ギザ十な日々

2人の息子と妻との日々を書いています。

みや…いや、岩手観光記録(2018年 『イーハトーブ』ニ居リマス編)

 
 
 
金曜日。
 
前回記したとおり、有給休暇をとって岩手県盛岡市ですごすことに。
 
まずは身軽になるべく、キャリーバッグを盛岡駅に預ける。
 
 
 

駅ナカにあるコインロッカーにびっくり)
 
こんなのあったなんて知らなんだ。おもろいやないかい。関西人でも笑ってまうわ(あたいは東北人ですが)。
 
 

 
ーーへえ。しらなかった。。
 
 
盛岡駅を出て、駅近くにある自転車レンタルを利用。駅から歩いて5分程度のところにある市営自転車レンタルは、1日200円。安いやないかい。関西人もこの値段ならよっしゃ得したわ!って感じやわ(関西の方に怒られるんでこのへんでやめます)
 
さて、自転車に乗り、あてもなく盛岡散策。
 
 
 

 
岩手大学農学部入り口。また「旧盛岡高等農林学校」の正門である。人目を憚りながら侵入成功(一般開放してます)。
 
 

 
旧盛岡農林高等学校。いまは一般公開している。建物の前には、卒業生である宮沢賢治の記念像がある。なかなか味があるではないか。
 
 
 
 

 
正面から見ると「…どうしたどうした?」って感じである。芸術家の考える事は、この像のとおり、奥が深いですね(うまいね)。
 
 
昼時、ご飯を食べる場所を探す。
 
 
(…あっ。)
 
大学を出て数百メートルのところにある飲食店を発見。レトロな喫茶店という雰囲気。
 
(この店、昔、岩手の友人に連れられて何度か入ったことがある。あら懐かしいわね〜ここにしよここにしよ)
 
 
中に入ると、昼時ということもあって、大変に賑わっている。店員が(おそらく)女子大生である事も、昔入った時と変わらない(そういうどうでもいい事は忘れない)。
 

注文したカツ丼。量が非常に多い。だが、決して大味ではなく、作り込まれた味。衣と肉の間に胡椒がふりかけてあるのが特徴。うん、うまい。これならばいくらでも食べられそうだ。
 
 
(・・・・・と思ったが、やっぱり量が多いな・・・・・・・)
 
女子大生店員を前に無様に残すわけにもいかず、ヒーヒー言いながら箸を進める。そしてなんとか完食。…学生の頃だったら、軽く2杯は食えただろうに。
 
 
食後の水出しコーヒーをいただき、ごちそうさまでした。あいかわらず最高の店です。
 ちなみに、昼時に店内の大半を埋めるマダム達は揃って「ひっつみ汁」や「おしるこ」を食べていた。ここカツ丼やカツカレーが有名だが、一方でひっつみ汁やおしるこなども絶品みたいです。次来た時は食べてみたいなあ。オススメ!
 
 
店を出て腹をデブデブさせたまま、再び盛岡市内をサイクリングしながら楽しんでいると、あっという間に日がくれてくる。
 
 
夕方、レンタル自転車を返却し、盛岡駅へ。
 
 
そして、17時。この日、どうしても会いたかった人と待ち合わせ。数年ぶりの再会。どういう人かは詳しく書けないが、私の恩師といっても差し支えない人である。
 
 
駅で合流し、盛岡駅前にある居酒屋へ。学生の頃も何度か一緒に訪れた店です。
話は昔話と現状について、大いに盛り上がった。この方と話すと、話がいろんな方向に巡っていく。まるで女子トークである(この方ももうすぐ定年なのだが)。
 
相手の方が19時には新幹線に乗って東京に行かなければならなかったので、早々にお別れ。お忙しいのにわざわざお時間を作ってくださったことに感謝。また近い将来に会いたいものだ。
 
 
その後、盛岡から約1時間弱電車に揺られ、北上市にいるホテルに宿泊。この日はここでお休み。日本酒飲みすぎたせいか、すぐに寝てしまいました。
 
 
ーー
 
 
土曜日。朝。
 
昨日の自転車疲れからか、かなりよく眠れた。 
 
9時ごろに北上駅から電車に乗る。この日は花巻駅にむかった。そして、花巻駅から新花巻駅までのお散歩コースを楽しむことにした。
 

(土曜日の散策コースの縮図)
 
約7kmの散歩コース。途中立ち寄った場所、道に迷ったりした分を加えれば、多分10kmは歩いたかもしれない。バスが想像以上に走ってないので、皆様は自家用車かレンタカーをお勧めします。
 
さて、花巻といえば、西武ライオンズの絶対的エース菊池雄星、そして生きる伝説の大谷翔平を輩出した花巻東高校が有名である。
 
 
 
ーーだが、岩手の有名人を岩手県民に聞けば、彼らの名前ではなく別の名前が出てくる。100人中99人は
 
 
 
 
 
 
の名を挙げるであろう。(残りの1人はアマノジャクである)
 

 
上の岩手大学内の像でも、宮沢賢治が出てきましたね。盛岡市内を自転車で周っても、宮沢賢治を連想する看板や記念碑、商品などが視界に入る。本当に、宮沢賢治岩手県民の永遠のスターなのである。
  
ーーしかし、花巻市内はさらに別次元をゆく。
 
まだ花巻に足を踏み入れたことのない方は、おそらくその宮沢賢治一色っぷりに驚くだろう。もう、ほんとうにいたるところに宮沢賢治に関係するものが出てくる。
 
銀河、銀河鉄道、●●の夜、山猫、●●の多い□□、雨ニモマケズイーハトーブ、ケンジ、又三郎、セロ弾き、ドングリ、ポラーノ、ポラン、よだか、やまなし、三ツ矢サイダー&天ぷらそば、下ノ畑二居リマスーー
 
 
挙げればキリがない。とりあえず、いたるところに上に絡むもの・コト・イベント等が出現するのである。
 
正直、少し前までこういう雰囲気が苦手だった。というか、宮沢賢治本人も「やーめーろーよ!はずかしいだろ!!」と思っているに違いない。(いや、本当に)
 
いまは、こういう町づくりもいいなあと思うようになった。まあ、小さな心変わりですね。
 
 
 
さて、駅から特に目的もなく散歩。
 
 

 

 

 
あ、岩手は新渡戸稲造先生の故郷でもあります。別に花巻とはそんなに深い関係があるわけでもないんだけど、本家が花巻にあるのでこういう記念館があるのです。
 
ここで新渡戸稲造先生のウンチクをダラダラ書きたいところだが、あんまり長くなるとアレなので、残念だが割愛。いつか時間をしっかりとって新渡戸稲造先生について書いてみたい。
 
 
さて、新渡戸稲造記念館から少し歩くと、すぐそばにまた見学設備がある。え?まさか宮沢賢治がらみじゃないだろうなって?
 
 
 

 
 
宮沢賢治に決まってますがな。ちなみに、花巻には宮沢賢治記念館っぽい施設が他にも何個かあります。もう、一個にまとめて宮沢賢治ランドでも作ってしまえよ!っていいたくなる。(※)
 
※おそらく岩手県民の大半はこれに苦笑するであろう。なぜならば、花巻ではないが、すでに宮沢賢治の世界観をモチーフにいたテーマパークが存在していたからである。その名も「ケンジワールド」である(宮沢賢治の赤面が止まらない)。ただ、存在していた、と記した通り、この施設は諸々の事情で現在は閉館している。宮沢賢治の心中いかほどか。
 
 
賢治記念館を一周し、そろそろ腹ごしらえ。
  

 
記念館の隣にあるレストラン(注文の多い料理店イメージ)で昼食。
 

(メニューの横にある暇つぶしクイズ集。手作り感がいいでないの)
 
 

鹿おどりそば。汁がとてもうまかったです。できればもうちょっと量がほしかったかな?(歩きまわって体力を使い切ってしまっていたからかもしれませんが)
 
 
食べ終わったあと、そろそろいい時間になってきたので、新花巻駅まで再び歩く(約2km程度)。
 
 
新花巻駅到着。そして、徒歩で来た道を電車で引き返す。約10分でもとの花巻駅にあっという間に到着。電車の素晴らしさを改めて実感した。
 
 
いやあ二日間岩手にいましたが、とても楽しい時間を過ごせました。
 なんだか宮沢賢治に関するものが多かった気もするけど、まあ、ともかく、岩手はいい!次はもっと奥深くの人気の少ないところや、復興目指して今も頑張っている場所にもいってみたいな。
 
 
ではでは。長文失礼いたしました。
 
 
・・・・・続く?