要するにメンテナンスです
やっぱり人間は難しいことに挑戦したほうがいいよ。オレはいやだけど
今週の休日はメンテナンス。
ここ数週間、仕事に加え、ランニングやら試験勉強に時間を費やしていた。平日土日もおんなじ感じ。生来、非活動的な私からすれば、かなり活動的である。が、その代償は細かいところに現れていて――
部屋が散らかっている(床、本棚、水回り等)。
日用品が切れている(コンタクト液、コンタクトレンズ、ティッシュ、洗剤類等)
筋肉痛や肩凝りが慢性化している
彼女との連絡が少なくなっている
髪がぼさぼさになっている
光熱費の支払いを忘れている
などなど、長い目でみたら大きな問題になりそうなことをいくつ抱えていた。
というわけで、今回の土日は、「優先順位は低いがいずれやるべきこと」をまとめて片付けることにした。
土曜日。
朝に軽く走る。でも、今回はメンテナンス優先なので、本当に軽く走るだけ。
家に戻り、たまっている洗濯物を片付ける。
次は髪を切ること。最初はおしゃれな美容院をスマホでチクチク探したが、今求めているのはスピードであり、色気ではない。スマホを捨て、家の近くにある理容室で散髪。安いし、仕事が早い。そして、私が求める髪型に整えてくれる(まあ、もともと大したクオリティを求めていないだけですが)。
帰りにコンビニにより、光熱費を支払う。そのあとにスーパーに立ち寄り、不足していた日用品をまとめ買いする。
家に帰り、乾いたワイシャツやハンカチのアイロンがけを済ませる。
軽く昼食を済ませた後に、部屋や風呂やキッチンを掃除する。クイックルワイパーでの床拭きも忘れません。(これが大事)
最後に、家の近くの整体に行ってマッサージを受ける。マッサージを受けるのはめったにない。しかし、最近の肩凝りやフルマラソンの疲労を考えても、受けて損はないと思ったのである。なんたって、今週はメンテナンス週末なんだから。
「ぎゃああああ!!っつっつっつ」
整体師「お兄さん、体中凝ってますね。下半身は強そうですけど、。腰回りから悲鳴が聞こえます。特に、首回りは石のよう。そして、ここを押すと――」
「ひ!っひ、くぅぅ涙」
整体師「首につながるツボです。やっぱりね(笑)大丈夫ですか?」
「大丈夫……(じゃないかも)です」
整体師「あははは。効いてますね」
「(ツボ押して意味あるんだろうな)……かなり効いてます」
終わった後は体中が熱を帯びていた。血の巡りが良くなったのだろうか?帰って風呂を浴びる。
そんな土曜日。デキルOLか!と自分につっこむ(ほくほく)。
――
日曜日。引き続きメンテナンス。
しかし、昨日にやるべきことは大体済ませていたので、特段やることもない。だから、グータラ過ごす。
9時過ぎまで寝て、起きてもワイドショーを見たり、カレーを作って食べたり、お茶を淹れてゆっくり飲んだり、漫画を読んだりする。
そのうち、本当にやることがなくなったので、先輩から勧められていた経営者自伝を読む。
記憶が年々希薄になるなか、そうした思い出を書きとめ、社員や子どもたちなどに伝え残したいと思ったことが、本書を書こうと思い立ったきっかけです。
ただし、単なる回顧録にしたつもりはありません。節目節目で考えたこと、思ったこと、成功したことだけでなく、失敗したことも書き記しました。
「賢者は歴史に学ぶ」と言います。本書を読んだ人が、会社経営や人生に少しでも役立てて下されば、これほどうれしいことはありません。
著書抜粋(大人の事情でぼやかす)
内容は著者の自伝的内容。あまりこういう本は読まないのだが、久しぶりに読んでみると結構面白い。ただ、自伝本によくあるように、幼少時から今に至るまでを本にまとめたい!と思えること自体がすごいと思った。過去の自分を振り返られる人生、実にうらやましい。……私はそういう人生を送れるんだろうか?
送れるように頑張ろう。そのためには大事になる前に、メンテナンスすることが大事ですね。
日曜日の夕暮れに本を読了。この時間には珍しく、仕事に行きたくない病が少し落ち着く。
久しぶりに携帯電話を見る。すると、電話が3件入っている。彼女からだった。
「あ、もしもし?」
「ちょっと、何やってたのよ。全然つながらないし。死んだかと思った」
「ごめんごめん、今週の休みはメンテナンスだったから――」
「そのセリフ毎週吐いているからね」
「……そうだっけ?(笑)いや、そんなことないでしょ……?」
「あるよ。旅行のこといつになったらちゃんと考えてくれるの?」
「今考える今考える!よし、だいぶメンテナンスすすんだしね」
一番大事なメンテナンスを忘れていたことに気づく、なんてオチもつかぬ日曜日でした。しくじり先生を見たし、そろそろ寝よ。
明日から頑張ろう。こう思えたら、良きメンテナンスだったと思うのであった。