「まくら」営業、はじめました。

営業職の男です。「まくら」を極めて営業のタツジンになりたいのです。

まくら日記(芝浜について)

 

 

「おいッ、おい四十八両あるぜ!」

 

「まあ、大変なお金だねえ……どうするい、おまえさん?」

 

「なによゥ言ってやんでえ、どうするってことァねえじゃねえかなあ、おれが拾ってきたんだ、おれの銭だあ、商売なんぞに行かなくたって、釜の蓋でもなんでもあくだろう、ええ?へっ、ざまあみやがれってんだ。ありがてえありがてえ――」

 

麻生芳伸編「落語百選 冬」『芝浜』より

 

 

 

 

 

 

ええ、毎度お忙しい中、そちら様の指をこちらのどうしようもなくバカバカしいブログにお運びいただき、ありがたく御礼申し上げます。いくら頭を下げても足りないくらい――心よりそんなことを思っている次第でございます。今日は仕事をさぼって、昼間から日記を書かせていただきます(正確に言うと、日曜日に神戸マラソンに参加し、次の日を休養にするために有休を取っていたのだが、結局日曜日は神戸マラソンに参加せず、体力有り余って月曜日を休んでいるわけでやんすが)

 

 

いやあ、あっという間に今年も年末に近づいてまいりました。今年ももう、1か月と10日程度すぎれば終わってしまいます。実に早いものですね。年々、そんなことを思うペースが速くなったのは、私が年を取った証拠でしょうか。そう思うのは少し早い気もしますが――。

 

 

ところで私、年末になると、いつもふと思い出してしまうお話がございます。それは、

 

芝浜

 

という古典落語でございます。

 

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魚屋としての腕はいいが酒がどうしてもやめられない男と、その女房のお話。男は酒のせいで仕事にも支障をきたし、挙句仕事に行くこともやめてしまう。もはや食い扶持すらなくなり、女房からは仕事をするよう促される。いやいやながら魚を仕入れるために芝の魚市場に向かうのだが、来るのが早すぎて市場はまだ開いていない。仕方なく、近くの芝の浜(芝浜)で時間をつぶしていると……男はふと、海中で揺れる『革の財布』を見つける。拾って中をみると、そこには目をむくような大金が入っていた――。すっかり有頂天になり、その金を使って遊んで暮らそうとする男、しかし、そのお金を使うことをどこかためらう女房。

 

――さて、その女房がとった行動と、夫婦の行く末とは?

 

 

 

ざっとこんなあらすじでしょうか。ちょうど最後のオチが大晦日の夜ということで、この時期になると聴きたくなるんですよね。あと、酒を辞めたいときにも聴きたくなります(笑)

 

大変面白い話ですし、お話の構成も大変に見事。古典ながら現代でも十分に楽しめる内容となっている。聴いたことがない人は、ぜひ一度聴いてみてほしいです。まあ、今のご時世、30分や1時間もあれば、様々な娯楽で楽しい時間を過ごすことができますから、わざわざ落語で大事な時間を過ごす必要性などないわけですが。でもまあ、心と時間にゆとりのある方はどうぞ。

 

 

www.youtube.com

 

 

さて、あらすじに記した通り、大金が入った財布を拾うことで、拾い主の人生が大きく変わっていくわけですが――この芝浜を聴いていると、いつも疑問に思うことがある。

 

 

それは、実に些細なことではあるが、

 

 

財布を落としたのは、いったい何者だったのだろう?

 

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ということ。落語家によって変わるが、財布に入っていたのは30両とも48両とも50両ともいわれる。現代でいえば、500~1,000万円弱の貨幣価値らしい。

 

結局、このお金の持ち主は、最後の最後までストーリーには現れない。現れないからこそ、この大金は御役所から正式に「持ち主不在」ということとなり、最終的に夫婦のものになるわけだが。

 

それにしても、お金の落とし主、いったい何者だったのだろう?まあ、作り話なので答えなんてないのだけど、ちょっと考察してみたい。

 

あ、私、歴史学者でも落語研究家でもない、ただのド素人ですので、深い考察なんてしませんからね(イイワケ)。

 

 

 

①持ち主は殺されてしまった説

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一番最初に思いついた。これであれば、最終的に持ち主が御役所に現れなかったのも、まあうなずける。

 ……しかし、殺されたとなると、殺した人が財布をそのまま置いていった意味が分からない。普通だったら金を強奪するんじゃないかしら?(まあ、普通は殺さないけど)

 

――それに、よく考えたら芝浜に死体がなきゃおかしいか。

 

……いや、財布だけが殺された拍子に懐から抜け、波にさらわれてしまったとしたら?そんな都合よく懐から抜けるか知らんけど。

 

 

もしくは、大分前に殺されてしまっていて、財布はしばらく海をさまよっていたけど、主人公がたまたま朝早く芝浜に来た時に、浜辺に流れ着いたとか?ありえなくはないけどね。

 

 

②盗っ人の失態説

 

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例えばどこかから盗んだお金。盗人はすぐに使うと目立つからと、しばらくどこかに隠しておいて、ある程度時間が経ったらそのお金を回収しようとした。盗人はどこに隠したらいいのかわからなかったので、とりあえず芝の浜辺の砂の中に埋めておいた。だが、波にさらわれ、金が入った財布がいつのまにか浜辺に流れてしまった。

盗人が隠し場所に行ってみると、財布が無くなっていて慌てる。しかし御役所に届けようにも届けられない。泣く泣く、盗んだお金をあきらめた。

 

 

……うーん、ちょっとつらいな。いくら昔の人でも、砂の中に埋めるなよ、って言いたくなるし。でも、盗人が与太郎(落語に出てくる愚か者)みたいなやつだったら、ありえなくはない。

 

 

③鼠小僧説

 

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誰もいない冬の夜明け前の芝浜、そこで物思いにタバコを吹かす男。(酒の飲みすぎで顔色が悪いだけなのだが)全身から感じる憂いに、鼠小僧は何かを感じる。

 

(……この男、死ぬ気だな)

 

義賊である鼠小僧は、懐から革財布を取り出す。これは、先ほど悪代官の家に忍び込み、盗み取ったもの。ちょうど、夜明けに男が気づくようなところへ、静かに投げ入れた。

 

(……こんな金でも、お前さんの役に立ったら、俺の存在意義があるってものよ)

 

鼠小僧は男に気づかれぬよう、その場を静かに去っていった。

 

……これもちょっと無理があるかしら。マンガみたいな勘違いである。まあ、落語も作り話だしね。

 

 

 

まあ、ほかにもいろいろ考えられるだろうけど、こういうことをたまに考えてみるのも面白いものである。

 

そういえば、国語の授業でこういうの、あったよなあ。『三年峠』や『ごんぎつね』の続きを考えたなあ。

 

 

……ところで、なんで急にこんな日記を書いたのか。

 

 

それは、また次回にて。

 

【追記】

気になって、芝浜の財布について言及している落語噺があるのか調べてみると、『芝浜異聞』というお話がヒットした。柳家小満ん氏が演じている模様。音声は見つからなかったけど、「財布の落とし主を見つける噺」のようだ。ざっと調べてみる限りだが、多分、私が妄想した3タイプとは違うみたい……聴いてみたいなあ。

 

 

夢となれ、2017年神戸マラソン

 

 

予想していることはまず起こらない。起こるのは、たいてい予想しなかったことだ。

ベンジャミン・ディズレーリ

 

 

 

数日前。

 

取引先の商談室。

 

 

「それで、どうです?最近の調子は?いよいよ日曜日ですね」

 

塩こうじ「ああ、神戸マラソンね。……それがね、やきいもさん」

 

「?」

 

苦笑いを浮かべる塩こうじさん。

 

塩こうじ「実は私、DNS(スタート前の棄権。 「Did Not Start」の略)しようと思ってるんですよ……」

 

「え!そうなんですか?それまたどうして――」

 

塩こうじ「うん。なんだか1か月くらい前からふくらはぎが本当に痛くて……走ると、4~5㎞あたりでもう、痛くて痛くてしょうがないの」

 

「……ええ」

 

塩こうじ「行きつけの整体師に相談したんですけど、いろいろ遠回しに『出ないほうが身のためだよ』って言われてしまってね」

 

「そうですか――。残念ですね。神戸でお会いできると思ったのに」

 

塩こうじ「まあ、来年2月も別の大会に出る予定ですから、そこで再起を図りますよ。ともかく、私の分も頑張ってください」

 

「頑張ります。いずれまたどこかで一緒に走りましょう」

 

塩こうじさんは、取引先の社長さんである。30代前半ながら、会社を双肩に担っている若大将。それと同時に、マラソンについて話すことのできる数少ない身近な人でもあった。

 

9月ごろ、塩こうじさんから

 

「11月19日に開催される神戸マラソンに出るんですよ」

 

という言葉を受け、

 

「実は私も神戸マラソンに出るんですよ!」

 

と、意気投合。私は私で11月19日に開催される神戸マラソンに出る予定だったのだ。

 

 

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この大会で塩こうじさんと会えると思っていたので、大変に残念な心地。まあ、塩こうじさんの分もしっかり走らねば、と改めて気持ちを燃やす。なんたって、神戸マラソンは、私にとって本年最後のフルマラソンなのだから。しっかり有終の美を飾って来年につなげたいところである。

 

――

 

 

金曜日。

 

21時まで残業し、くたくたになりながら帰宅。帰り道、通勤路を走る人たちがちょろちょろと目に入る。

 

 

(気合入ってんなあ。この人たちは大阪マラソンに向けて練習してんのかしら?それとも、神戸マラソンの最終調整かしら?……おれも頑張らないとなあ)

 

などと考えながら、ふと、あることを思う。

 

 

(あれ、そういえば、神戸マラソンって、前日受付が必要なんだっけ?)

 

 

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(イメージ)

 

マラソン大会は、当日の前日や前々日に、事前受付を行う。前日受付では、ゼッケンや参加賞等を受け取るのだ。ちなみに大きな大会では、前日に大会イベントも合わせて行われるため、結構にぎわっている。出店も結構出ているので、それを見るだけでも楽しい。

 

ところで、前日受付は、大会が行われる開催地で行われる。そのため、地方で行われる大会の場合、遠方からの参加者は事前受付がなかなか難しいことも多い。その点を考慮し、地方大会では事前に郵送でゼッケンや参加賞が送られてくることもある。

 

 

 

だが、神戸マラソンは都市部開催だし、大規模な大会なので、前日の土曜日に事前受付を行っているだろうと思われた。金曜日にそんなことを思い返す時点で、気持ち的にかなり出遅れているのだが。

 

 

(明日、一回神戸に行かないといけないのか。何時から受付してるんだろう……って、あれ……?)

 

私は事前受付のことを考え始め、妙な違和感に襲われる。

 

 

(あれ?……なんかおかしくね?)

 

 

家に辿り着く直前だろうか。私は事前受付があるにしても、あるモノが己の手元にないことに気が付く。

 

(あれ、なんでアレがないんだろう……?)

 

 

家にたどりつき、念のため郵便受けを覗く。しかし、やはりあるモノは届いていない。

 

 

 

あるモノとは、

 

事前受付の際に受付に渡す「参加者ハガキ」

 

である。

 

大会数週間前に、運営側から参加者だけにこのハガキが送られてくる。このハガキには、事前受付の情報なども記されているわけである。そして、そのハガキはゼッケンや参加賞を受け取るための引換券にもなっている。

 

 

そんな大事なハガキが、私に届いていない。コレイカニ……?

 

 

 

 

 

 

(運営側のミス?……それとも――)

 

 

 

私はスマートフォンを取り出す。調べたのはランネット(※)の申し込み履歴である。

 

ランネットとは

マラソン情報が集う総合サイト。マラソン大会の参加についても、このランネットを通じて申し込むことが多い。ホテルも宿泊総合サイト(「じゃらん」とか)を通じて予約するでしょ?就職活動も就職サイト(「マイナビ」とか)を通じてエントリーするでしょ?マラソン大会もおんなじ感じなのよ。

 

 

 

 

……

 

……

 

「うそ……」

 

私はランネットの大会エントリー履歴を見て愕然。

 

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(ランネット エントリー履歴より)

 

 

我ながら実に信じられないことであるが……私は、私は、

 

 

 

 

神戸マラソンの抽選に落選していた

 

 

ようである。

 

 

 

 

……いや、ちょっとまて。そんなの納得できるか。とんだミステリーである。

 

 

なぜ私は落選しているのに、大会を迎える2日前まで「当選していた気持ち」でいたのであろう?

 

約半年間も自分で自分をだまし続けたというのか。そんなことはあり得ない。

 

 

(だって、大会運営側から「『当選』しました」ってメール来たじゃん!)

 

6月ごろ、大会運営側から当選したというメールが来ていた。それすらも私の幻想だったと言うだろうか?

 

そこで、改めてメールボックスを調べてみると……

 

 

 

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6月、神戸マラソン運営側から届いたメール

 

……私は確かに当選している。しかし、なぜか、ランネットでは落選となっている。これはどういうことだろう?本格的なミステリーである。

 

 

ただ、神戸大会運営サイドやランネットに文句をつける前に、私は考えられる「あること」を想像する。そして、今一度、運営側からきたメールをよく見てみる。

 

 

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(……もしかして)

 

 

 

「おれ、ちゃんと入金したっけ……?」

 

記憶をたどってみるが、入金した記憶がない。

 

 

 

勝手にカード引き落としと思っていたのだろうか……?信じられないことだが、私だったらやりかねない。私以外の人間だったら「嘘だろ」と言いたくなるところであるが。私はそういう人間である。

 

 

 

 

――話を整理する。おそらく、こういうことだろう。

 

 

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私にとって本年最後のフルマラソンは、参加する前からすでに終わっていたようである(というか、そもそも参加する権利すらなかった)。もはや自分の間抜けっぷりに、自己嫌悪を抱く余地すらない。あまりに予想外なことに笑ってしまったのであった。

 

 

ともかく、なんだか拍子抜けし、体から一気に力が抜けた金曜日の夜でした。そして、金曜日の夜は実にだらしなく過ごしたのであった。当然、土曜日も前日受付に行くことなく、衣替えやら掃除などして過ごしたのであった。

 

 

11月19日に神戸マラソンに参加される皆様、頑張ってくださいね。中には眠れぬ夜を過ごされる方もいることでしょう。でも、マラソンは参加するだけでも意義があるのです。こんなアホからすれば、心からそう思うわけです。参加される皆様は、それだけで実に美しいのです!頑張ってください!

 

 

 

 

……それにしても、取引先の塩こうじさんになんて言おうかなあ。というか、同僚にも「神戸マラソンに出ます」って言っちゃったんだよなあ。月曜日は自分へのご褒美ってことで、有休取ってんだよなあ(笑)

 

 

嗚呼、恥ずかし(心から苦笑)

 

 

 

切る人が切れば、見る人が見れば

 

人は己を美しくして初めて美に近づく権利が生まれる。

岡倉天心

 

 

 

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約2か月前。

 

「うしろはこんな感じになります」

 

「はい、大丈夫です」

 

「何かつけます?」

 

「いや、大丈夫です」

 

「お疲れ様でした~」

 

「ありがとうございます」

 

「ありがとうございました~、はい、お待ちの大麦さん、どうぞ~」

 

私の散髪を終えた理容師は、すぐに次のお客を相手に接客を開始。

 

家から歩いて5分のところにある理髪店。スピードも速く、料金もお手頃。出来も申し分ない。普段は5万円/回の美容院に行っていたが、今後はこの店を愛用させていただこう。

 

 

 

 

その数日後、ツレと会うと――

 

「あれ、髪切った?」

 

「うん、まあね」

 

「――」

 

「……なに?」

 

「今回は床屋だったんだ」

 

「……え?」

 

「違う?」

 

「違わない。……なんで、わかるの?」

 

「やっぱりね(笑)だと思った」

 

「本当にわかったの?」

 

「そりゃわかるわよ」

 

「……超能力者?俺全然わからないんだけど」

 

「本当に分かんないの?」

 

「どこを見て思ったわけ?」

 

「教えないよ(笑)」

 

 

残念ながら、私はおしゃれのセンスを一切持ち合わせていない。正直、髪を見てもその人が美容院を使ったか床屋を使ったかなんて、まるで検討がつかない。

 

……しかし、見る人から見れば、散髪後をみただけで、床屋に行ったか美容院に行ったかがわかるものなのだろうか?ツレは結構外見に気を遣っている人なので、特別に分かったのかもしれない。しかし、もしも普段会う人も、ツレと同様、美容院で切った場合と理髪店で切った場合との見極めがつくとしたら……それは結構怖い話である。

 

男のくせにそんなこといちいちに気にすんな!男は内面勝負じゃ

 

と思う一方、

 

わかんないけど、次は美容院に行った方がいいかなあ……

 

なんて思ってもしまう。うーん、難しい年ごろなのね。

 

 

――

 

そんなこんなで、今日。

 

 

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前回理容店に行ってから約2か月がたち、再び髪がびよびよと伸びたことを感じる。朝に鏡を見て、なんとなく

 

……うーん伸びたなあ

 

と思いながら、頭をシャカシャカする。

 

(ソロソロ、切るか。)

 

そんなあいまいな基準で、仕事終わりに髪を切りに行くことにした。今日は仕事が忙しかったので、予約は21時すぎでも受け付けてくれるところを探す。もちろん、時間帯以外の条件として、

 

美容院であること

 

を設定。

 

 

――

 

21時、仕事終わりに予約した美容院へ。

 

髪を切ってくれたのは20代の女性。気さくな雰囲気の方。

 

「仕事終わりですか?サラリーマン大変ですね~」

 

とか

 

「手元にクッション置いてください。このクッション、人気なんですよ~」

 

とか

 

「後ろ髪がすごい癖が強いので、この部分は思い切ってばっくり切りますね!」

 

といったような言葉が印象的だった。

 

 

――

 

約30分で散髪終了。

 


「うしろはこんな感じになります」

 

「はい、大丈夫です」

 

「何かつけます?」

 

「いや、大丈夫です」

 

「お疲れ様でした~」

 

「ありがとうございます」

 

出来をあらためて見る。

 

 

 

……正直2か月前に理容店で切ってもらったときとどう違うのか、私にはあまりわからなかった。まあ、自分にはわからなくても、わかる人にはわかる……のだろうか。

 

次にツレにあった時、今の私の頭はちゃんと美容院に切ってもらった、ってわかるのかしら。

 

 

……なんとなく「あ、今回は美容院で切ったんだ」って言いそうな気がする。これはわかる気がする。何でかはわからないけど…何でだろうね。

 

 

 

 

そんな月曜日でした。――さて、明日も頑張ろう。

 

 

タイトルなんてあるわけナシ

 

 

 

 

今日は資格試験だった。

 

 

――いやあ、ようやく終わった。今年一番の重労働だったように思う。頭が良くないので、体を動かすより頭を動かしているほうがかなりエネルギーを使う。

 

 

個人的なことながら、これまでの人生、試験を受けると、大体

 

今回はダメだったな

 

とか

 

今回は受かったな

 

というのが試験終了後にわかってしまっていた。唯一わからなかったのは、大学受験のころだったかな。大学受験のころは――(ながくなるのでやめるが)試験後に合否の予想がある程度ついていたわけである。

 

――でも、今回の試験は正直よくわからん。

試験勉強の為に会社を数日休んで勉強した(いつか、そんな日記も書いたなあ) 。それ以外の土日も、勉強に時間を費やした。平日も酒を断って、仕事終わりに勉強したっけ。我ながらよく頑張ったと思う。

 

 

――でも、本来ならば、「数週間前から頑張っている」時点で既に対応がかなり遅れているような試験内容だった。要するに、ちょっと難しかったんです。

 

落ちているといわれたら、まあしょうがないか、って思うし、受かっていたら、嗚呼受かっていたか、ヨカッタヨカッタ――て思うだろう、と思う。でも、今回は本当によくわからない。そんな試験だった。

 

 

……受かっていてほしいなあ。でも、わかんないな。こんな気持ちは大学受験を終えた高校生ぶりの感覚。高校生の頃も、大学受験がうまくいったのか、その当日はよくわからなかったなあ。こんな気持ちを味わえるから、試験って楽しいんですよね。心に潤いが与えられて楽しかったです。(結果は11月下旬。気になる日々がまた続く)。

 

 

 

オチもなく、内容もなく……今日は久しぶりに酔うぜ~って言ってみたり。

 

 

 

 

 

明日からまた気を引き締めて頑張ります。

 

 

 

走れば走るほど(しまだ大井川マラソンinリバティ)

 

 

学べば学ぶほど、自分が何も知らなかったことに気づく、気づけば気づくほどまた学びたくなる。

アルベルト・アインシュタイン 

 

 

 

 

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 10月29日。日曜日。

朝、5時に起床。この日は静岡に宿泊。それは、「しまだ大井川マラソン」があったため。

 

 

昨晩はなかなか眠れなかった。どうしても、マラソン大会が実施されるかどうか気になってしようがなかったからである。当日の朝になり、予定通り実施する旨、公式HPより発信されていることを知る。ここでようやく、走るためのスイッチを入れることができた。

 

ホテルで朝食を済ませ、着替えなどの準備を済ませたら、いざ出陣!

 

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7時30分ごろに会場最寄り駅である島田駅に到着。到着すると、エキナカにはすでに多くのランナーが所狭しにいらっしゃる。会場にさっさと向かって行く方もあれば、雨を前に進むのを躊躇する人も。(私は躊躇するタイプ。)

  

 

約10分くらいウダウダしてからようやく会場に向かう決意。と、その前に、駅前にある栄西像にご挨拶。

 

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(島田駅前の栄西像)

 

歴史の授業で習った通り、鎌倉時代臨済宗を開いた超有名人。その一方で、実は中国から茶を飲む習慣を日本に持ち込んだ人であるということは、あまり知られていない。茶世界のバイブルである『喫茶養生記』を記し、ニホンノデントウである「茶」の文化をこの国に根付かせるきっかけとなった伝説の人。(だから、茶産地である島田市銅像があるんですね)

まさに宗教に関係なく尊敬できる人物。そんな栄西様に、今日は満足のいく走りができるよう、願掛けをした(知らんがな、という栄西氏の声が聞こえた)。

 

――

 

さて、歩いて10分ほどして会場に到着。

 

(……うわ)

 

会場について早々、私はある後悔に駆られた。それは、

 

雨具を何も用意していなかったこと

 

である。

 

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みんなカッパやらウインドブレーカーやら、ゴミ袋で雨対策をしている。まあ、雨降りの中を走るうえでは基本的なことであろう。にもかかわらず、私は晴天の時と同じような身軽な格好。アホまるだしである。(※)

(※)全員が全員、雨具を身に着けているわけではない。だが、身に着けない人はちゃんとした理由がありそうな人ばかりだった。そして、私は、十中八九着るべき人間なのに、単純に忘れてしまった大ウツケなわけである。少なくとも、みんなが雨具を身に着けている姿を見て、私はそう思った。

 

 

到着早々、関係ない所で気持ちが沈んだ(まあ、自業自得である)。落ち込みながら軽くストレッチ。

 

 

【コンディション】

気温: 15〜17℃

天気: 雨(雨→土砂降り→雨→小雨→雨→土砂降り→小雨→雨→土砂降り――を繰り返す)

風: 穏やか。ほぼ無風?

 

なお、今回のコースはこんな感じ。

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折り返し地点を挟むと、対称的に見える。高低差は少なく、比較的走りやすいコースと思われる。

 

 さて、今回の目標は、

 

「絶対に完走」「歩かない!」

 

の2本を掲げた。これは、決して小さな目標とは思わなかった。それは、雨の強さ次第で先行きが全く読めなかったからである。

 

 台風の影響から、おそらく、スタート段階よりも雨が弱くなってくれる、ということは考えづらい。天気は時間の経過とともにどんどん悪化していくことだろう。すると、晴天の時には許されていたことが、今回の天気では命取りになることも十分に考えられる。だからこそ、完走すること、そしてどんなことがあっても歩かずにゴールを迎える、ということを第1に考えた。それくらい、この日は慎重になっていたわけである。(まあ、雨具を忘れて精神的ダメージを受けていたことも多少関係するが)

 

 

 

 

さて、スタート!

 

〇スタート~10㎞ 5:55/km

 

スタート後は市街地を駆け抜ける。雨天なのに声援を送ってくれる方々の気持ちに感謝。しかし、気持ちを高ぶらせすぎず、ゆっくり走ること最優先に意識。

 

4㎞程度走ると、市街地を抜け、マラソンコースに突入。大井川沿いをせっせと走るコースとなっていく。

 

さて、5㎞あたりの最初の給水ポイントで惨事。なんと、雨が強くて給水ポイント前の道路が完全に水浸しになっていたのである。

 

ランナーたちは悲鳴をあげながら隙間道を走ったり、コースアウトしながらその水を避ける。おそらく、給水しそびれた人も多かったことだろう。

 

(……こりゃ大変だぞ。中止になることも有り得るだろうな)

 

出だしから嫌な予感。しかし、こんなのはほんの序の口であったことを後々知ることになる。

 

 ――

 

市街地の沿道にはたくさんの人が応援だったが、マラソンコースに入ると、応援は一気に減る。それくらいに沿道の足場は悪く、雨を防ぐものがほとんどなかったわけである。そんな中でも応援してくれる方々もおり、心より御礼。応援の絶対数は少ないものの、だからこそ、一つ一つの応援が響く。 

 

 その応援も途絶え途絶えになると、もう雨が道を打つ音と、ランナーの足音のみとなる。雨は不定期に強弱をつけながら振るため、ランナーを一喜一憂させていた(まあ、私の話ですが)。

 

(天気は一向に良くならない。……本当に、中止になるんじゃないかしら)

 

気持ちが重くなりながら、もうすぐ10kmかというタイミングで最初の助っ人が登場。

 

 

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荻原健司氏。スキー界のキング。今回の大会のゲストである。上がり切らない気持ちを高めるべく、この方にハイタッチ!おかげで、なんとなくもやもやしていた不安が払拭されました。

 

しかし、運営サイドもこんな序盤でキングオブスキーを送り込むとは。ランナーの心境を察した見事な判断と思った。

 

  

〇11~20㎞ 5:35/km

少しだけペースを上げていく。しかし、それでも上げすぎないように調整。

 

(とりあえず、後半まで様子を見て、焦らずに行こう)

 

と考える。ここまでは、ただひたすらに我慢しながら慎重に走り続ける。

 

 

〇21〜30km  5:45/km

 

20㎞地点を超えた段階で疲れは無し。いつもだったら少しずつ呼吸が荒くなってくるのだが。

 

(……ちょっと、慎重すぎたかな)

  

最初の折り返し地点にたどり着く。軽やかな足取り。疲れはほとんどない。これは逆に調子がいいのでは?と思うほど。

 


調子に乗りそうな気持を抑えつつ、前を見ながら走ると――

 

(あ!)

 

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サブ4ペースメーカーの後ろ姿。その周りをサブ4狙いのランナーが取り囲む。

 

(もしかしたら、サブ4行けるペース?意外としり上がりでペース上げられるかも?)

 

と、昂揚感が高まる。だって、今回はタイムはとりあえず考えていませんでしたから。

 

そんなことを考えていると、前に再び助っ人登場。

 

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ご存知、千葉ちゃんこと千葉真子氏。ここも浮足立ってハイタッチ。

 

「よーし、順調!ナイスラン!」

 

と激励をいただく。気分はもう最高潮!ペースがどんどん上がっていく!!

 

 

 

 

 

――と思ったのだが、そうもいかず。

 

 

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(……もう限界である)

 

ここあたりでトイレに行きたい衝動を抑えられなくなる。

 

(この天気だし……我慢し続けるのは無理だな)

 

走っているうちはあまり気づかないが、振り続ける雨の影響でからだの中はすっかり冷え切っていたようだった。

 

24㎞地点でやむなくトイレに入る。しかし、タイムロスなどは気にしない。雑念を捨て、目標達成だけを頭に入れる。

 

トイレで用を済ませて仕切り直し、ペースを整えながら走る。

 

――

 

 しばらく人気の少ないコースが淡々と続く。横を見ると、今にもあふれかえりそうな大井川。雨は強弱をつけながら振り続ける。すでに走路は水浸し。ここで靴が水に浸かることを気にしているランナーは、おそらくほとんどいなかっただろう。

 

 

〇31~35km 6:40/km

 

 30kmすぎ、しまだ大井川マラソン名物の大エイドステーションがランナーを迎える。これを楽しみにしている参加者も多い。

 

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(これは公式画像。当日はこんな晴天ではない)

 

しかし、私はここにきて限界に到達。再びトイレに駆け込む。……だが今回は単純な体内の水分排出だけでは済まされない状態だった。

 

 

(……気持ち悪)

 

雨によって体が大分弱っていたのかもしれない。筋肉の痛みよりも、内臓の悲鳴が体を動かなくさせる。本来ランナーにとって楽しみのはずの大エイドステーションが、今は避けなければリタイア直結の物となっていた。

 

楽しそうなランナーを横目に私は大エイドステーションを抜ける。抜けた後も、気分が相当悪い。

 

(こんな時は、日ごろの練習を思い出すんだ――)

 

と、少年漫画のように思うわけだが……。

 

 

「ああ、今日は雨か。じゃあ、休みの日~(笑)」

 

「二日酔いで気持ち悪……。今日は体を労わろう。それもできるサラリーマンである」

 

「走りたいけど、今日は勉強する日って決めてんだ。走っている場合じゃない!あ、その前にコメダ珈琲に行って気分転換しよ」

 

 

 

(……言われてみれば、雨の中走る練習ってしたことなかったなあ。それに、ここ最近、何かにつけて練習さぼってたし……。マラソンって、日頃の積み重ねなんだね)

 

マラソンに向き合ううえで、基本的ながら最も大事なことを、今更ながら再認識する。私には、ピンチの時に己を支えてくれるものが悲しいほど何もなかった。

 

(何という薄い背中よ。しかし、これが本来の実力である……)

 

と無念極まりない心地。雨の力で自分の中にあった薄っぺらの皮が剥がされたのであった。

 

 

……しかし、当初掲げた目標である

 

「絶対に完走」「歩かない!」

 

だけはどうしても成し遂げたかった。それだけを頭において、腹を手で温めながら走りをつづける。

 

〇36km~ラスト 7:00/km

 

ここはもう、つらかったことしか覚えていない。肉体的な疲労と内臓の疲労が相まって、正直地獄であった。どんな道を走ったのかも、あんまり覚えていない。だから、書くこともあんまりない。

 

ただ、お経のように頭の中で

 

(歩くな歩くな歩くな歩くな歩くな歩くな歩くなーー)

 

と唱え続けていたように思う。ほとんど歩いていると変わらないペースであったとしても、ここは自分との戦いだけである。

 

もしも、ここで

 

実はゴールは43.195㎞でした!がんばって!

 

と言われたら、たぶんゴールできなかったかもしれない。

 

そんな状態、そしてあと残りわずかというところ――。

 

 

「4時間以上走った自分をほめてあげましょう!そして、ゴールは万歳をしましょう!ここで恥ずかしがったら絶対もったいない!」

 

という、大会ゲストのDJケチャップ氏の声が聞こえる。この声に従うまま、小さく万歳をして――

 

 

 

ゴール!

 

 

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ゴールして近場で寝そべりたかったが、あたりがご覧のありさまだったので、ヨロヨロとその場を立ち去る。

 

小中学生と思われる方々が、「お疲れ様です」と計測チップを外してくれたり、「お疲れ様です」と笑顔で参加賞の飲み物をくれたり、「お疲れ様です」とTシャツを渡してくれた。当然ながら、彼ら彼女らも、雨に濡れ靴も泥だらけになりながらその仕事をしてくれている。

 

もう、あなたたちはいったいどういう教育を受けたらこんな大変なことをそんな素敵な笑顔でできるんだ!

 

と心の底から思った。走り終わった直後、心身ともにギリギリの状態で思ったくらいだから、走り終えた今、その思いはさらに強い。

本当にありがたかったです。こんな天気でも走り切ることができたのは、こういったサポートの方々の力が大きいのだと思います。

 

――

脚を引きずりながら預けていた荷物を受け取る。そして、早々に帰りのシャトルバスに向かう。

 

「こちら、温泉に向かうバスでーす」

 

という声が耳に入る。どうやら、島田駅行きのバスと、近くの温泉に向かうバスの2タイプがあったらしい。

 

私は帰りの時間を確認しながら、どうしてもお風呂に入りたい欲求に駆られて、風呂行きのバスを選ぶ。

 

(余談だが、バスの座席はすべてビニールシートで覆われている。ずぶ濡れのランナーを乗せるわけですからね。)

 

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出発前のバスの中で、参加賞のおむすびをいただく。正直、まだ体調がすぐれなかったのであまり食は進まなかったけど、ちびちび口に入れる。おいしかった!

 

シャトルバスが発進し、温泉に向かう。バスの窓から外を見ると、まだ走っている方々の姿が目に入る。

 

心の底から応援。届かない声援だろうけど、この方々が完走することを切に祈る。それと同時に、最後まで声援を送り続ける方々のことを思うと、本当に頭が上がらなくなる。

 

――

 

その後、バスで約30分で、「伊太和里の湯」に到着。

 

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幸せだった。とても幸せな入浴だった。ただ、私の場合、帰りの時間も迫っていたので、10分くらいの入浴時間だった。許されるならば、1時間以上風呂に浸かっていたいくらいだったが。それでも、冷え切った体を温めるのには十分なほど、幸せなひと時であった。本当にありがとうございました。

 

再びシャトルバスに送られ、島田駅に到着。シャトルバスの運転手やアテンドの方々も、土砂降りの中、ずぶ濡れのランナーを送るという、本当にやっかいな仕事だったでしょうに。温かいご対応、本当にありがとうございます。本当にありがたかったです。(なんかしつこいかもしれないけど、やっぱり書いておきたい)

 

島田駅に到着し、切符を買っていた頃、

 

パンパーン

 

という音が聞こえる。同時に、あたりから

 

あ、おわりかあ

 

という声が聞こえる。時計を見ると、16時。制限時間に達したようであった。

 

 ーー

 

その後、浜松駅まで電車で揺られる。雨脚はさらに強くなっていった。 

 

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(浜松駅前)

 

浜松駅に到着。エキナカで晩御飯を購入。

 

そして、イソイソと大阪行きの高速バスに乗る。バスの中では起きてるんだか寝てるんだかよくわからない気分で、マラソンを振り返る。

 

ーー


夜の23時頃に家に到着。帰ったらすぐに寝てしまう。なんだか慌ただしい一日であった。

 

 

――

 

さて、この日の結果だが、タイムとしては

 

4時間20分弱

 

でした。個人的には当初立てていた目標である「完走」と「歩かない」は達成できたのだから、万々歳な結果である。

 

 

ただ、今こうして日記を書いて思うのが、

 

フルマラソン、全然わかっていなかったなあ

 

ということである。

 

練習不足は否めない。もっと本番で力を発揮できるような積み重ねが必要だろう。あと、緊張感も少し持たなくては。雨具を忘れるあたりはマラソンに対してあまりにいい加減な態度と言わざるを得ないだろう。30kmあたりの体調不良も、もしかしたら避けられたものだったかもしれない。

 

まあ、一方で、そんな体調不良の中でも、最後まで自分の目標を達成すべく走り続けたことは、素直にほめてあげたい。 たぶん、今までのフルマラソンの中で一番リタイアが脳裏をよぎった大会だった。それくらい、35㎞からはつらかった。まあ自己満足だけど、あそこからはしっかり頑張ったなあと思う。次回からは辛くならないようにしなくては、だけどね(笑)

 

 

本当に、まだまだ学ぶことの多いマラソン。経験を重ねて、もっといい走りができるよう、頑張っていきますで。

 

 

おしまい。

 

 

せっかく来たんだから…。


「『茶色』ってなんで『茶色』なの?」


「え?」


「いやさあ、焙じ茶とかは『茶色』だけど、普通の人の茶のイメージって『緑色』だろ?どうなのよ、お茶娘」


名前で呼んでくださいよ」


ここは茶処静岡川根。越すに越されぬ大井川。川の流れのように途切れなくからかわれております


茶柱倶楽部第9煎『茶柱、再び』より




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土曜日。朝。

あさ、慌てて準備をし、外に出る。


(雨である…)


傘をさすほどではなかったので、そのままで最寄駅に向かう。そして大阪駅のバスターミナルへ。そして、約5時間、バスに揺られながら静岡は浜松駅に向かった。





前回記した通り、10月29日、静岡の『第9回しまだ大井川マラソン』にでることになっている。


ただ、台風が見事な直撃ルートになるため、行くかどうか少し悩んだ。正直、前回記した通り試験勉強が忙しく、なかなか練習ができなかったし、慣れない勉強疲れで少し疲労がたまっていたのもある。

わざわざ行って当日中止だったら目も当てられない。逆に大会決行になっても、風と雨が降るなか走りきる根性があるかどうか…。





とりあえず、高速バスで浜松にむかい、前泊することにした。


さて、浜松駅に14時半に到着。浜松駅はすでに雨。


疲れを取るべくホテルで休もうかと思いつつ、せっかく静岡に来たんだから観光の1つくらいしたいなあと思い…




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ここに来てみた。静岡の菊川市にあるサングラムカフェ。san grams green tea & garden cafe。


静岡といったらやっぱり日本茶。ここで抹茶とかぶせ茶、そして抹茶プリンを堪能した。



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大変美味である。お茶の淹れ方までレクチャーしてくれたのも嬉しい。余は満足である。(あとは、客の私が髭面のボサボサ頭で大変似合つかわしくない様子だったのが申し訳なかった。)



さて、ホテルに帰ってサービスカレーを食べながら明日に備える。


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うまい!そして準備万端!明日は中止になりませんよーに!


ただ、この日記を書きながら、なんだか中止になりそうな気がしてます……だって、同日開催の他のマラソン大会が中止になり始めてるんだもの(苦)




「余裕」を作れるのは、「余裕」がある時だけらしい

 

 

人がスラックをつくらないのは、いまやらなくてはならないことに集中し、将来起こりうるあらゆることを十分に考えないからだ。いま現在ははっきりと間近に迫っているが、将来の不測の事態は緊急度が低く、想像するのが難しい。漠然とした将来を目の前にある現在と突きあわせると、スラックはぜいたくに感じられる。結局のところ、そんなものを取っておけるほど、自分は十分に持っているとは思っていない。――(中略)――欠乏に直面したとき、スラックは必要不可欠である。それなのに、人はたいていそのための計画を怠る。もちろんその理由はもっぱら、欠乏のせいで計画するのが難しくなることにある。

『SCARCITY:Why Having Too Little Means So Much(いつも「時間がない」あなたに)』 センディル・ムッライナタン&エルダー・シャフィール

 

 

どんな困難な状況にあっても、解決策は必ずある。救いのない運命というものはない。災難に合わせて、どこか一方の扉を開けて、救いの道を残している。

セルバンデス

 

 

 

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2017年、とし初めのこと。

 

 

「勤労休暇――ですか?」

 

上司「うん」

 

「……すみません、勤労休暇ってなんでしたっけ?」

 

上司「知らんの?会社に勤めて★年目とか◆年目とかの社員に与えられる『休む権利』だよ。――そうか、お前は今年が初めてか。まあ、平たく言うと、会社からの命令で、『連続して最低でも6日間は休みを取れ』ってこと。連続だからな」

 

「それは土日を含めてですか?」

 

上司「どっちでもいいよ。含めても良いし、含めないで6連休以上にしてもいい。まあ、どんな形であれ、今年のどこかのタイミングで最低6日間連続で休めばいい」

 

「土日含めなかったら?何日休めるんだろう……?」

 

上司「そうやなあ。まあ、土日を含めなかったら、土・日・月・火……・土・日で……9連休か。まてよ、祝日とかのタイミングに合わせたらもっと休めるな。ゴールデンウィークや年末年始にくっつけて2週間くらい休んだらどうだ?」

 

「なるほど……でもさすがにそれはできませんね。いろんな意味で怖くてできないです」

 

上司「……それやる人は、相当勇気あるだろうなあ。俺も怖くてできんわ……でも、別にいいよ?無理に休む必要はないけど、せっかく会社が休ませてやるって言ってるんだから、有意義に休んだらいいよ。ただ、1月中に休む時期を決めろよ」

 

「わかりました、ありがとうございます――」

 

 

勤労休暇、実にありがたい仕組みである。さて、年初の段階では、別に「この時期に休みたい!」というのが全く思いつかなかった。ただなんとなく、その時の私は、

 

多分、10月って精神的にも疲れてるんじゃないかしら。

 

というよくわからない経験則から、10月にこの勤労休暇を入れていたのだった。

そして、その勤労休暇ウィークが今週なのであった。

 

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――さて、6日間、だれの目を気にすることもなく休めるとしたら、あなただったら何をするだろう?


 

・旅行(あてもなく彷徨いたい)

・実家帰省(親孝行できる時間もそう長くないしね)

・お腹がはちきれるほど食べ歩き(バイキングだろバイキング!)

・大量のDVD鑑賞(海外ドラマだな。ポップコーン買いだめしないと)

・本の虫(久しぶりに山本周五郎司馬遼太郎?それとも星新一全作品読破?)

・お菓子作り(すっかりさぼってんがな)

・愛人との蜜な生活(沖縄だろ?愛媛だろ?金沢だろ?あと北海道とフランスとウクライナインドネシアと――)

 

 

ちょっと考えただけでもこんなことを思いつく。どれも楽しそうだし、せっかくなので思いっきり振り切ってエンジョイしたいところ。

 

……だが、今回の連休は、これら以上にやりたいことがあった。というか、どうしてもやらなければならないことがあった。

 

 

それは、

 

資格試験のためのお勉強

 

 

である。

 

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イエーイ!!ビバがりべーん!!

 

 

 

 

……いや、違うんです。ま、まあ最後までお付き合いを。

 

 

 

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本年、とある試験を受けることになっていた。試験を申し込んだのは約半年前。まあ、コツコツ勉強すれば恐れるに足らないのだが、日頃の仕事を言い訳に、資格の勉強をすっかり怠っていた。そして、気づけば受験日まで20日を切っているというわけである。

 

ちなみにこの資格、平均的な資格習得のための標準学習期間は、各種参考サイトによれば

 

4-6ヶ月間

 

とのこと。繰り返すが、私に残された時間は約20日間。そして、今までほとんど手付かず。……まあ、客観的に見てかなり厳しいでしょうな。ちょっとなめすぎである。

 

 

ま、せっかくの連休なんだから、資格なんてまた次に受ければいいじゃん。

 

と思う人もいるだろう。私自身、その衝動に駆られた。しかし、自分で受験すると決めたのに、それを捨てて享楽的に過ごすことなど、私にはできない。

 

人間たる者、自分への約束をやぶる者がもっともくだらぬ。

 

と私の中の吉田松陰先生も言っている。

 

……まあ、正確に言うと資格を受けるために払った教材費が惜しいのである。(受験代を含めると、10万円はゆうに超えている。ぼったくりか!)

 

おまけに、会社の人事評価の際に提出しなければならない

 

目標設定

 

にも、この資格取得を掲げていたのである。そのため、個人的には何としても合格しなければならないわけである。そんな大事な試験なのに、直前まで何もやらないとは……。わが師である吉田松陰先生は、自分の約束を破るものをくだらないというが、同じように、やらなければならないことを直前までやらない人間も、同等にくだらないと思うわけである。

 

 

……さて、すでにどう頑張っても及第点すら絶望そうだが――このタイミングで6日間の連休である。前述のとおり、個人的にはどう頑張っても付け焼き刃で立ち向かえるような資格ではないと感じている。……しかし、しかし、である。私の目の前にあるのは、

 

6連休

 

である。社会人にとって、この6連休という言葉の重みは計り知れない。大学生の夏休み2か月に匹敵するほど、いやもしくはそれ以上の価値ではないだろうか?それくらい、社会人にとって6連休とは、実に圧倒的な時間である。(学生諸君、今はわからないだろうがいずれわかるぞ、いずれ――)

 

……神は私に最後のチャンスを与えたのだろうか?それとも、悪魔が追い詰められた人間をもてあそんでいるだけなのだろうか?

 

いずれにしろ、試験を無視して遊びに興じられるほど肝の据わった人間ではない。ダメで元々、仮に落ちたときにも

 

やるだけのことはやった

 

と会社に報告するためにも、今回の6連休は資格勉強に費やすことにしたのであった。

 

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さて、土曜日より、毎日家にこもって勉強をつづけた。外出したと言ったら、食糧の買い足しで近所のライフに行ったときか、気分転換に軽くランニングした時くらい(あ、あと選挙投票にいった)。……もう、軟禁状態である。

 まあ、営業職なので、平日には取引先から電話がかかってくる。あとは、彼女からかかってくる電話にはちょこちょこ出ていたか。でも、普段営業でいろんな人と関わらなければならないせいか、土日平日含めて6日間、部屋にヒトリこもりっきりというのは実に珍しい過ごし方であった。

 

 不思議なもので、外部との接触が薄れると、

 

もしかして、この世界には自分しかいないんじゃないか?

 

って思ってしまった。マンガ家や小説家がそんなSFを書きたくなるのもうなづける……と勝手に解釈を巡らせたくなるほどに。いずれにしろ、こんな過ごし方、多分、そんな長い期間は耐えられそうにない。たぶん、いまの私には6日くらいがギリギリですね(笑)まあ、学生時代は毎日こんな生活だったんですが(あの時は勉強ではなかったが)。

 

 

とりあえず、最終日である木曜日に到達。おかげさまで、6日間ずっと勉強に勉強を重ねることができた。そして、

 

このペースで死に物狂いで頑張れば、もしかして……いけるかもかもかもか

 

と思えるくらいには到達できました。この調子で、明日からは働きながら勉強を頑張ろう!

 

 

 

 

と、ここまで書いたのだが、実は今週、こいつが待っている。

 

 

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待ってました!ご存知、静岡は大井川で開催の

 

しまだ大井川マラソン

 

でござんす。来週の日曜日は静岡で走るぜよ!嗚呼、楽しみだなあ。

 

 

……え、勉強?まあ、移動中とかはちゃんと勉強しますって(えへらえへら)。

 

 

(……あれ?なんか右上に)

 

 

 

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(しまだ大井川マラソンHPより)

 

 

「……え、台風来てんの?」

 

テレビとかネットとかもあんまり気にしてなかったから、台風が来ていることに気づかなかった。マラソンにうつつを抜かしていることに、神が怒り狂ったのだろうか!?



なんてね_φ(・_・

 

 

…さて、明日からはまたサラリーマンの生活に戻ろう。