ギザ十な日々

2人の息子と妻との日々を書いています。

二人の上司

 

 

マネジメント層には常々、部下を幸せにすることをお願いしています。部下が楽しそうに働いているか、働いていないかでマネジメント能力を見ています。

前澤友作

 

指揮官たる一人の愚将は、二人の良将に匹敵する。

ナポレオン・ボナパルト

 

 

 

 

 

 

 

 

(注意)サラリーマンの微妙な会話があるだけです。

 

 

 

 

 

 

 

 昨日。

 

 

 

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会議室にて、上司2人と私含めて、3人で会議。

 

上司2人とは、

 

今の上司

 

と、

 

以前の上司

 

である。

 

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少し前、会社恒例の人事発令に伴い、上司が変わった。そこで、来年以降の取り組みや引継ぎなどを含めて、3人で打ち合わせを行ったというわけである。

 

まあ、当たり前かもしれないが、旧上司と新上司とは、性格が違うし、仕事に対する考え方も違う。


 

暇なので、上司二人の特徴を整理してみる。こんな表を作ること自体、実に無意味だということはわかっているのだが――暇なのでね。

 

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(こんな表を上司たちが見たら、きっと怒るだろうな。僕が逆だったら、こんな部下嫌いです。でも、日記だしね)

 

 

あくまで、今の私からこう見える、というだけである。どちらも無理な権力をかざすことない温厚な性格の方々である。どちらも人として尊敬できるし、どちらかが良いということは全くない(こう思えるのはとても幸せなことだと思う)。

 

旧上司は、一言でいうと謹厳実直な方。一方の新上司のことは……正直まだよくわからない。口数は少ないが、言うべき時にははっきりと自己主張をする方、という感じだろうか。まあ、時間の経過とともに、見え方もちょこちょこ変わっていくんだろう。

 

――

 

夜、3人で夕食を食べることに。

 

なお、旧上司は人事発令の伴い、東京へ転勤となっていた。この日も新幹線で東京に戻る必要があったので、帰りが楽なように新大阪駅の居酒屋に入る。

 

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酒が入ると、普段は口数少なめの2人の上司も、話す言葉が多くなり、話はあっちこっちに飛ぶ。

 

 

「それで、東京の職場はどうですか?大分慣れました?」

 

旧上司「なかなか慣れないよ」

 

新上司「大阪にいたころとは全然違いますよね」

 

旧上司「違うねえ。しかし、どうでもいいけど、最近の若い社員は直帰が多いんだね。俺なんて、直帰なんか入社してから数えるくらいしかしたことなかったけどなあ」

 

 

「ああ、そうですねえ――」

 

旧上司が言う「直帰」とは、営業の出先に行ったまま、会社に戻らずに家に帰ることを指す。

 

会社によって違うだろうが、我々の営業部署では、あまりよいニュアンスで使われていない。もちろん、出先での営業が終業後の時間帯に終了するならば別だが、我々の営業ではそこまで遅くなることはほとんどないのである。たいていは、遅くとも16時とか17時ごろには、出先での営業活動が終了する。

 

旧上司は、

 

16時くらいに営業活動が終わるならば、そのまま家に帰るのは早すぎる、一度会社に戻ってくるもんなんじゃないの?

 

というニュアンスのことを言っているわけである。これについては様々な意見があるだろう。私はまあ、旧上司と同意見である。

 

 

「まあ、今の若手は直帰率かなり高いですからね(笑)」

 

旧上司「お前だって若手だろうが(笑)でも、お前は直帰したことないじゃん。少なくとも、俺が大阪にいたころは」

 

「そりゃ、大阪じゃ誰も直帰してませんからね。誰もしてない中で直帰する勇気なんて僕にはないですよ」

 

旧上司「ーーともかく、東京の若手はどんどん直帰するのが不思議だね。東京だと、管理職ばかりが終業後も残ってるよ?」

 

 

と、旧上司が言うと、新上司が口を開く。

 

新上司「――まあ、いいんじゃないですか?私は直帰が悪いことだとは思いませんけどね。逆に、意味もなく会社に戻ってくるくらいなら、さっさと帰ったほうがいいですよ」

 

旧上司「――でも、さすがに帰るのが早すぎるのはね」

 

新上司「僕は別にいいと思いますけどね」

 

旧上司「まあ……そうなんですけどね」

 

「……」

 

ちなみに、新上司はもともと別の部署にいた方である。新上司が以前までいた部署は、19~20時ころまで出先で営業することもある部署である。そのため、新上司が

 

直帰がいけないこと

 

のように言われることに違和感を抱いたとしてもおかしくはない。

 

新上司「逆に残業でいつまでも残っているほうがおかしいと思わないと。僕が前にいた部署だと、むしろ直帰しているほうがお客さんに向き合って一生懸命仕事してる、ってとらえられていましたから」

 

旧上司「そうですねえ……まあ、私も直帰が絶対悪いとは思わないですけどね」

 

「――部署によって一日の流れが違いますから、何とも言えない部分ですけどね。ただまあ、我々の部署は、直帰する人はやっぱり少なかったと思いますね。それに、うちの部署だと、『遅く残って頑張ることを大切にしてきた文化』があるような気がしますね。私も入社当初は、部長から『直帰する奴はダメ』ってはっきり言われてましたしね(笑)私もそれで育ったような……」

 

新上司「それって、いわゆる40後半からの頭の固い世代だろ?そういう文化は本当に変えていかなきゃいけないよ。今の時代だと特に」

 

「……はあ」

 

旧上司「そうだねえ――」

 

余談ながら、旧上司は40代後半、新上司は40代前半である。

 

 

 

 

旧上司「――まあ、今の若い子が帰るのが早いのは、すごく効率よくできているってことかもしれないね。おれはいつも効率が悪いから、帰るのもいつも遅くなってしまって(笑)」

 

新上司「管理職はできる限り遅く来て、早く帰ったほうがいいと思うんですよ。上司がいつまでもダラダラ残っていると、部下も帰りづらいでしょうからね」

 

「まあ、それはありますね」

 

旧上司「あるもんなの?」

 

「そりゃありますよ。旧上司さんは帰るのいつも遅かったから、僕も帰りづらかったですからねえ(笑)」

 

旧上司「そうだったんだ――」

 

「いや、冗談ですって(笑)!いつも旧上司さんの背中をみて仕事してました、ってことです(これは本音です)」

 

 

新上司「やきいも、別に気を遣って無意味に会社に早く来たり、遅くまで残らなくてもいいからね」

 

「はあ。……いや、旧上司さん、冗談ですからね?」

 

旧上司「わかってるって(笑)まあ、お前も仕事楽しそうだし、このまましっかり大阪で頑張れ」

 

「――」

 

その後、旧上司を改札まで見送り、その場で解散となった。帰り道、ぼんやりと今日の会話を思い出す。

 

 

 

――職場の雰囲気は変わるんだろうなあ、と漠然に思った出来事であった。上司変われば部下も変わろう、ってことかしら?まあ、部下としては、上司がやりやすいように協力しながら、自分の仕事に励むだけである。

 

 

そして、今の私の「仕事上の上司」は、ただ1人だけである。そこは疑ってはならないですね。