東北・みやぎ復興マラソン2018 前半(スタートに立つまでも、マラソン大会です )
仙台を訪れたのは、明日の10月14日に、これに参加するため。
開催日:10月13日、14日(フルマラソンは14日)
参加人数(フルマラソン):約12,000人
特徴:コース全域は、東日本大震災の浸水エリア。一歩ずつ復興の道を歩む、復興の“いま”を走りながら体感することができる。
そう、東北・みやぎ復興マラソン2018です。有給休暇を使った連休最終日は、この大会参加を予定していたのでした。これがメインイベントですね。
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日曜日。6時に起床。少し寝不足気味。
ネムケマナコでホテルの朝食バイキングへ。6時にOPENだったので6時10分くらいに入ったのだが、その段階ですでにかなりの人がいた。しかも、すでに着替えも身支度も済ませた準備万端のランナーばかり。一方で私は、髭ヅラでとりあえずの私服状態。ーーすでに2歩3歩遅れていた。
(…早く飯食って着替えねば)
軽いおかずにご飯2杯をバクバクと掻っ込み、急いで部屋に向かう。
7時過ぎ、ようやく会場に向かった。
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○天候メモ
空模様:曇り(見ての通り、重い雲が浮かぶ)
気温:8時段階で13度くらい。周りからも「寒い寒い」と聞こえる。昼に近づくにつれて18度くらいまで上昇したが、風少しあったせいか、肌寒さを感じた。
湿度:少し高い印象
手荷物預かり場所に荷物を預け、スタート地点に向かう前にトイレへ。
甘く見ていた。このトイレが激混み。参加人数にくらべてトイレの数が少な目だったのも影響していた。(それでも運営としては去年より増やしてくれたみたいだけど)
☆ウエーブスタートとは
「Wave」=つまり「波」から来ていますが、日本語に訳すと「時間差スタート」でしょうか。一言で説明するならば「スタート時の混雑緩和のために、スタート時刻を時間差で複数回に分ける」レース方式のことです。
ウエーブスタートは、主に混雑を避けるためのスタート手法のようである。これまで約10回程度のフルマラソンを経験してきたが、この手法は初めての経験だった。ちなみに『東北・みやぎ復興マラソン』では、以下のように10分間隔で分けられている。
具体的な分け方は不明だが、個人的な印象としては、過去参加大会の記録をもとに「本格ランナー(A)〜4時間以内に走れるランナー(C)」が第1ウエーブスタートと思われる。第2ウエーブ以降も、過去のタイムやフルマラソン経験回数などを考慮したものだろう。とりあえず、私はゼッケンに「C」のマークが付けられていた。
さて、話戻して、トイレである。
トイレの列を作る人数を数える。ざっと前には100人くらいの人数が並ぶ。そうこうしている間(1分間)に、後ろから3人のランナーが後ろに並ぶ。
設置されているトイレは10個。なお、このトイレは「大きい方」のトイレ列である。仮にトイレ占有時間を3分/人と考えてみようではないか。
(ええっと、まず今入っている10人が抜けるのにMAX3分かかるだろ…そのあとに列の先頭から10人目までが3分かかるとして・・・・・・いやちがうな、一人一人の時間3分かかるってだけだから、10人が3分で片付くわけじゃないんだよな。あ、だから、10人でMAX30分かかるってこと?いや、それも違うよな。1番目が3分で抜けたら2番目以降の人が別の空いたトイレに入るわけだし・・・・・・。あれっ?あれれー?)
というわけで、頭がグルグルする。お腹はいつものようにギュルギュルしている。
ーーとりあえず、このままトイレの列に並んでいては、第1ウエーブには間に合わない可能性がで高そうあることを直感する。(※)
※同じように『この行列はどれくらいしたら自分の番になるのか?』と悩んだことのある人に、些細な情報提供をしたい。細かい数式は私の頭レベルはわからないが、『リトルの法則』という考え方がある。若干眉唾な感じもするものの、この法則の計算式にそって言えば、今回のトイレ行列問題の答えは約33,34分ということになることがわかる。興味があったら検索してね。人気のラーメン屋や人気のアトラクションの行列でも適用できるみたいです。終わり。
頭をこんがらがせながら、時計を見る。スタートまで30分を切っている。
この状況のなか、今の私が取るべき選択肢は2つであった。すなわち、
なお、第1ウエーブの人が第2ウエーブで走るのは問題ないようであった。(逆の場合は失格になる、と言う事前案内があった)
第1ウエーブの人が第2ウエーブ以降で走れば、タイムロス分がカウントされるペナルティがある。つまり、10分遅れのスタートになるということだ。
ーータイムを取るか、日頃のお腹の弱さを考慮して、トイレを優先するか。
まあ、熱心なランナーならば究極の選択になるだろうが、私の場合はそんなに迷うこともなかった。
(無論、今トイレだね。どうせ今行かなくたって、レース中に行きたくなるんだし…)
タイムにそこまで強いこだわりがあるわけがない、向上心の足りないランナーだしね。
9時半。ようやく自分の番が回る。
速攻で用をすませ、体を一気に軽くする。そして、足早に会場に向かう。ただ、すでに予定通りスタートできることは望まず、気持ちはすでに第2ウエーブに向いていた。
会場に早足で向かう。会場アナウンスからは、まもなくスタート開始であることを興奮気味に告げている。
少しして、ようやくスタート列を発見。そこはまだ第4ウエーブの集団であった。そこに辿り着いた矢先、列を整理している運営スタッフの方が私の方を見て
「Cの方はもっともっと前です!速く!走ってください!!」
と、言われる。
(えっ,もしかして第1ウエーブに間に合う?うそ!?)
私はメロスにでもなった気分で慌てて走る。会場アナウンスはけしかけるように
「スタートまで残り1分です!」
と告げる。
時計を見る余裕もない。足早に、人の少ない通路をダッシュ。Gライン、Fラインーーを超えていく。そして、視界に「C」のラインに立つ集団が目に入る。
最後尾ではあったが、なんとか、本来いるべきCラインにたどり着けた。少し息が上がる。
(…間に合った。奇跡なんだろうか)
管理する運営スタッフの方からは
「ギリギリ、間に合いましたね!」
と笑われながら言われた。私はその運営の方に頭を下げて精一杯のお礼を告げる。すでに完走し終えた後のような感動であった。
ーーそして、その頭を上げたすぐに、号砲が鳴った。
9時35分、予定通りにスタート。
つづく。(別に分ける必要もないのだが、そろそろ会社に行かなきゃ、なので。)