ギザ十な日々

2人の息子と妻との日々を書いています。

2018年 第33回 田沢湖マラソン記録

 
月曜日。朝。
 
3連休ということで、ただいま実家に帰省中。正確に言うと、明日振替有給をもらっているので、4連休なのだが。今日は両親が家にいないので、朝食を食べ終わった後、アムロちゃん引退を見ながら、この日記を記す。
 
 
 
それにしても、筋肉痛がひどい。昨日の田沢湖ラソンの疲れがもろにでている。湿布を貼って寝たのだが、お尻と太もも辺りがキツキツである。
 
 
さて、なんだがのんびりしているので、昨日のマラソン日記を書いてみようとおもう。
 
 
 
日曜日。朝。
 
まだ辺りが暗い中、父の運転する車に乗り、田沢湖へと向かう。
この日は第33回田沢湖ラソンの日であった。田沢湖ラソンは昨年も参加しましたが、2年連続参加となりました。
 
 

 

 
 

(スタート前の会場。いい感じに青空)
 
 
当日は曇りのち雨の予報だった。しかし、フタを開けて見ると、青空が広がり、少し暑さを感じるくらいだった。
 
気温 : 23℃前後
湿度  :少し高め
風  :無風と言って良い。
 
 
余談ながら、この日の大会は、NHKの番組が撮影していたようであった。

NHKのランスマという番組。)
 
取材しているテレビマンたちがあたりにチラチラいたけど、この番組関連かしら?放送が楽しみですね。
 
 
 
さて、田沢湖ラソンの特徴といえば、やはり「後半の湖畔1周」と「コースの高低差」とになるだろう。
 
 
前半の1ー21kmは、街中をグルグルするようなコースとなっている。そして後半は、日本で最も深い湖である田沢湖を一周することになる。田沢湖の美しい湖面と、途中に姿をあらわすたつこ姫がランナーを見送ってくれる。
 

(『たつこ姫伝説』という御話があるのだが、この話、何度読んでも意味がわからない。誰か解説してください)
 
さて、コースの高低差だが、この図を見れば説明はいらないだろう。
 

 
最初から一気に下る。そこから急激に上り、また急激に下る。そして急激に上りーーって、なんてひどいマゾコースだろう。ここでペース配分を間違えると、後半が地獄となる。
 
20kmを超えたあたりになると、先ほど記したように湖畔一周となる。図では平坦に近いように見えるが、小さな高低差が何ともいやらしい。気づかぬうちに体力を奪っていく。そして、35km地点の急激な高低差でとどめを刺される。前半の高低差の疲労も相まって、この坂で走る気力を奪われるのである。
 
 
 
さて、そんな田沢湖ラソン、この日も予定通り10時にスタート!
 
 
ーー
 
フルマラソンは1,000人くらいの参加人数なので、スタートの号砲後も混雑なくスムーズに流れる。
 
ちなみに、この大会の制限時間は5時間。今時のフルマラソン大会は制限時間6時間が多く、中には7時間などもある。そんな中、この大会は未だに5時間制限を貫いている。だからだろうか、ランナーの方々はベテラン風の方が多いように思えた。
 
 
さて、頭の中で上の高低図をイメージしながら走る。この前半の高低差もかなりきつめである。下り坂だと調子に乗りたくなるが、後半のことを考え、極力抑えめを意識。
 
日差しが強くなってきたが、給水ポイントにあるスポンジを使いながら放熱していく。お腹がゆるいので、お腹に水がかからないことは意識。
 
ーー
 
21km地点まで危なげなく到達。ここで、ちょうどフル中間ポイントで沿道の父親に遭遇。声援を送ってもらいました。
 
余談ながら、田沢湖ラソンは応援がいいんです。これは念押ししておきたい。
決して沿道の人が多いわけではない。むしろ他の大会と比較すると少なめである。ハイタッチなどはしないし、吹奏楽部の活気溢れる演奏もない。ボランティアで梅干しやアメやコーラを用意してくれているわけでもない。
 
でも、なんでだろうね。応援がいいんですよ。もしかしたら、応援数もランナー人数も少ない分、応援がランナー1人1人に向けられている感じがするのかもしれない。心に寂しさを感じている人は走って見ましょう。きっと元気が出ますよ。
 
ーー
 
さて、後半「湖畔コース」に到着。左側には、青空と美しく広大な田沢湖が広がっている。まさに絶景、これを見ながら走れるのが、田沢湖ラソンの醍醐味であろう。
 
 
ただ、25kmあたりになると、頼もしかった応援がほとんどなくなる。代わりに足音と、静かな湖畔の森の陰から聴こえる生き物の鳴き声が響くようになる。
 
なお、ここあたりで歩き始めたりペースダウンするランナーが多かったように思う。やはり前半に無理をしたランナーも多かったのだろうか。私はここまでセーブ気味だったため、ペース維持で進めることができた。(まあ、参加2回目だしね)
 
 
ーーそれでも、30kmを超えたあたりで、足に疲労を感じ始める。一度疲労を意識したら、それが身体中に感じるのはそれほど時間を要さない。肩がガチガチに硬くなるのを感じ、お尻の筋肉が張り、足首に痺れが生じる。そして、なによりも疲れで視界がぼやけ、集中力が低下していった。
 
心の中で「あと10km切ってんだ。あと1時間で終わり。大丈夫大丈夫、いける」と言い聞かせる。しかし、毎度のことながら、この10kmが長いんだよね(笑)
 
 
ーー
 
35kmに到着。相変わらず絶望を突きつける急斜面が現れる。このコース設定をした人は、過激なサディストと思えてならない。
 
最初は歩いても走っても大して変わらないから歩いてしまおう、と思った。だが、すぐ後ろから、おそらく自分の母親以上の年齢の女性の方が坂を力強く走って私を追い抜く。それを横目にし、逃げの姿勢に甘んじた自分を恥じた。そして、脚をバシバシ叩いて走りモードに切り替える。といっても、かなり遅く、約7分/kmペースであったが。
 
 
坂を登り終え、そこから急降下していくと、「残り5km」の看板が見えてくる。
 
 
実は、田沢湖ラソンはここからが一番辛い(あくまで私の体験談)。
 
再度、上の高低図を見ていただきたい。35kmの坂が名物なのであまり注目されないが、残り5kmからもアップダウンは続く。決して高低差は大きくないが、疲労がピークを迎えるので、図で見るよりも体感的な辛さは大きい。
 
ただ、40kmを超えると、少しずつ沿道の声援が増えてくる。その声に支えられながら、残り2kmに意識を向けて最後の力を振り絞る。
 
 
そして、なんとか無事にフィニッシュできました。
 
 

(ツレが撮ってくれたゴール直後の写真)
 
 
ゴール直後は、足がガタガタで動けなかった。
 
 
余談ながら、この日、遠距離中のツレも田沢湖ラソンに参加していた。20kmだったので私よりも早くゴールし、うちの父とゴールで待ってくれていた。父とツレは何度も会っていたが二人きりになることはなかった。そのため父もツレも 、いろんな意味で私のゴールを待ちわびていたことだろう。(邪推であるが)
 
 
 
さて、タイムだが、前回よりも30秒程度早く、ギリギリサブ4って感じでした。いやあ、今回も途中で「サブ4は無理かな・・・」と諦めそうになりましたが、35kmの坂で気持ちを維持して頑張れたのが良かったです。自分を褒めてやりたいです(自分に甘いやつです)。
 
 
走り終えて身支度を整えた後は、15時最後までゴール前でランナーを応援。
5時間制限時間前は、見ていてなんだか心動かされるものがある。そして、たくさんのドラマがありましたね。15時に大会終了の号砲が鳴り、2018年の田沢湖ラソンが終了した。
 
 
田沢湖ラソン、ハードだし、走っている最中は二度と出るか!って思ったけど、この日記を書き終えた今になると、また来年も出たくなっている。相変わらず辛いけど、不思議で魅力的な大会ですね。
 
 

 
おしまい!