ギザ十な日々

2人の息子と妻との日々を書いています。

癒しの地、香住 (第5回香住・ジオパークマラソン大会 前半)

 

金曜日。

 

昼前。自宅にて。

 

「さて、そろそろいくかーー」

 

てれてんてってて、てっててててててー(着信音)

 

「は、はい、焼き芋です」

 

ノワゼット先輩「あ、もしもし。今大丈夫?」

 

「えっ、はい大丈夫です」

 

ノワゼット「実はチョメチョメ株式会社から急遽発注が来てしまってさ。5月1日必着だって。それで、納品先がホンニャラ株式会社なんだけど、そこの担当、おまえだろ?悪いんだけどホンニャラさんに5月1日納品可能かどうかの確認をして欲しくて」

 

「あ、は、はい。承知しました。すぐに」

 

ノワゼット「……あれ、いまお前どこにいんの?」

 

「えっと、実は家でして。今日、休暇をいただいておりました。でも、大丈夫です。対応しますので」

 

ノワゼット「え?休みだったの?そりゃ悪かった。じゃあ、俺が対応するよ。でも、どうした?体調悪いの?」

 

「え?・・・・・・・ええ、まあそんな感じ?ですね」

 

ノワゼット「なんか声もおかしいなあ。大丈夫か?気をつけろよ。とりあえずお大事に」

 

電話が切れる。いつもにないくらい優しい口調であった。それが妙に心苦しい。

 

 

 

 

実はマラソン大会のために有休をとっただけなんですう(上司の許可済みです)

 

 

 

なんていったら、ノワゼット先輩、なんていうかしら。まあ、笑って済ましていただろうね(笑)

 

 

さて、4月28日(土)このマラソン大会に参加させてもらいます。そのために有休とりました。

 

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【大会名】

第5回香住・ジオパークフルマラソン大会

【場所】

兵庫県香美町香住区香住(カニの名地である)

【コース特徴】

世界ジオパークネットワークに加盟している「山陰海岸ジオパーク」の中心に位置する香住海岸に沿ったコース。自然美の中を駆けるダイナミックなコース設定!

・高低差が非常に多い。最大なんと80m。

【参加規模(フル)】

1000人前後

【スタート】

4月28日(土) 9:00

【制限時間】

6時間。

 

 

香住は蟹の名地。そして、世界ジオパークにも認定されている素晴らしい所なのである(ジオパークを調べてみてもよくわからなかった。ただ、自然・生態系の美しさや稀少さだけではなく、人が作る文化や産業が自然・生態系と調和がいかに取れているか、というところがポイントらしい)。

 

あと、余談だけど、NHKで放送された「女子的生活」というドラマの舞台の地でもある。本当に余談ですね。一応、事前に全部観ておきましたが。

 

さて、このマラソン大会、4月28日の土曜日にスタートする。現地に近ければいいが、私が住む大阪からこの大会に参加するとなると、どうしても金曜日中に香住に前泊しなければならなかった。

 

そこで、有給を使って会社をさぼ・・・・・・休んだわけである。だってしょうがないじゃない!そうしないと参加できなかったんだから!!普段頑張ってるんだからいいでしょ!?(大して頑張ってないとか言うなよ?言い返せないからな?!)

 

というわけで、昼過ぎに家を出て、大阪から電車でゆっくり4時間弱かけて香住駅に向かった。電車ではぼんやり景色を見たり、うたた寝して過ごす。この時間がとても心地よかった。こう言うの、最近なかったよなあ、と思う。

 

 

香住駅に降りる前に、ひとつだけ観光に立ち寄る。

 

 

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香住駅の2つ先の駅である餘部(あまるべ)駅で降りる。そして、ここには我が国有数の橋梁で、明治45年に作られた餘部鉄橋がある。

 

 

 

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ただし、現在の餘部鉄橋は、昭和61年の列車事故の影響で、平成22年に作り変えられたものである。この写真は一回、駅を出て撮りました。撮影スポットもあります。

 

そして、旧餘部鉄橋は一部姿を残し、今は「空の駅」として愛されている。天に近いところから見る日本海は、これまた絶景なり。

 

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イカす案内だぜ)

 

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(明治45年に作られた旧餘部鉄橋の一部)

 

人気のないこの駅で、椅子に座りながらぼんやりと過ごす。風が山の木々を揺らす音と、鳥の鳴き声、そして遠くで聞こえる電車の音だけが静かな空間に響く。五感でその空気を味わう。本当に、こう言うの最近なかったなあ。

 

ーー

 

余部駅から香住駅へ。

 

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やはりカニカニカニ

 

駅に到着すると、今夜宿泊する民宿の従業員の方が車で迎えに来てくれていた。

 

民宿はとても素晴らしい。部屋は広いし綺麗だし、料金も実に良心的。こういうマラソン大会前って、宿泊費を上げるところが多いと思うけど、この民宿は通常よりも五百円安くしているらしい(せっかく遠くから来てくれているから、だって)。全く、なんという心遣いだろう。

 

まあ、強いていうなら、晩御飯がコンビニ飯だったのが少し残念。途中で買ったコンビニおにぎりとコンビニそうめんとあんぱんを食べる。嗚呼、カニが食いてえ!

 

明日走り終わったら、カニを食いまくってやるぜよ!

 

 

さて、最後に、今回の大会案内に同封されていたお手紙を一通ご紹介。

 

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地元の小学生の女の子の手書きのお手紙。こんな可愛い子から応援されるなんて、なんという幸せ者だろう。最後まで諦めずにガンバロウ。

 

 

走る前から心癒される大会なのであった。こりゃ有休とる価値があったってもんだよね(ねっ、ねっ)