為せば成るが、尻は痛い
昨日。木曜日。
会社から有休をいただき、少し早目のお盆休み。実家に帰ることにした。
今年は実家に帰らない予定だったのだが、7月下旬、遠い親族が急逝したことで、帰省する気持ちが強くなった。急逝した親族が、ちょうど私の父親と同い年だったということも少なからず影響していたかもしれない。
私の実家は、北国にある。大阪に住む私にとって、地理的には非常に遠い場所である。もちろん、飛行機を使えば空港から2時間弱で到着することができるので、実際はそこまで遠くないのかもしれない。
だが、お盆の飛行機繁忙期の中での急な帰省となったため、残念ながら予約することができなかった。かなりの田舎で飛行機の便数自体も少ないので、まあ覚悟はしていたのだが……。
飛行機が使えないとなると、実家は一気に遠い場所となってしまう。
そこで、7月下旬、遠距離恋愛中である彼女に相談。
「――というわけで、行きの飛行機が取れそうにないね。帰りはとれそうなんだけどね。いっそ、帰省するのやめようかしら」
彼女「ほかの交通手段はちゃんと調べた?」
「新幹線は金も時間もかかるからね。大阪からだとちょっとつらい。高速バスもちょうどいいのがないしね」
彼女「じゃあ、青春18きっぷにしたら?昔から好きだったじゃん」
「青春18きっぷ?この時期あるんだっけ?」
彼女「あるよ」
「あ、そう。でも、なんで青春18きっぷに詳しいの……?乗ったことないと思っていたけど」
彼女「乗ったことないよ。でも、旅行関係の情報は全部調べているから。青春18きっぷに限らず」
「……」
彼女は旅行が好きなのである。私に限らず、友達ともよく旅行に行っている。
青春18きっぷとは
日本全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席及びBRT(バス高速輸送システム)、ならびにJR西日本宮島フェリーに自由に乗り降りできるきっぷです。
「青春18きっぷ」は、年齢にかかわらず、どなたでもご利用いただけます。【おねだん】
11,850円(おとな・こども同額)
【利用条件】
- ●1枚のきっぷを1人で5回までご利用いただけるほか、5人で1回などのグループでのご利用も可能です。
彼女の提案を確認すべく、青春18きっぷの発売時期調べてみると、
【発売期間・利用期間】
(春季用)発売期間:平成29年2月20日(月)~平成29年3月31日(金)
利用期間:平成29年3月1日(水)~平成29年4月10日(月)
(夏季用)発売期間:平成29年7月1日(土)~平成29年8月31日(木)
利用期間:平成29年7月20日(木)~平成29年9月10日(日)
(冬季用)発売期間:平成29年12月1日(金)~平成29年12月31日(日)
利用期間:平成29年12月10日(日)~平成30年1月10日(水)
「あら本当だ。使えるね」
彼女「でしょ」
「……でも、青春18きっぷは疲れるし。大阪から実家まで、たぶん1日じゃ無理だしね。この年齢になると、対夢伊豆マネーだからね(シッタカ)」
彼女「有休取っていけばいいんじゃない?」
「随分と簡単に言ってくれるねえ……でも、青春18きっぷかあ……」
大学時代はよく青春18きっぷを使用し、有り余った時間を放浪に使ったものである。電車の中で本を読んだり、時刻表を見ながらその場で旅行計画を組み直したり、マンガ喫茶で宿泊代を浮かせたり、駅員に「早く乗ってください!」と大声でせかされたり――まさに私の青春の思い出の1つとなっている。
「イイかもねえ」
彼女「でしょ。私も付き合うよ」
というわけで、今年は飛行機に頼らず、一泊二日の実家帰省をすることになった。幸い、会社の有休もほとんど消化していなかったこともあり、問題なく木曜日に休むことができたのであった。
ちなみに、移動イメージは以下の通り。
【1日目】新潟で合流
私:青春18きっぷを使用しながら約12時間移動。
彼女:18時まで仕事。仕事終了後、新幹線で東京駅から約2時間移動。
新潟駅で合流し、駅近くのホテル宿泊。
【2日目】実家へGO
2人とも青春18きっぷを使用し、始発の普通電車に乗りながら、故郷の駅に向かう。(私たちは同じ故郷なのです。)
ーー
木曜日の朝。
というわけで7:50、新大阪駅からスタート。
別に鉄道の旅を語れるレベルでもないので、細かい記録は省略(手抜)。
金沢駅に到着。昼食に、エキナカにある「白山そば」というお店で、白えびかきあげそばを食べる。
(うん、うまいけど、まあ、うん)
(一人たそがれてしまった。この寂しい雰囲気が好きです。)
――
21時前。
無事に新潟駅に到着。
そこで、彼女とも合流。彼女は新幹線で来たので、大して疲れていない様子。
夜に一緒に夕食を食べながら、今日一日を振り返って起こった出来事を話す。
明日も早いので、早々に切り上げてホテルに行き、その日は終了。
――
金曜日。
5時に起床し、準備を整えて新潟駅へ。そこから、普通列車で実家まで帰った。
一人のときよりも、彼女と一緒に電車に乗っているときの方が楽しかったかな。
実家に到着し、ゆっくりとした時間を過ごしながら、この日記を記す。
精いっぱい故郷を楽しもう。青春18きっぷよ、ありがとう。
……とりあえず、実家で時間もあるし、大事なことを書き忘れたので――明日も日記を書きたい。今日は電車に乗りすぎて痛めたお尻を休めよう。