ギザ十な日々

2人の息子と妻との日々を書いています。

北海道マラソン2018 おふりかえり

 
 
 
朝。5時半に起床。
会場である札幌の大通り公園までは、ホテルから約1時間半ある。余裕のある朝を過ごす為に、4時半にセットしていたのだが、見事に1時間の寝坊である。まあおかげで睡眠量はバッチリだったが。
 
7時半。無事会場に到着。
 
 

(スタート会場である大通公園にあるお花畑。ひとつだけ違う花が咲いている妙味を走る前に発見。まったくもってマラソンとは関係のない画像である。ジッと見ると目がよくなりそうな画像である。)
 
 
○当日の天気
曇り時折晴れ(雨は降らず)
○気温
22〜25度くらい
○湿度
70%強
 
 
多分、走りやすい気候だったと思う。しかし、湿度が高い分、気温以上の体感温度に感じた。
 
 
さて、睡眠をたっぷりとり、体調も準備も万全!これで天気もいいときてるんだから、もしかして自己ベストいけるか?少なくとも、この段階ではそう思った。
 
 

 
 
時刻通り  9時スタート!
 
 
さて、今回は紙幅の都合のため、「走り終えた後に感じた5つの正直な記憶」を持って振り返ってみよう。(手抜きではない)
 
 
 
①最初から最後までずうっときつかった・・・・・・
 
この大会、スタートした当初からゴールに到達するまで、一貫して辛い走りとなった。
 
 
今までの私の失策の記憶を辿ると、序盤に調子に乗りすぎ、後半に体力が枯渇するというパターンが多かった。…しかし、今回は序盤から体が重かった。後半になるごとに重さを増し、お尻から足首にかけてまで筋肉疲労を感じた。肩こりの酷さも辛くて、腕をぐるぐる回す動作が増えた。そして、35kmに到達する頃には体力をあらかた使い切った心地がした。
 
最後は(つらい走りの時がいつもそうであるように)「二度とフルマラソンなんてごめんだ!」と思って走ったのであった。
 
ちなみに、走ったコースの高低差が激しいわけではない。トンネルをくぐる際、少しノボリクダリを感じたが、それ以外は比較的平坦な道が続くような、むしろ走りやすいコースだっと思う(平坦すぎて、「これ、いつまで続くんだろうーー」って思ってしまうくらいだった。もしかしかすると、この果てしない平坦さが、知らぬ間に走るための集中力削いでいったのかもしれない。ーーそう考えると、実は結構恐ろしいコースだったのかもしれない)。
 
 
②すばらしい沿道の応援!
 
応援は非常に活気があり、給水所での水の手渡しや吹奏楽部の演奏は、落ちていく私のモチベーションを力強く支えてくれた。給食所は他の大会よりも少ないように感じたが、それを補うようにボランティアの数が圧倒的に多く、そちらを利用させて貰えば、特段困るほどでもなかったように思う。
 
ちなみに、これは私自身の問題だが、もっと沿道の人とハイタッチとか「ありがとうございます!」とか返したかったなあ。つらくてハイタッチもできず、お礼もできなかった。また、上述のボランティアの給食提供を、私は恥ずかしくてまったく活用できなかった。それももったいなかったなあ、と今にして思う。あの沿道のスイカ、食べたかったなあ・・・・・。
 
 
 
③コーラ多すぎない?
これはあえて書くべき疑問である。どうやら、北海道民はコーラが大変にお好きのようだ。
 
②の応援と関係するが、沿道の人たちがボランティアでスポーツドリンクや果物を用意してくれていた。ーーその中でも、なぜかよく目にしたのが
 
コーラ
 
であった。応援の老若男女が、なぜかキンキンに冷えたコーラのペットボトルを片手に
 
「コーラあるよー!」
 
とランナーに叫ぶのである。1人や2人ならば、面白い応援だと済ませることができるが、私の記憶する限り、沿道のボランティアの1/3は、コーラを片手に応援していたと思われる(多少の記憶違いはあるにしても)。
 
なぜあんなにコーラを飲ませてくれようとする人が多かったんだろう?他の大会でもたまに見るけど、北海道マラソンは今まででいちばんコーラボランティアが多かった気がする。北海道の人って、よくコーラを飲みながら走るのかしら?私は結局飲む勇気はなかったけど。
 
 
ちなみに、コーラを飲まなかった理由は下に続く。
 
 
 
④またお腹を下しました・・・・・・
 
つらい走りだったのは、ある意味で私自身のお腹の弱さも影響していたと思う。
 
今回、10kmあたりからずっとお腹の痛みと張りと緩みを感じていた。そして、トイレに駆け込んだ回数は、たしか4回くらい。今までで一番お腹の調子の悪い走りとなってしまった。
 
日本のサラリーマンはストレスが胃腸に直結するらしい。しかし、日頃のストレスによる胃腸の摩耗が、これほどまでに走りに影響するとは思わなかった(彼女からは「ただの酒の飲み過ぎだ」と一蹴されましたが。直前に酒を抜くくらいじゃダメってことですかね)。
 
 
 
4時間の関門
 
さて、最後にフィナーレを飾る思い出を一つ。
 
 
 
40kmあたりまで到達した時には、
 
(今回はかろうじて4時間ギリってところかなあ)
 
と思っていた。我が腕時計を見る限り、それはある程度保証されていた。
 
 
ラスト500mあたりで、周りのランナーのスピードが急速に上がっていくのを感じる。
 
(ラストスパートで頑張ってんだな。すばらしい頑張りだ。だが、私はもう限界なのだ。4時間切れるならば私はいいのである)
 
とりあえず4時間を切れることを確信していたので、私はマイペースで走り続ける。    
 
 
 
さて、ラスト195mあたりに差し掛かった頃、ゴールからの実況の声が聞こえてくる。
 
 
実況「さあ、最後の追い討ちをかけてどんどんランナーが走ってきます!ちょうど4時間きれるかどうかの瀬戸際です!みんながんばれー!!」
 
 
(・・・・・・え?)
 
私の視界にはフィニッシュラインが映る。同時にゴール間近で経過時刻を刻む電子時計に目をやる。時計は
 
 
03:59:45
 
 
を示す。
 
 
 
ーー私は瞬時にすべてを悟った。
 
 
グロスタイム・・・・・・!しまった!!)
 
 
私の腕時計が刻むのはネットタイムであった。そして、ゴールに設置された電子時計が刻むのは、号砲が鳴ってからのタイムであるグロスタイムであった。
 
【用語】
グロスタイム:スタートの号砲からフィニッシュするまでのタイム。
ネットタイム:ランナーがスタートラインに到着してからフィニッシュするまでのタイム。参加ランナーが多い場合、スタート地点に到達するまで数分かかる。その誤差を修正したタイムである。
 
【解説①】
ラソン大会は、基本的にはグロスタイムを基準とする(制限時間とかね)。しかし、グロスタイムではスタート地点を基点とした前方ランナーと後方ランナーとのタイムに差が生じてしまう(参加ランナーが多い北海道マラソンの場合、グロスタイムネットタイムには2〜3分の開きが生じる。ちなみに東京マラソン大阪マラソンでの差は、平気で10分を超える)。
 
ランナーにもよるが、ネットタイムを基準として走るランナーも決して少なくない。スタートライン後方に並ぶ市民ランナーは、ネットタイム重視派が多いのではないだろうか?ちなみに、私はネットタイム重視であった。
 
【解説②】
とはいえ、直前にグロスタイムでも4時間ギリができそうって思ったら、そりゃできるに越したことはないでしょ?だから、ゴール直前にグロスタイム4時間ギリギリであることを知って、一気に慌てたってわけ。おまけに、周りも急にスピード上げて走り出すんだもん。
 
 
 
 
(残り100mくらい?15秒!?いける!?いける!?いくしかない!!)
 
 
と、今までの足の疲れが嘘のように、ゴールめがけて全速力で走った。ゴールに達した時、沿道から一斉に声があがるのを聞いた。
 
 
 
ーー
 
 
ゴール後、しばらく動けなかった。走り終えた後は完走メダルをかけてもらい、完走タオルを受け取った。
 
 
なんとか完走はできた。しかし、もしも北海道マラソンの制限時間が「4時間」だったとするならば、私はゴール後に完走メダルを首にかけて貰えないまま、大阪の地に帰ることになっていたことであろう。
 
 
 
 
残念ながら、4時間の関門は、私がゴールをまたぐ寸前、無情に閉ざされたのであった。
 
 
 
 
 
以上、北海道マラソンを振り返ってみました。いろいろ思うことはあるけれど、でも、やっぱり参加して良かったです!来年参加するなら、もっと準備をしっかりと!
お腹を下したのは単なる言い訳です。やっぱり、ちゃんと日頃の練習を積んで臨まないと、そりゃ体がついていかないわなあ。
 
「だって猛暑だったからしょうがないじゃない!
 
という言い訳は通用しないからな!!
 
 
それはそうと、コーラがやっぱり気になるなあ・・・・。