ギザ十な日々

2人の息子と妻との日々を書いています。

東北・みやぎ復興マラソン2018 備忘録

 
 
前回の続き。
 
10月14日(日)に催された東北・みやぎ復興マラソンに参加した。
 
 
 
 
 
さて、9時35分にスタートの号砲が鳴る。
 
 
 

 
 
これが本大会の高低図。コース序盤から中盤、また後半に数回、目立った上り下りがある。これだけみればなかなかなハードなコースと言える。だが、y軸をみてわかるように、最大でも10m程度の高さであるため、実際に走っている時は高低差はほとんど苦にならなかった。本当に、走りやすいコースでしたよ。
 
 
 
○0〜10km
スタートの号砲から約2分ほどしてスタートラインに到着。スタートライン前に立つ芸人コンビ「たんぽぽ」の白鳥さんにハイタッチ。
 
ちなみに、ほかにも朝の報道番組「とくダネ!」で有名な小倉智昭アナや、「でっかくなっちゃった!」で有名なマギー審司さんもいた。そういえば、ピコ太郎(大魔王)さんもいたっけ。大会を通して、カメラや女子アナもよく見かけた。どうやらこの大会は有名人やメディアが揃って盛り上げているようであった。
 
 
さて、スタート後もしばらくは混雑が続く。さすが大規模な大会。いつものように、ここは無理せずに流れにペースを合わせながらリズムを作る。
 
余談ながら、5kmあたりのトイレでは結構な行列ができていた。スタート待ちで数十分も動かずにいた人は、トイレがだいぶ近くなっていたのかもしれない。
 
(もしスタート前にトイレに行ってなかったらーー行っといて良かった)
 
と安堵。まあ、余裕のないスタートはもうゴメンだが。
 
 
○11〜20km
 
「がんばってくださーい!(ハイタッチを求めるちびっ子たち)」
「宮城に来てくれてありがとう!」
「ナイスラーン!かっこいいよー」
 
沿道の応援が続く。
 
(ありがとございます!)
 
と心で御礼。しっかりと元気をもらう。
 
 
どのマラソン大会も、沿道の応援は魅力的な存在である。だが、このマラソン大会は、特に応援が力強かった印象を受けた。幅広い年齢層の方々が一人一人笑顔で歓迎ムードに声援を送ってくれる。それが心地よかった。
 
周囲を走るランナーたちはまだまだ余裕そうな人が多かったため、その声援に返す人もたくさんいた。私も時折小さく手を振って返したりしたが、あまりはしゃいでペースを上げすぎないように気をつけた。(それが後半にくるからね)
 
 
○21〜30km
スタートから2時間弱経過したあたりで、「中間点」と書かれた看板が視界に入る。
 
ここで、今一度自分の体の状態を確認。
 
(足はーー大丈夫、疲労は薄い。息も上がっていない。お腹も今は落ちついているし、スタミナもまだ70%くらいあるかな(根拠0)。気になるのはやっぱり肩凝りか・・・でも、総じてかなり調子がいい)
 
まだまだ余裕。しかし、本番はここからだ。ここからのペース調整が一番難しい。中間ポイントから調子に乗ってしまい、後半にグダグダになるのがいつものパターンである。できるかぎりこれまでのペースを維持するように努めた。
 
 
 
 
さて、余談だが、この大会は応援にくわえてエイドステーション(給食給水ポイント)もかなり魅力的であった。
 
 
(大会HPより)
 

 
エイドステーションは全部で19ポイントもある。だいたい2km置きくらいですね。このお陰で、走る上で水分不足を感じることは全くなかったです。また、ウエーブスタート制(スタート時間を複数回に分ける方法)を導入していたせいか、大規模な大会にも関わらず、他の大会に比べてエイドステーションの混雑が少ないように思えました。
 
 
あと、給食もしっかり活用。全レースを通して「きゅうりの浅漬け」「うめぼし」「復興創生トマト」「冷凍イチゴ」「バナナ」をいただきました。浅漬けや梅干しはいい分補給になったし、トマトは丸ごと一個だったので、1kmくらいかけて食べました(笑)。イチゴは本当に冷凍状態だったので、ホフホフ言いながら口の中で転がしました。どれもとても美味しかった!
 
 
(あと、食べられなかったけど「はらこめし」や「一口そば」、なにより「ホタテ焼き」はやっぱり食べたかったなあ。それが心残り・・・・・・残念。食べた人がうらめしい)
 
 
 
○31km〜ラスト
 
30km地点に到達。いつもならば足に疲れを感じ、肩凝りがひどくなる。そして、そこから数キロしたら息が上がり、お腹の調子が悪くなり、ペースが落ちてくるのがお決まり。そうなると、あとは耐え忍ぶ苦痛の走りになる。
 
ーーしかし、この日は30kmを過ぎても調子が良い。感覚としては25kmくらいの状態を維持している感じ。
 
(せっかくだし、少しペース、上げようか)
 
と思った。絶え間ない沿道の応援が、その思い上がった考えを後押しした。大抵ここらへんでペースを上げてあとで後悔するのだが、今回は大丈夫な気がした。まさに前向きな攻めである(まあ、後ろ向きな攻めというのは聞いたことはないが)。
 
 
時計はみてなかったので、どれくらいペースを上げたのか自覚はなかった。ただ、他のランナーを抜いてしまうことも多くなったし、1kmごとにある現在地看板を見かける間隔が短くなるのを感じた。
 
 
と言っても、終盤はやはり少しずつ辛くなる。そして、
 
残り2km
 
この看板を見かけたあたりで、息が上がってくる。ペースも少しずつ落ちてくる。だが、足の疲労はそこまでではなかったし、まだまだ精神の方も高ぶっている。最後まで高揚した気持ちで走り切れると確信があった。
 
残り500m
 
の看板を見たとき、最後の体力を振り絞るように走った。本当に、このときが一番気持ちよかった。
 
 
 
ーーそして、無事にフィニッシュ。
 
 

 
写真にはないが、フィニッシュ後は子供たちがタオルや完走メダルをかけてくれた。その後に袋を渡されたかと思ったら、随時ミネラルウォーターやお米やおにぎり、パンなどを別の人が手渡してくれる。
 
(一回でまとめて渡してくれればお互い楽じゃないか?)
 
なんて野暮なことは一切思わない。本当に、参加賞を1つ1つもらうのが楽しかった。渡されるたびに「お疲れ様です!」と言われるのも嬉しかったな。ささいな事だけど、運営側は完走者の気持ちをわかってるなあ、と勝手に思った。
 
 
フィニッシュ後に動けなくなって、近場でへたり込むことが多い。だが、今回はそういうこともなく、そそくさとゴール周辺を後にし、着替えを済ませた。
 
 
 
 
さて、待ちに待った食事!これ!
 

 
参加賞でもらった赤飯おにぎりとライスミルクとミネラルウォーター。あとは、会場で開催していた「復興マルシェ」屋台で買った「せり鍋汁」と「牛タン串」を追加。
 
 
疲れた体に栄養補給。一心不乱に食べる!
 
 
うまかったなあ。
 
ーー
 
いつもならば大会終了時刻までゴールを迎えるランナーを応援してから帰る。だが、会場が広過ぎてどこが応援できる場所なのかわからなかった。また、食事した場所のすぐ近くで仙台空港行きのシャトルバス乗り場が見えたので、名残惜しくも、食事が終わったらそのままバスに乗って帰りました。
 
本当にだいまんぞくなマラソン大会でした。大阪からはちょっと遠いけど、また参加したいなあと思える大会です!
 
 
 
最後にタイムですが、だいたい3時間43、44分くらいでした。一応、自己ベストを10秒くらい更新?です。充実感のある走りができたので、タイムよりもそれがなにより嬉しかったです!こういう走りが毎回できるようになれたらいいんだけどなあ。
 

(…ん?人の頭?)
 
 
 
復興にはなにも貢献できませんでしたが、逆にこちらは最高の時間をいただきました。本当に何度も参加したいと思える素晴らしい大会でした。ありがとうございました!おしまい。