「まくら」営業、はじめました。

営業職の男です。「まくら」を極めて営業のタツジンになりたいのです。

今夜タガを外さず

 

 

 

闇の夜は 吉原ばかり 月夜哉(かな)

榎本其角

 

 

二葉亭四迷という人が、この国にはじめて『I love you』という言葉が入ってきたときに、『あなたとならば死んでもいい』と、こう訳したんだそうであります。もちろん、その頃、人を好きになるとか嫌いとか、もちろん、『愛』なんて言葉がなかったから訳せなかったんでしょうがーー情を通じるなんていうね、そういう言葉もありますが、みんながみんなそんな覚悟でもって、人を好いたり好きになったり好かれたり――ということではないんでしょうけども、最大公約数を求めようと思って、みんなにわかりやすく、そして、少し激しく、という言葉で訳した時は、日本語で『I love you』を『あなたとならば死んでもいい』と、そう言っていた時代が、はるか昔ではありますが、有ったころのお話ではございまして――

立川談春『紺屋高尾 まくら』より

 

 

 

 

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今日は会社がお休み。

 

さぼりではなく、会社から有給取得を命じられていたため、お盆休みにつなげていたのである。でも、ちょっと休みすぎて明日から会社に行くのが憂鬱。

 

 

少し遅めに起床後、部屋を掃除したり、軽くランニングしたり、英語の勉強したり、甲子園をぼんやり観たりして過ごした。せっかくの平日休みなのに、特別なことは何もなかった。ちょっともったいなかったかな。

 

こんな日は、夜の街に繰り出してイイ事ワルイ事するのがイキな男であるが……私はふと、本棚にあった一冊の本を手に取る。

 

 

図説 吉原事典 (朝日文庫)

図説 吉原事典 (朝日文庫)

 

 

私、実は落語が結構好きで、通勤中や出張中によく聴いている。落語を聴いた直後に商談に入ると、心なしか言葉がスムーズに出る気がするのである(営業トークに悩む諸君、よかったら真似してみてね)。

 

 

 

ところで、落語では、男の三大道楽である

 

飲む、打つ、買う

 

が題材になることが多い。飲むはお酒、打つは博打、を意味している。では、買うっていったい何?そう、

 

女遊び

 

ですね。私は生来まじめな性格ですので、この女遊びというものがまるでよくわからないのですが(あははは)――。

 

落語では

 

吉原

 

がよく舞台として出てくる。遊女3000人の不夜城、津々浦々の男どもが一皮むけるために集ってくる(場合によっては皮という皮全てをむかれてしまう)。

 私の好きな落語の演目も、この吉原でつとめる遊女が重要な登場人物であることが多い。そこで、落語の世界観をより深く理解するために、この本を購入したのであった。しかし、案の定、なかなか読むひまがなくツンドク状態となっていた。

 

せっかくの有休なので、この本を読みながら吉原の世界にタイムスリップすることにした。

 

 

――

 

本の冒頭。

闇の夜は 吉原ばかり 月夜哉(かな)

この俳句は読点をどこに打つかで、まったく正反対の意味になる。

 

 

闇の夜は 吉原ばかり 月夜哉(かな)

闇の夜は、吉原ばかり月夜哉(かな)

闇の夜は吉原ばかり、月夜哉(かな)

 

前者は、闇の夜でも、不夜城の吉原だけは満月の夜のような明るさである。

後者は、月夜が煌々と輝いている夜でも、吉原の女たちの身の上は闇夜である。

 永井義男『図説吉原事典』P4

 

 

本のタイトルにある通り、小説やドキュメンタリーではなく、吉原に関する資料を集めてまとめた事典本である。江戸の風俗文化を語る上で決して外すことができない吉原の実際を幅広く知ることができる。

 

吉原の大衆文化としての側面は、読んでいて面白かった。……しかし、それ以上に印象に残っているのは、吉原の暗い側面を取り上げた第7章『吉原の暗黒』である。

 

 

吉原で働く女性は、なぜ吉原で働かなければならなかったのか?

何歳まで働くことができるのか……働けなくなったらどうなるのか?

避妊はどうしていたのか?もしも病気になったらどうするのか?

吉原から逃げようとしたら、どうなるのか?

 

 

こうした疑問について、この本はある程度の答えを教えてくれる。ただし、その答えはどれも残酷な内容ばかりである。

 

吉原で働く女性は、なぜ吉原で働かなければならなかったのか?

→実質的には人身売買。

何歳まで働かなければならないのか……働けなくなったらどうなるのか?

→一般的には「年季は最長十年、二十七歳まで」。その後はーー。

避妊はどうしていたのか?もしも病気になったらどうするのか?

→正確な避妊方法など存在せず、ほぼ100%

遊女が吉原から逃げたらどうなるのか?

→徹底的な追跡。見つけたら絶望的な折檻。

 

 

 

……今の風俗嬢とは少し違うのかな?それとも、今の風俗嬢もいろいろな事情を抱えているのかしら?私はそういうのが疎いの――いや、詳しい方なのだが、これは文化史として調べてみるのも興味深いものである。(お気楽なもので)

 

 

 

 

 

 

――それにしても、ああ、なんだか落語がききたくなってきた。今日は立川談志の『紺屋高尾』で一杯。

 

 

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明日から仕事頑張ろう。ゆっくりとした文化的(笑)休暇でした。

 

 

いつかまた偶然に

 

 

劣等感の固まりがずっと、息をしてもパンを食べても、飲み込めないところに詰まってんだ、バケツ3杯分じゃ足りないくらい

あなたが生きているこの世界に僕はなんどでも感謝するんだ。溜め込んだ涙が腐ってしまう前に、ハローハローグッバイ

藍坊主「ハローグッバイ」

 

 

 

日曜日。

 

 

母「ここのスーパーにも無いわねえ……」

 

「これで3件目か」

 

母「お盆になると、かっぱ巻きはなくなるんだよ。どこも納豆巻とか鉄火巻ばっかり。なんで?」

 

「知らん。これは重要な発見だ。『スーパーはお盆になるとかっぱ巻きを売らなくなるのはなぜか?』という疑問が見つかったよ。あとで調べてみる」

 

母「もうあきらめるか――」

 

「でも、お孫ちゃんはかっぱ巻きが好きなんでしょ?それにここまで探してあきらめるのはねえ」

 

母「じゃあ、次が最後。次で見つからなかったらあきらめる。ほら、いくよ」

 

 

お盆なので実家に帰省中。せっかくなので、母の買い物に付き合う。

 

この日、母が探していたのは「かっぱ巻き」である。

 

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この日の昼に、私の兄貴夫婦が実家に遊びに来るということで、朝から昼ごはんの食材を探していたのである。

 兄貴夫婦の子供、すなわち私の母にとってのお孫ちゃんが、かっぱ巻きが好物なのである。そこで、スーパーの御総菜コーナーにあるかっぱ巻きを購入しようとしていたのだ。だが、なぜかどこのスーパーにもかっぱ巻きが置いていなかった。

 

だったら、自分で作ればいいじゃない

 

と言いたくもなったが、それは少々お門違いな言葉だと思って引っ込めていた。

 

母は、買い物をする時間そのものが好きなのである。いろんなスーパーをめぐってかっぱ巻きを探す行為を楽しんでいるのだ。だから、息子として、何も言わずに買い物に付き合いたかった。もちろん、うちの母だってかっぱ巻きを作ることはできるだろう(たぶん)。

 

 

かっぱ巻きがないことを知り、母はスーパーの出口に向かう。

 

「あ、ごめん、ちょっとトイレ」

 

母「すぐ戻ってきてよ。ほかの店で買ったやつが傷んじゃうから」

 

 

 

そのまま店のトイレに行った。用を済ませてトイレからでると――。

 

「あれ、やきいも?やきいもだよね?」

 

 

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男性に声をかけられる。その声を聴いて、私は彼が何者なのかすぐに分かった。しかし、唐突だったので声に詰まる。

 

「え、え?」

 

タマネギ「やきいもでしょ?俺だよ、タマネギだよ」

 

「あ、ああ!久しぶり」

 

タマネギ君は、私の高校時代の同級生である。そして、私にとって、「友人」と呼べる数少ない人だった。

 

 

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高校時代、私はあまり友達がいなかった。高校の学年が上がるほどに、一人でいる時間が長くなっていった。思春期で人付き合いに悩むタイプでしたからね(笑)。あまり自分の過去を懐古するのが好きではないので、ここで私の高校時代を書くことはしない(あんまりいい思い出もないしね)。

 

 

そんな私ではあったが、タマネギ君とは卒業するまで親しくしてもらった。休み時間に話したり、放課後に一緒に帰ったりした。部活も違うし、進路も全然違っていたけど、共通の話題は事欠かなかったように思う。

 

 

――そんなタマネギ君だが、高校を卒業するとすっかり会うこともなくなったし、連絡もしなくなった。まあ私自身、大学進学後も人付き合いに悩む性格は続いていたから、携帯変えても連絡先が変わったことを肉親以外に伝えなかったからね(とてもめんどくさいやつでした……今も)。

 

 

ともあれ、そんなタマネギ君との約10年ぶりの再会は唐突に訪れた。

 

「なんかやせたね。それに背も伸びた?あはは」

 

タマネギ「いや、変わってないよ(笑)あれ、こっちに住んでるんじゃないよね?帰省中?」

 

「ああ、うん。今、俺、大阪にいるんだ」

 

タマネギ「大阪?今何やってんの?」

 

「ええっと、チョメチョメって会社に勤めてるんだ。これでも営業だよ」

 

タマネギ「へえ~そうなんだ」

 

「タマネギ君は?」

 

タマネギ「俺は(地元の)大学病院で看護師してるよ。あれ、いつからこっちに来てたの?」

 

「え、ええっと、いつだっけ?あはは、忘れちゃったよ。でも懐かしいなあ」

 

タマネギ「そうだね。あれ、連絡先とか俺知ってるっけ?」

 

「え?――ああ、大丈夫?かな?うん」

 

タマネギ「いまの連絡先教えてよ」

 

「あ、そうだね――あ、ごめんちょっと携帯忘れちゃって。あはは。また連絡するよ。――ごめん、ちょっとおふくろを車に待たせてるから」

 

タマネギ「あ、うん。じゃあ、また」

 

 

約30秒で、私は、タマネギ君と別れた。なぜか逃げるようになってしまった。

 

 

――

 

 

母「まったく、かっぱ巻きのくせにてこずらせやがって」

 

「よかったよかった。じゃあ、さっさと帰ろうよ。孫が来ちゃうよ」

 

母「あ、もうこんな時間。早く帰らないと、急げ急げ」

 

 

結局、次のスーパーでもかっぱ巻きを見つけることはできなかった。それでもあきらめられなかった母は、しょうがないので次が最後、ということで別のスーパーに向かった。そこで、ようやくかっぱ巻きを見つけることができたのであった。

 

 かっぱ巻きを見つけた母は嬉しそうだった。今朝から探していた物がようやく見つけられたのだから、喜び一入であろう。

 

 

ただ、私は、かっぱ巻きのことはもうどうでもよくなっていた。

 

――

 

月曜日。実家を後にし、飛行機で大阪に帰る。(行きは青春18きっぷ、帰りは飛行機であった)

 

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大阪に戻り、行きつけのコメダ珈琲でこの日記を記す。書いてある通り、今もタマネギ君とのことを振り返ってしまう。

 

……なぜ私は、タマネギ君との再会を、かっぱ巻のように喜べなかったんだろう。……「母のかっぱ巻き」と「私の思い出の人」を比較するのはおかしいけどね。

 

でも、自分自身、10年ぶりにタマネギ君と会えたなら、もっと嬉しい再会になるものだと思っていた。でも、今回は嬉しいどころか、逃げるような対応になってしまった。情けないって、18の俺は言うだろうね。

 

上に書いたけど、高校時代の知人友人の連絡先は、携帯を変えたときに全部消えてしまった。こっちから連絡はできないし、こっちの連絡先が変わったのだから、あっちから連絡することもできない。すべては自分が蒔いた種であるし、そのカバーもできなかった。

 

 

嗚呼、情けない。10年たっても変わらずに、人付き合いに悩み続けている。

 

 

 

 

ここまで書いて、高校時代、タマネギ君とともによく聴いていた「藍坊主」というロックバンドを聴いてみる。

 

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高校時代ぶりに聴いてみたけど、やっぱりいい歌ばっかりだった。「雨の強い日に」「ウズラ」「鞄の中、心の中」「センチメンタルを超えて」「テールランプ」「ジムノペディック」「春風」「ハローグッバイ」「水に似た感情」――名曲ばかりである。タマネギ君は、「鞄の中、心の中」が好きって言っていたっけ。

 

 

 

……わがままだけど、また偶然会いたいなあ。その時はうまく再会を喜びたいものである。いつになるかわからないけど……。情けないなあ。

  

 

 

 

青春の旅は紆余曲折

 

 

 人生が歌のように流れている時に楽しい気分になるのは容易だ。だが、立派な男とは何もかもうまくいかない時でも笑える男だ。

 エラ・ウィーラー・ウィルコック

 

 

 

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金曜日。明朝。

 

昨日記したが、彼女とともに、青春18きっぷを使用した帰省旅行をしていた。

 

yakiimoboy.hatenablog.com

 

 

そのおまけ話。2日目の朝の出来事。

 

 

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木曜日、彼女とともに新潟駅のそばにあるビジネスホテルで宿泊していた。

 

 

金曜日の朝、始発電車に乗って実家に向かうため、朝5時過ぎに起床。昨日の旅の疲れもあって、体はまだ睡眠を欲していたのだが、どうしても始発電車に乗る必要があった。

 

 

青春18きっぷ旅を知る人ならばよくご理解いただけると思うのだが、

 

電車を1本乗り過ごすと、到着時間が大幅にずれる

 

という現象が生じる。今回の我々の旅でも、同じことが言えた。始発電車を乗ることで、地元の駅には

 

午前11時

 

には到着することができる。しかし、もしも乗り過ごしたら?なんと到着時刻は

 

午後5時

 

になってしまうのである。さすがにこのタイムラグは痛い。そのため、どうしても始発電車に乗る必要があったのである。

 

――

 

さて、身支度を済ませ、ホテルを出ようと思ったその時のこと。

 

彼女「あれ、ルームキーがないんだけど……?」

 

「え?」

 

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彼女「私が持ってるはずだよね?」

 

「うん、俺はしらないけど……?」

 

彼女「だよね……やばいどうしよう、探して!」

 

 

「無くしたらどうなるの?」

 

彼女「(ホテルの部屋にある案内を見ながら)ええっと、……ちょっと、1000円払わなきゃいけないんだって!」

 

「そりゃ大変だ、じゃあ探そう」

 

彼女「もう、最悪……どこにあるのよ――」

 

 

そういって、二人で部屋を探す。

 

  

――実は、この時、ルームキーはすぐ見つかった。なぜならば、私のズボンのポケットに入っていたからである。どういう経緯か不明だが、昨日、なぜか私はルームキーをポケットに入れたままにしていたようである。

 

必死で探している彼女を見ながら、どのタイミングで見つかったことを言ってやろうか、少々の悪戯心を持ち始めたときのこと。

 

(……あれ?)

 

私は、嫌な違和感に襲われる。

 

 

彼女「ないよないよないよ~(涙)」 

 

(……いや、そんなはずは……)

 

彼女「もう、電車来ちゃうよ(涙)」

 

(……まずい、こいつはまずすぎる……)

 

 

彼女「ちょっと、ちゃんと探してよね!」

 

 

「……鍵がないんだ」

 

彼女「わかってるわよ!だから探してんじゃないの!寝ぼけてる場合じゃないのよ」

 

「そうじゃない、部屋のルームキーならあるよ、ほら」

 

彼女「あ、あった!!やったああ!」

 

「でも、俺の鍵がない。……俺の家の鍵がないんだ」

 

彼女「は?」

 

 

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彼女「?どういうこと?」

 

「家の鍵がないんだよ……。どこに行ったの?」

 

彼女「あはははは、今度は別の鍵探さなきゃいけないの?(笑)」

 

「笑い事じゃないよ……やばい、どうしよう」

 

彼女「探す?でも、始発電車に間に合わなくなっちゃうよ?」

 

「わかってるよ……そう急かさないでおくれ」

 

 

部屋を探しまわるのだが、狭い部屋なので、探す場所なんて限られている。そして、このホテルの中にはないことを悟り始める。……実に考えたくはないことだが、おそらく、昨日に家を出てからこのホテルにたどり着くまでのどこかで落としたものと思われる。

 

しかし、その旅路を振り返るのは、起床直後、しかも鍵を無くしたというパニック状態では困難を極めた。

 

 

彼女「ねえ、電車の時間ずらそうか?」

 

「……いや、それは……」

 

彼女の問いかけから、私は3つの選択肢から行動を選ぶ必要があった。

 

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彼女「ねえ、どうする?」

 

「……どうする?」

 

 

 

 

――

 

6時すぎ。

 

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「……どうしよう」

 

彼女「大丈夫だって。それよりなんだか眠いね。朝早かったもんね」

 

「眠くないよ……全然。不安でしょうがない」

 

彼女「大丈夫大丈夫。どうせ家から離れた見知らぬ電車の中で落としたんだから。誰も持ち主の家なんてわからないでしょ?それにほら、合い鍵なら私が持ってるから、家の中に入れない、ってこともないし。素晴らしい彼女をもってよかったじゃない」

 

「……」

 

 

 電車の中では、終始気持ちが乱れていた。お気楽な様子の彼女にお門違いにも当り散らしたくなる衝動に襲われた――が、それはさすがに抑え込んだ。ここで八つ当たりしたら、とんだ二次災害が生じる。

 

それよりもここは、しっかり合鍵を持っていた彼女に心から感謝をするべきである。

 

 

 「本当に助かりました、合い鍵、ありがたく使わせてもらうよ」

 

彼女「うむ」

 

 

少しずつ気持ちを落ち着かせ、どこで落としたのかをゆっくり考えてみた。しかし、青春18きっぷ旅ではいろんな場所に降りたし、何度もポケットの中身を出し入れしていた。いったいどこで落としたのか、可能性のある場所が多すぎて、まるで見当がつかなかった。 

 

「――青春18きっぷ旅、高くついたなあ」

 

彼女「いや、青春18きっぷは関係ないでしょ(笑)」

 

 

「まったく、落とした可能性のある場所が多すぎるよ。問い合わせ先が多すぎるし……たぶん、見つからないだろうね。まったく、今回の旅行は『旅の恥は鍵捨て』だよ」

 

彼女「……あんまりキレがないね。いつもどおりか」

 

 

「ああ、そうだねそうだね (貴女にキレないだけ大人な男だと思いたまえ)」 

 

と思う自分は、まだまだ青いのでアッタ。

 

 

ちなみに、この日記を書いている今も、鍵は見つかっていません(笑えません)。……何ともなあ。


( ;∀;)

 

 

 

 

為せば成るが、尻は痛い

 

 

 

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昨日。木曜日。

 

会社から有休をいただき、少し早目のお盆休み。実家に帰ることにした。

 

今年は実家に帰らない予定だったのだが、7月下旬、遠い親族が急逝したことで、帰省する気持ちが強くなった。急逝した親族が、ちょうど私の父親と同い年だったということも少なからず影響していたかもしれない。

 

私の実家は、北国にある。大阪に住む私にとって、地理的には非常に遠い場所である。もちろん、飛行機を使えば空港から2時間弱で到着することができるので、実際はそこまで遠くないのかもしれない。

 

だが、お盆の飛行機繁忙期の中での急な帰省となったため、残念ながら予約することができなかった。かなりの田舎で飛行機の便数自体も少ないので、まあ覚悟はしていたのだが……。

 

 

飛行機が使えないとなると、実家は一気に遠い場所となってしまう。

 

そこで、7月下旬、遠距離恋愛中である彼女に相談。

 

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「――というわけで、行きの飛行機が取れそうにないね。帰りはとれそうなんだけどね。いっそ、帰省するのやめようかしら」

 

彼女「ほかの交通手段はちゃんと調べた?」

 

「新幹線は金も時間もかかるからね。大阪からだとちょっとつらい。高速バスもちょうどいいのがないしね」

 

彼女「じゃあ、青春18きっぷにしたら?昔から好きだったじゃん」

 

青春18きっぷ?この時期あるんだっけ?」

 

彼女「あるよ」

 

「あ、そう。でも、なんで青春18きっぷに詳しいの……?乗ったことないと思っていたけど」



彼女「乗ったことないよ。でも、旅行関係の情報は全部調べているから。青春18きっぷに限らず」

 

「……」

 

彼女は旅行が好きなのである。私に限らず、友達ともよく旅行に行っている。

 

青春18きっぷとは

日本全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席及びBRT(バス高速輸送システム)、ならびにJR西日本宮島フェリーに自由に乗り降りできるきっぷです。
青春18きっぷ」は、年齢にかかわらず、どなたでもご利用いただけます。

【おねだん】

11,850円(おとな・こども同額)

【利用条件】

  • 1枚のきっぷを1人で5回までご利用いただけるほか、5人で1回などのグループでのご利用も可能です。

 

 

彼女の提案を確認すべく、青春18きっぷの発売時期調べてみると、

 

【発売期間・利用期間】
(春季用)発売期間:平成29年2月20日(月)~平成29年3月31日(金)
利用期間:平成29年3月1日(水)~平成29年4月10日(月)
(夏季用)発売期間:平成29年7月1日(土)~平成29年8月31日(木)
利用期間:平成29年7月20日(木)~平成29年9月10日(日)
(冬季用)発売期間:平成29年12月1日(金)~平成29年12月31日(日)
利用期間:平成29年12月10日(日)~平成30年1月10日(水)

 

 

「あら本当だ。使えるね」

 

彼女「でしょ」

 

「……でも、青春18きっぷは疲れるし。大阪から実家まで、たぶん1日じゃ無理だしね。この年齢になると、対夢伊豆マネーだからね(シッタカ)」

 

彼女「有休取っていけばいいんじゃない?」

 

「随分と簡単に言ってくれるねえ……でも、青春18きっぷかあ……」

 

 

大学時代はよく青春18きっぷを使用し、有り余った時間を放浪に使ったものである。電車の中で本を読んだり、時刻表を見ながらその場で旅行計画を組み直したり、マンガ喫茶で宿泊代を浮かせたり、駅員に「早く乗ってください!」と大声でせかされたり――まさに私の青春の思い出の1つとなっている。

 

「イイかもねえ」

 

彼女「でしょ。私も付き合うよ」

 

というわけで、今年は飛行機に頼らず、一泊二日の実家帰省をすることになった。幸い、会社の有休もほとんど消化していなかったこともあり、問題なく木曜日に休むことができたのであった。

 

ちなみに、移動イメージは以下の通り。

 

 

 

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【1日目】新潟で合流

私:青春18きっぷを使用しながら約12時間移動。

彼女:18時まで仕事。仕事終了後、新幹線で東京駅から約2時間移動。

 

新潟駅で合流し、駅近くのホテル宿泊。

 

【2日目】実家へGO

2人とも青春18きっぷを使用し、始発の普通電車に乗りながら、故郷の駅に向かう。(私たちは同じ故郷なのです。)

 

 

 

ーー

 

木曜日の朝。

 

というわけで7:50、新大阪駅からスタート。

 

 

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別に鉄道の旅を語れるレベルでもないので、細かい記録は省略(手抜)。

 

金沢駅に到着。昼食に、エキナカにある「白山そば」というお店で、白えびかきあげそばを食べる。

 

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(うん、うまいけど、まあ、うん)

 

 

夕方、新潟県に突入。直江津駅で小休憩。

 

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(一人たそがれてしまった。この寂しい雰囲気が好きです。)

 

――

 

21時前。

 

無事に新潟駅に到着。

 

そこで、彼女とも合流。彼女は新幹線で来たので、大して疲れていない様子。

 

 

 

夜に一緒に夕食を食べながら、今日一日を振り返って起こった出来事を話す。

明日も早いので、早々に切り上げてホテルに行き、その日は終了。

 

 

――

 

金曜日。

5時に起床し、準備を整えて新潟駅へ。そこから、普通列車で実家まで帰った。

 

一人のときよりも、彼女と一緒に電車に乗っているときの方が楽しかったかな。

 

 

 

 

実家に到着し、ゆっくりとした時間を過ごしながら、この日記を記す。

 

 

 

精いっぱい故郷を楽しもう。青春18きっぷよ、ありがとう。

 

 

……とりあえず、実家で時間もあるし、大事なことを書き忘れたので――明日も日記を書きたい。今日は電車に乗りすぎて痛めたお尻を休めよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真夏の夜の

 

 

とある夜。

 

「ずっと――」

 

「……」

 

「気づいていないかもしれないけどね。ヤキイモ君はそういうとこ、全然わかってなさそうだからね。でも、なんとなく、わかっているような気がしたけど」

 

 

どう答えたらいいのか、わからなかった。だから、はぐらかした。

 

 

「……うーん(笑)でも、みんなにそんな感じだからね、君はいつも」

 

「そんなこと――ないでしょ」

 

「あるよ。それに、君は、同じクラスだったらマドンナで、俺は、クラスの端っこにいるネクラなやつだしね。でも、クラスの陰にいるやつってのは、意外と細かいとこまで人のこと見てるんだぜ。君と出会ってから、君が何回メガネをかけて出社したのかも、しっかりカウントしているくらいだからね」

 

「……キモいから(笑)」

 

 

「――勝手に妄想した時はあったよ、まさかってね。でも、すぐに『妄想妄想!』って自分に言い聞かせてたよ。それが正しい、って思ってたし、今も思ってるけど」

 

 

「……そうかもね。そうだと思う。私、みんなにそんな感じだしね(笑)」

 

「……、……まあ、わかってると思うけど、俺には今、アミノさんが」

 

「うん。わかってるって。だから別にそういう意味じゃないんだって。――だから、まあ、アミノちゃんと幸せになってね、ってこと!それが言いたかったの」

 

「……うん」

 

「もう、終わり。この話。ところで、仕事の調子、どう?」

 

彼女は、話を切り替えようとしていた。しかし、私はもう少し話したかった。

 

 

「……もうすぐ、結婚するんでしょ?いまさらこんなこと言う必要なかったでしょうが。かっこよくて背が高くて高年収な人みたいだし、君のような才色兼備な人にはぴったりだ。俺なんか足元にも及ばない――迷うところじゃないよ」

 

「幸せだよ。もちろん」

 

「だったら」

 

「やっぱり何も言わなきゃよかった」

 

「……そういうなよ、こういう時に気の利いたことなんて言えるか。経験不足で申し訳ないが」

 

「ヤキイモ君だったら嫌味一つ言ってくれるんじゃないの?いつもだったら(笑)」

 

「それが嫌味だよ」

 

「――また、今までみたいに、気楽にどこか食べにいこうよ。ああ、なんか焼き肉食べたいね」

 

「ああ、いいね」

 

「ショウガさんとか誘って3人で行こうよ。ショウガさん、嫌がりそうだけど(笑)」

 

「困った時のショウガさんだね。――まあ、声かけるよ。また近いうちに」

 

「じゃあ、またね」

 

 

「うん。また。妄想だけ楽しませてもらうよ。君と一緒に楽しむ日常をさあ」

 

「それはアミノちゃんに失礼だからやめて!絶対だめだから。キモいから」

 

「……冗談に決まってんだろ」

 

「うん」

 

 

――

 

 

 

8月5日。

 

大阪の淀川で花火大会。

 

周りには浴衣姿のカップルや友達や家族連れの連中がずらり。私?もちろん、一人である。

 一人で観る花火は、無駄に頭を騒がせる。

 

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花火を見ながらひとり妄想、余計に寂しさが増す。

 

 

 

お盆までもう少し、あと少しだけ頑張ろう。ブログよ、戯言に付き合ってくれてありがとう。こんな日記、二度と書きませんm(_ _)m

 

 

言葉では届かないもの

 

 

 

コンビニ副店長「もう少しやる気を出して品出ししたらどうなんだい」

私「だったら、やる気の出る言葉を下さい」

コンビニ副店長「……それは意味ないだろ」

私「どうしてですか?」

コンビニ副店長「今、君にやる気を起こさせるような言葉なんて、オレは思いつかないよ。――少なくともオレにはね。だって、君、オレのことキライじゃん」

私「……?」

 

学生時代の記憶より。

 

 

 

 

 

 

日曜日。

 

朝から英語の勉強。その後、ブランチに日本茶とサンドイッチを食べながらワイドショーを見る。

 

そして、11時ごろより会社のノートパソコンを開く。

 

ここ最近細かい仕事が立て込んでおり、平日の業務時間だけでは回り切らなくなっていた。そこで、最終手段として休日に仕事を持ち込んだのであった。

 

 

 

「――あ、ペンギンさんもパソコン開いてる」

 

最近のソフトは大分発達しており、パソコンを開いている人と開いていない人がわかるようになっている。(細かい記述は避けるが、そうなっている)

 

「この人、やっぱり、休日も仕事しているんだなあ」

 

ペンギンさんは、私が数年前まで東京にいたころの元上司の方である。

仕事も丁寧で、なお且つ膨大な量をこなし、いつも楽しそうにしている。ご結婚されており、お子さんも3人もいるようだ。休日は子供の部活動の世話をよくされていたが、それだけではなく、自分の趣味の釣りやゴルフも楽しんでいた。

 

私自身まだ短い会社人生だが、ペンギンさんは尊敬したいと思える先輩の1人である。

そのペンギンさんが、休日の昼間でも仕事をしていることをパソコン伝いで知る。

 

(そういえば、私がまた東京にいたころも、ペンギンさんはよく遅くまで残業をしていたなあ)

 

朝早く会社に来て、遅くまで仕事をする。休日も仕事をし、家族サービスも欠かさない。いったい、どこにそんな体力があるのだろう。

 

そんなペンギンさんに、まだ会社入りたてのころに言われていたことを思い出す。

 

「とにかく、入社してから3年間くらいまでは、本当にがむしゃらに頑張ってほしい。みんなが注目するような大きな仕事はないかもしれないけど、この時期にしっかり頑張れるかどうかで、その後の仕事への向き合い方と、仕事の任せられ方が決まってくるから。自分も上司から言われた言葉なんだけどね(笑)」

 

なんとなく、自分の心の中に残っている言葉である。大して根拠のある言葉ではないだろうけど、自分が怠けようとしたときに、ふとこの言葉を思い出し、自分のケツを叩いている。そんな6年目の夏である。

 

ペンギンさんではないが、ほかにも尊敬できる諸先輩の言葉は、少し似ているところがある。

 

とある取引先のベテラン開発担当者の言葉はこんな感じ。

 

「仕事が楽しいとプライベートもうまくいくもんだよ。だから、プライベートをよくするために仕事を頑張ってみな。それはプライベートを犠牲にすることとは違うからね」

 

飲みの席、ちょっと前の部長の言葉も忘れられない。

 

「お前みたいに仕事が遅いやつは、夜遅くまで残業したり、休日も仕事のことを死ぬほど考えるんだよ。そうすることで、ようやく一人前の手前くらいまでに行けんだ。そうしろ、っていいたいんじゃなくて、仕事ってそういう風に向き合うものなんだって俺がずっと思って仕事をしてきた、ってだけ」

 

 

今、迂闊に部下こういうことを言ったら、人によってはすごく嫌がるのかもしれない。場合によってはパワハラになるんだろうか。

 

 ーーでも、不思議と上に述べた方々の言葉は心に残っているし、ストンと腑に落ちる。

たぶん、言葉自体はどうでもよいのだろう。ただ、私一個人が尊敬したいと思ってる人が発する言葉であれば、わかりやすいくらい受け入れてしまう、ということなのだと思う。私の場合、たまたま、仕事に一生懸命向き合うタイプの人が多いのかな。

 

上の言葉も、尊敬できない人から言われたと考えたら、

 

うざっ

 

お前が言うなお前が

 

勝手に考え方を押し付けないでください

 

 

と思ってしまうだろう。(ちょっと想像してみると、やっぱりその通りだった)

 

こんな言葉を自分も同じように言えるようになりたいものである。そのためには、仕事を一生懸命頑張らんとなあ。言葉を磨くのはその次ですね。

 

 

――

 

約4時間で、休日の仕事終了。

 

 脅迫観念もなく、食事を忘れるくらい、集中した時間を過ごすことができた。また、仕事をしながら自分で淹れる日本茶は、格別に美味しかった。これもまた良き休日かな。

 

以上、とりとめもない気持ちで書いた、とりとめもない日記でした。:->:->:->

 

 

 

これは他人にとっては大したことがないが、当人にとっては大したことである。

 

 

 

できると決断しなさい。方法などは後からみつければいいのだ。

(Determine that the thing can shall be done,and then we shall find the way.)

エイブラハム・リンカーン

(Abraham Lincoln)

 

 

 

問題をうまく定義できたら、半分は解決したようなものだ。

(A problem well stated is a problem half solved.)

チャールズ・ケタリング

(Charles Franklin Kettering)

 

 

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日曜日。

 

朝8時に起床。炎天下の中軽くランニングし、シャワーを浴びた後に部屋を軽く掃除。そして、ワイシャツにアイロンをかけ、朝食にヨーグルトにはちみつをドバドバかけたものを食べる。

 

10時頃に落ち着きからぼんやりとワイドショーを観る――が、何度も時計を気にする。

 

 

そして、11時。

 

「――さて、そろそろ行くか」

 

私は部屋を出て、家から約1時間弱のところにある大阪工業大学に向かった。

 

 

 

別に大阪工業大学が私の母校というわけではない。むしろ、これまで一度も関わりのなかった大学である。ただ、コイツの試験会場になっていたのである。

 

 

 

 

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ご存知、TOEIC(Test of English for International Communication)である。国際的な英語の試験ですね。

 

別に英語が好きなわけではない。いつかの日記で書いたが、会社から半強制的に英語習得を命じられている。そして、12月に部署全員でTOEICを受験することになっているのである。

 

なお、そこでの私の達成目標点数は

 

600点

 

である。

 

――正直、600点がどれくらいの難易度なのかもよくわかっていない。就活だと600点は必要、転職だと700~800点あると有効に働く、なんていう話を聞いたこともあるが、信憑性は定かでない。だいたい英検2級くらいの能力、なんてのを聞いたこともあるが、それもよくわからない。

 

そこで、あらためてちょっと調べてみると、TOEIC公式情報こんな図表を発見。就業状況別点数である。

 

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http://www.iibc-global.org/library/redirect_only/library/toeic_data/toeic/pdf/data/Worldwide.pdf

 

こうやって見てみると、フルタイム勤務者の場合、

 

大体550点が平均点

 

のようだ。となると、600点というは

 

普通の人より英語が少しできますね

 

という感じだろうか(※)。結構レベル高いじゃん……。

 

※ただし、この資料は世界中のTOEIC受験者を基にした統計である。つまり、英語がとっても得意な国と苦手な国がごっちゃになっているわけである。そこで日本だけで調べてみると、どうやら平均点は500点ちょっとくらいみたいです。あしからず。

 

 

 

――ともかく、文句をうだうだ言っている場合ではない。12月の試験で600点以上の点数を取らないと、私のサラリーマン生活は終わるのである(知らんけど)。是が非でも600点をとらなければならない。

 

そこで、12月の本試験を迎える前に、TOEICの雰囲気をしっかり体感するべく、7月23日に個人で試験を受けに行くことにしたのだった。

 

余談だが、試験を受けるには受験料がかかる。……いくらかかるかって?驚くなかれ、

 

 

受験料5,725円((税込)

 

である。(高!!)

 

け、決して手頃な出費ではないが、TOEIC試験をしっかり体感すると思えば、まあ、必要経費であろうか……?

 

 ちなみに、今回の試験は、あくまでTOEIC体感が目的である。そのため、当日を迎えるまで、私は「TOEIC高得点のための勉強」は、何もしていない。私がこの日までにしてきたのは、

 

・中学英語の文法復習

・通勤中にNHKの英語講座の聞き流し

 

だけである。ただ、最低限の知識としてTOEIC独自の試験形式について、さっくりとネットで確認はしておいた。……まあ、誰が見ても、十分に対策をうったとは言えないおそまつな状態である。

 

 

だったら本屋で模試本を買って家でやればいいじゃん。金がもったいない

 

試験を受けるんだったら、ちゃんとTOEIC対策本を1冊くらい読み通してから受けないと意味がないだろうが

 

と思う人もいると思う。――というか、これは試験当日の私の気持ちである。

 

「2か月前の俺のバカ野郎が。何にも考えずに勝手に試験を申し込みやがって(TOEIC申し込みは2か月前から)。金と時間がもったいねーだろうが。計画性のないふるまいの割を食うのは、いつも将来の自分だ」

 

とぶつぶつ文句を垂れながら試験当日を迎えたのであった。……ともかく、私は試験会場である大阪工業大学に向かった。

 

 

 

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会場にたどり着き、あたりを見渡す。……なんとなく、学生風の若い人が多いように感じた。

 

(就職活動のためかしら?それとも、留学のため?あ、英文科在学中とか?まぶしい連中だぜ)

 

別に居心地の悪さを感じたわけではないが、想像していたよりも受験者の年齢層が若いように思ったのであった。

 

 

ちなみに、ちょっと調べてみると、TOEIC公式情報こんな図表を発見。年齢別受験割合である。

 

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http://www.iibc-global.org/library/redirect_only/library/toeic_data/toeic/pdf/data/Worldwide.pdf

 

なんと、30歳以下で76.5%を占めている(その割合、なんと3/4である)。あくまで推論だが、おそらく学生と思われる年齢層が全体の半分近く占めていると思われる。たぶん、この時に私が学生が多い、と感じたのは統計的に間違ってないようである。

 

 

余談だが、性別で見てみると、

 

男性56.5%

女性43.5%

 

のようだ。まあ、ほぼ半々とみていいんじゃないでしょうか。――なるほど、TOEICとは、

 

若き男女にとってナウい英語能力指標

 

と言えそうだ。ちまたにTOEIC高得点をうたった広告がたくさんあるのもうなずける。

 

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(帰り道に梅田駅で発見。つい見入ってしまった)

 

――

 

15時。

 

約2時間の試験が終了。

 

 

試験を終えた後、私は真っ先にTOEIC試験を申し込んだ2か月前の自分に感謝したくなった。おかげでTOEICというものがどんなものか分かったからだ。そして、TOEIC600点以上を取るために私が身につけなければならないスキルについても理解することができた。

 

私が身につけなければならないのは、

 

・英語を聴く力

・英語を読む力

・英単語の知識

・英文法の知識

・問題形式への慣れ

 

などのようだ。……まあ、基本的スキルすべてですね(苦笑)

 

 

試験を終え、梅田にある本屋へ向かう私。

 

TOEIC対策のための本を吟味。昨日まであまり近づきたくなかったTOEIC本コーナーが、とても親近感がわく場所となった。少し前までなんとなく毛嫌いしていたTOEICカリスマ講師の本が、実に頼もしく思えた。

 

 

 

 

たぶん、今回の試験結果はぼろぼろでしょう。まともに「わかった!」という感覚で回答できた問題は、本当にごくわずかでしたから。たぶん300点も取れていないんじゃないでしょうか(少なくとも、300点分確信を持って解いたという自信はない)。

 

でも、まったく何をしたらいいかわからなかった状況から、やるべきことが見つかったわけである。これは実に大きな一歩である。

 

――そして、12月までにTOEIC600点、なんだかできる気がしている。いったいどこからそんな自信ががわいてくるのだろうかはわからないが(苦笑)

 

 

 

12月、その日をお楽しみにnee