「まくら」営業、はじめました。

営業職の男です。「まくら」を極めて営業のタツジンになりたいのです。

青春の旅は紆余曲折

 

 

 人生が歌のように流れている時に楽しい気分になるのは容易だ。だが、立派な男とは何もかもうまくいかない時でも笑える男だ。

 エラ・ウィーラー・ウィルコック

 

 

 

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金曜日。明朝。

 

昨日記したが、彼女とともに、青春18きっぷを使用した帰省旅行をしていた。

 

yakiimoboy.hatenablog.com

 

 

そのおまけ話。2日目の朝の出来事。

 

 

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木曜日、彼女とともに新潟駅のそばにあるビジネスホテルで宿泊していた。

 

 

金曜日の朝、始発電車に乗って実家に向かうため、朝5時過ぎに起床。昨日の旅の疲れもあって、体はまだ睡眠を欲していたのだが、どうしても始発電車に乗る必要があった。

 

 

青春18きっぷ旅を知る人ならばよくご理解いただけると思うのだが、

 

電車を1本乗り過ごすと、到着時間が大幅にずれる

 

という現象が生じる。今回の我々の旅でも、同じことが言えた。始発電車を乗ることで、地元の駅には

 

午前11時

 

には到着することができる。しかし、もしも乗り過ごしたら?なんと到着時刻は

 

午後5時

 

になってしまうのである。さすがにこのタイムラグは痛い。そのため、どうしても始発電車に乗る必要があったのである。

 

――

 

さて、身支度を済ませ、ホテルを出ようと思ったその時のこと。

 

彼女「あれ、ルームキーがないんだけど……?」

 

「え?」

 

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彼女「私が持ってるはずだよね?」

 

「うん、俺はしらないけど……?」

 

彼女「だよね……やばいどうしよう、探して!」

 

 

「無くしたらどうなるの?」

 

彼女「(ホテルの部屋にある案内を見ながら)ええっと、……ちょっと、1000円払わなきゃいけないんだって!」

 

「そりゃ大変だ、じゃあ探そう」

 

彼女「もう、最悪……どこにあるのよ――」

 

 

そういって、二人で部屋を探す。

 

  

――実は、この時、ルームキーはすぐ見つかった。なぜならば、私のズボンのポケットに入っていたからである。どういう経緯か不明だが、昨日、なぜか私はルームキーをポケットに入れたままにしていたようである。

 

必死で探している彼女を見ながら、どのタイミングで見つかったことを言ってやろうか、少々の悪戯心を持ち始めたときのこと。

 

(……あれ?)

 

私は、嫌な違和感に襲われる。

 

 

彼女「ないよないよないよ~(涙)」 

 

(……いや、そんなはずは……)

 

彼女「もう、電車来ちゃうよ(涙)」

 

(……まずい、こいつはまずすぎる……)

 

 

彼女「ちょっと、ちゃんと探してよね!」

 

 

「……鍵がないんだ」

 

彼女「わかってるわよ!だから探してんじゃないの!寝ぼけてる場合じゃないのよ」

 

「そうじゃない、部屋のルームキーならあるよ、ほら」

 

彼女「あ、あった!!やったああ!」

 

「でも、俺の鍵がない。……俺の家の鍵がないんだ」

 

彼女「は?」

 

 

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彼女「?どういうこと?」

 

「家の鍵がないんだよ……。どこに行ったの?」

 

彼女「あはははは、今度は別の鍵探さなきゃいけないの?(笑)」

 

「笑い事じゃないよ……やばい、どうしよう」

 

彼女「探す?でも、始発電車に間に合わなくなっちゃうよ?」

 

「わかってるよ……そう急かさないでおくれ」

 

 

部屋を探しまわるのだが、狭い部屋なので、探す場所なんて限られている。そして、このホテルの中にはないことを悟り始める。……実に考えたくはないことだが、おそらく、昨日に家を出てからこのホテルにたどり着くまでのどこかで落としたものと思われる。

 

しかし、その旅路を振り返るのは、起床直後、しかも鍵を無くしたというパニック状態では困難を極めた。

 

 

彼女「ねえ、電車の時間ずらそうか?」

 

「……いや、それは……」

 

彼女の問いかけから、私は3つの選択肢から行動を選ぶ必要があった。

 

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彼女「ねえ、どうする?」

 

「……どうする?」

 

 

 

 

――

 

6時すぎ。

 

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「……どうしよう」

 

彼女「大丈夫だって。それよりなんだか眠いね。朝早かったもんね」

 

「眠くないよ……全然。不安でしょうがない」

 

彼女「大丈夫大丈夫。どうせ家から離れた見知らぬ電車の中で落としたんだから。誰も持ち主の家なんてわからないでしょ?それにほら、合い鍵なら私が持ってるから、家の中に入れない、ってこともないし。素晴らしい彼女をもってよかったじゃない」

 

「……」

 

 

 電車の中では、終始気持ちが乱れていた。お気楽な様子の彼女にお門違いにも当り散らしたくなる衝動に襲われた――が、それはさすがに抑え込んだ。ここで八つ当たりしたら、とんだ二次災害が生じる。

 

それよりもここは、しっかり合鍵を持っていた彼女に心から感謝をするべきである。

 

 

 「本当に助かりました、合い鍵、ありがたく使わせてもらうよ」

 

彼女「うむ」

 

 

少しずつ気持ちを落ち着かせ、どこで落としたのかをゆっくり考えてみた。しかし、青春18きっぷ旅ではいろんな場所に降りたし、何度もポケットの中身を出し入れしていた。いったいどこで落としたのか、可能性のある場所が多すぎて、まるで見当がつかなかった。 

 

「――青春18きっぷ旅、高くついたなあ」

 

彼女「いや、青春18きっぷは関係ないでしょ(笑)」

 

 

「まったく、落とした可能性のある場所が多すぎるよ。問い合わせ先が多すぎるし……たぶん、見つからないだろうね。まったく、今回の旅行は『旅の恥は鍵捨て』だよ」

 

彼女「……あんまりキレがないね。いつもどおりか」

 

 

「ああ、そうだねそうだね (貴女にキレないだけ大人な男だと思いたまえ)」 

 

と思う自分は、まだまだ青いのでアッタ。

 

 

ちなみに、この日記を書いている今も、鍵は見つかっていません(笑えません)。……何ともなあ。


( ;∀;)