文字通り、倒れた旅行
先週末。
前回書いていた通り、北海道に住む友人の結婚式に参加するために、私も北海道に赴いた。
細かく書くときりがないので、回ったところを適当に撮った写真を残しておく。
旭川動物園。寒かったなあ。雪が降ったりやんだりで……。偶然、前日に結婚式を挙げていた友人とその家族御一行に出くわしたのには大変驚いた。
夜は札幌のイルミネーション。北海道規模でした。
夜はラムしゃぶ。ヘタしたらジンギスカンよりうまい……かも?
そして、最終日。
白い恋人パーク。中国人しかいないんじゃないか?っていうくらい、観光旅行の方であふれていた。
定番のスープカレー。美味しかった!でも、個人的には……普通のカレーの方が好きかな?(笑)
午後、空港近くの水族館へ。
なぜか一か所に集まり体を震わせる魚たち。これは……スイミー?自己組織化?しばらく見入ってしまった。
黄昏時、千歳川を眺める。
そして、千歳空港に向かったのであった。
いやあ、実に楽しい北海道旅行であった。また来たいなあ。北海道マラソンとか出てみようかなあ。
――
最後に、実に恥ずかしい話であるが、帰りの飛行機でぶっ倒れてしまった。
離陸後1時間半くらいすると、なんだか頭が痛い。また、気持ち悪くなる(まさに画像みたいな状態)。
ついには吐き気をもよおす。それに耐えるほど、脂汗が滲み出てくる。
(これは結構まずいな……)
着陸までまだ1時間以上ある。この状態が続くのは、正直耐えられそうもない。
やむ終えず、トイレに行って落ち着こうと思った(トイレなら、『最悪の事態』になっても、なんとかなりそうだし)。
シートベルトを外し、立ち上がってトイレに向かう。
だが、その途中、視界がぐるぐるし始める。そして、脳と意識のつながりがプツンと切れるような、そんな状態になり……
CA「大丈夫ですか!?お客様!」
という状態となってしまった。周囲の乗客もさぞ驚いたことだろう。私自身は、正直ポカーンとした感じ。べたドラマのワンシーン?と、自分で思ったくらい。
乗客に席を譲ってもらい、3列シートに寝かされる。足を高くし、頭を下げる状態にする。すると、頭に血が大量に流れ込む感覚を味わう。人体の不思議を申しましょうか、そうなると一気に気分が良くなる。さっき倒れたことが嘘のようである。
さて、体が回復すると不安に襲われる。
(俺が倒れたことで到着時刻が遅れたらどうしよう……今は関西空港に向かっているみたいだけど……もし俺の体調がもっと悪かったら、多くの乗客にさらに迷惑をかけていたんだろうなあ……)
幸い、無事に関西空港に到着。CA様からは、
念のため最後に降りてください
とのご指示いただく。降りゆく乗客にみせる顔がなく、ずっとうつむく(心でお詫びのお辞儀)。
すると、席を譲ってくれた女性の方が
「大丈夫でしたか?」
と声をかけてくれる。
「すみません、ご迷惑をおかけしました。おかげさまで、大丈夫そうです。本当にありがとうございます。とても助かりました」
「本当に、心配しました。何事もなくてよかったです!」
「ありがとうございました。ありがとうございました――」
と何度も頭を下げた。なんと慈悲深い御方だろう。世の中捨てたものではない。本当に、ありがとうございました。
CAの皆様にも心からのお礼を伝え、飛行機を出る。
多分、貧血のようなものだったのだろう。決して多くはないが、今までも同様の状態に陥ったことはある(風呂場とか電車の中で……)。しかし、飛行機でなったのは初めてである。原因はわからない。気圧の変化が影響していたのかもしれないし、旅行疲れがあったのかもしれない。もしくは、脳のどこかに……それは今はあんまり考えたくはないが……。
いずれにしろ、北海道旅行、最後の最後にとんでもない体験をしてしまった。あ、飛行機だから飛んでるか……なんてふざけている場合ではない。。ほかの北海道思い出が一気にかすむような出来事であった。
以後、心より気をつけます。いや、本当に……。皆様もお気を付けを。