ギザ十な日々

2人の息子と妻との日々を書いています。

24時間かけて、北海道から大阪へ(北海道マラソン、帰宅編)

 
 
先週の日曜日。
 
北海道マラソンを終えた後、私は札幌駅から小樽駅電車で向かう。
小樽の海鮮丼を楽しみにしていたのだが、夕暮れ時だったこともあり既に市場は閉まっていた。
 
残念な心地で市場近くをぶらぶらしていると、小樽ビール工場を発見。
 

 
中に入って見ると、ちょうど工場見学が始まっていたので、それに参加させてもらった。ビール製造のしくみや、発酵工程を実際に見ることができて、大変面白かった。
 
さて、せっかくなので、ここでマラソン完走後の祝杯をあげることにした(さすがに小樽まで来ているマラソン参加者はほとんどいなかった。でも、一人、ランナー風の人をお見かけしたけど)
 

 
ビールもたっぷり入ってました!うまかったなあ。これだけ食べて2000円いかないくらいだったと思う。なんて良心的なお店だろう。(プリン体は気にしない)
 
さて、しばらく小樽をぶらぶらし、21時のバスで小樽港に向かった。
 

 
 
小樽港から京都の舞鶴港を直行するフェリーの便がある。
 

 
片道約21時間。料金は部屋のランクにもよるが、節約したいようであれば1万円を切ることもできる。ちなみに私は相席部屋の最安値9970円コースであった。
 
ちなみに、舞鶴港から大阪行きの高速バスが出ているので、それに乗れば、約3時間で大阪に到着できる。つまり、フェリー+バスで約24時間かけて、北海道から大阪に帰るプランなのであった。
 
 
飛行機や新幹線などの交通手段は、ひとえに移動スピードを上げることに重きを置いて歴史を積み重ねた。今や北海道から大阪までは約2時間で移動できるところまでにたどり着いたわけである。
 
効率化を求め、「タイムイズマネー」が口に出すのも恥ずかしいほど常識化した現代において、フェリーで1日かけて移動する物好きはそう多くはないだろう。(輸送車の運転手や、愉快なバイク野郎たちは別だが)。
 
 
ーーそれでも、私はあえて月曜日に有給をとって、このフェリー旅行を決行した。細かい理由は差し控えるが、フェリーは私の青春なのである。ゆとり世代と言われても構わない。ただ私は、船の上でぼんやりと、一人で過ごすゆとり溢れた時間がなによりも大好きなのである。
 
 
 
 

 
というわけで、フェリーで受付を済ませ、23時30分発のフェリーに乗り込む。
 
 
久しぶりのフェリーに、心が踊った。
 

 
フェリーに乗ったら、すぐに大浴場で汗を流した。そして、風呂上がり、船の中で食べるカップ麺とビールがたまらなく美味しかった。
 
 
25時ごろ、寝台列車風の相部屋で眠る。背中に伝わる船の揺れは、なんだか大冒険の途中のようでワクワクであった(マラソンの疲れですぐに寝てしまったが)。
 
ーー
 
月曜日。6時
 
船内アナウンスが流れる。アナウンスは、現在、船が秋田県能代沖辺りにいること、朝食レストランと大浴場が開店したことを告げた。起きているのか寝ているのかよくわからない私は、それを聞いてもまだベットにしばらく横たわった。
 
 
 
少しして顔を洗い、船内の進行状況の情報を確認する。
 

 
ちなみに、船の上ではインターネットも電話も繋がらない。そのため、進行状況はこのモニターを観ないとわからない。強制的にネットに繋がらなくなる空間というのも、船旅行の醍醐味だよね。
 
 
船のオープンデッキにいって、外の空気を吸う。
 

 
曇りだけど、静かで心地よい。雲の隙間から晴れ間が見え、潮風も心地よかった。
 
せっかくなので、小樽駅近くのスーパーで買っていた朝食セット(カップラーメンと煮卵とペットボトルのお茶)を用意。海を見ながら朝からラーメンをすすったのであった。
 
 
 
さて、移動中はほぼすべて読書にあてた。学生時代からずっと読みたかった冒険小説である。こんなにまとまった時間、本を読んだのもかなり久しぶりだった。読書はぐいぐいと進む。
 
少し疲れを感じたら、船内の大浴場にいって海を見ながら風呂に入ったり、マッサージチェアでリラックスしたり、ゲームコーナーをのぞいだり、ベッドで午睡を楽しんだりした。まさに至福の時間である。
 
 
 
ちなみに、昼ご飯はカップ麺をやめ、船内のレストランで豚丼を食べた。
 

 
 
少し高めだけど、海の上で豚丼っていったら、かなりレアな食事なので、満足満足。
 
 
さて、夕方になったら、オープンデッキで早めのビール登場。(尿酸値高いのにいいのって?ビールにプリン体が入ってないらしいからヨカッタヨカッタ)
 
 
 
 
本を読みながら海を見ながら、ビールを飲みながら、カンパンとチーズを楽しむ。oh、至福ぅ。
 

 
さて、21時ごろ、予定よりも少し早めに舞鶴港に到着。
 

 
その後、約3時間かけて高速バスで大阪に帰ったのでした。こういう有給の楽しみ方、悪くないと思った。
 
 
フェリー旅行、やっぱりいいですね。こういう移動手段は、今後もなくならないでほしいなあと思うのであった。