど、3日に1日勉強していたというわけです。ただ、月によって結構ムラッ気がありますね(笑)ちなみに、春~夏の勉強は、主に資格取得の勉強でした。冬はお菓子とパンの勉強ですね。
ちょっと待て、勉強日数だけカウントしても意味ないだろ。勉強時間もちゃんとみないと、月別の勉強度合は測れないではないか!
という方があるかもしれない。
これについての返答だが、恥ずかしい話、勉強時間まで記録してません(笑)記録をつけていたのは勉強習慣を身に着けるためであり、とりあえず机に向かったならOKという、実に甘い目的だったのです(ahaha)。……これは来年の改善点にしますか。
②菓子・パン作り日数
趣味である菓子・パン作りはどうだっただろう?
合計菓子・パン作り日数 48日
平均月菓子・パン作り日数 4.0日
菓子・パンを実際に作った日は、どうやらかなりムラがあるのがわかります。夏から秋は大阪マラソンに向けて運動重視になっていたので大幅に下がってます。あと、夏は、オーブンの熱が嫌だったり、バターが調理中にすぐ溶けてストレスがたまるので、なんとなくお菓子作りは避けていたような(苦笑)
……ちなみに秋冬に向けて増えているのは、大阪マラソンから解放されたからですね。単純な子です。
【分析~飲酒編~】
最後に、飲酒しなかった日をまとめて見よう。(「飲酒した日」じゃなく、「飲酒しなかった日」ね)
合計飲酒しなかった日数 104日
平均月飲酒しなかった日数 8.7日
おおよそ3~4日に1回飲まなかったわけですね。 月ごとのムラはあまりないですが、3月と12月がひどいひどい(笑)12月は忘年会も多かったからなあ。
でも、トータル的に飲みすぎ!!!もっと若者らしく、お酒を控えないと……。
……あ、どうでもいいけど
飲酒しなかった日数だけカウントしても意味ないだろ。飲酒量もちゃんとみないと、月別の飲酒度合は測れないではないか!
とか言わないでよ?飲み会とかの飲酒量まで計算すると酒がまずくなる。あくまで個人的な価値観だが、飲酒したら1ミリだろうが1合だろうが1升だろうが同じ「飲酒」だと思ってるでやんす。
余談だが、3月は運動・勉強・クッキング・飲酒すべてにおいて最悪である。3月の私がいかに余裕がなかったのかが如実に表れていて面白いですね。3月の転勤、当時はわからなかったけど、結構ダメージ大きかったのかなあ?
さて、2016年分析が終わったところで、2017年の目標設定をしてみたい。
ちょっと考えてみたけど――まあ、
2016年の自分を少し超えてみせる!
これでいいや。2016年もそこそこ頑張ったし、去年の自分を少しでも超えられたら「よくやった!」と言ってやりたい。
……え?全然具体的じゃないって?まあ、細かいことは気・に・し・な・い・の!チュッ(おえっ)
というわけで、こんな表を作ってみた。
2016年は2017年よりもすべてにおいて少しだけ数字を増やせるように頑張ります。ちなみに、
2017年の目標値=2016年の各値×1.2
です。(1.2の根拠はありましぇん。なんとなく「ちょっと頑張った」って感じ。会社の売上高だったら大躍進でしょうが)
この目標は絶対に達成したいですね。かなりあいまいな目標ですけども(笑)
……ただ、「毎日の記録」に根付いていることから自分に与える影響は強そうな気がしてます。
よーし、ガルバンゾー!!!マメマメ