ギザ十な日々

2人の息子と妻との日々を書いています。

家族優先にも仕事優先にもなりきれない、そんな胸の内

 

月曜日。

 

本日、有休を取得し、息子の100日記念を自宅で祝う。

 

AM、近所の洋菓子屋に行き、妻が予約していたお祝いケーキ(息子は食べられないが)を取りに行く。一方の妻は、前日から着手していた「お食い初め」料理の準備の続き行う。本当に、大変に気合いが入っている。

 

「だって一人目だからね」

 

と妻。これが妻の照れ隠しなのか、それとも事実となるのかは、今の私には分からない。

 

昼過ぎにお食い初めを行った。

 

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(煮物は相当気合い入って作ってました。鯛とケーキは買ったヤツ)

 

写真を撮ると言うことで、妻は久しぶり(2ヶ月ぶり?)に化粧をしていた。私も妻に言われて、出勤時以外は付けないコンタクトを付ける。

正直、やり方がよく分からなかったので、YouTubeで事前に見ていた動画の見よう見まねで息子の口にハシを付ける。多分、無事にお食い初めを終えた。

 

 

お食い初めを終えた後、妻がずっと行きたがっていたアカチャンホンポに行く準備。休日だと混むけど、平日月曜日であればそこまで混雑していないだろう。これも有給のいいところである。

 

 

と、ちょうど家を出ようとしたとき、会社スマホが鳴る。上司からであった。

 

上司「あ、ヤキイモ君?今大丈夫?実はやって欲しいことがあってね」

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私が有給中だということは知らない様子で、仕事の依頼の連絡であった。本日中に対応しなければならない急ぎの件らしい。

 

いつもの私ならば、有給中とか関係なく会社のPCの電源を入れ、仕事にとりかかっていたところである。だが、この日の私は違っていた。今日は家族サービスのための有給なのである。ここで仕事をしたら、家族と過ごす休日が台無しになってしまう。

 

「すみません、今日は有給なので・・・これから外出してしまうので・・・18時からであれば戻りますので、そこからでよろしければ対応させて頂きますが」

 

と返す。ああ、何という中途半端な回答だろう。

 

上司からは、

 

「それじゃあ、18時以降に頼むよ、悪いね休日中に」

 

と言われる。

 

14時頃、妻と息子タロウとアカチャンホンポへ行く。こうして家族で出かけるのも本当に久しぶりだった。アカチャンホンポにいる間も、会社スマホが気になってしょうがなかったが、極力スマホは見ないように努めた。だって、家族のための有給なんだもの・・・!(会社スマホをしっかり持ってきてしまうところが・・・なんとも中途半端ではあるが)

 

 

夕方、そろそろ時間的に戻らないとまずそうなので、妻に相談し、帰宅のために駅に向かう。そして、17時半頃に家にたどり着く。と、ちょうどそのタイミングで、会社スマホでメールが届く。

 

さっきの件、急ぎの件だったので、○○さんに代わりにやってもらって完了しました。

 

このメールを見て、一気に力が抜ける。

 

慌てて家に帰ったけど、やることは無くなってしまった。ひとまず、「承知しました。このたびはご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした」と返信する。こういうとき、とりあえず謝っておくのが正しい、というのが私の経験則である。いやはや、一瞬で自己嫌悪になりそうな経験則である。

 

上司はハッキリとは言わないけど、多分、私に対する評価は結構落ちたことだろう。急ぎでやらなければならない、っていっているのに、家族を優先するようなヤツには仕事を任せられないと思ったはず。そう考えると、なんだかため息が出る。

 

 

「・・・仕事、終わったよ。終わったというか、やる必要なくなった」

 

妻「え、どういうこと?」

 

「急ぎだったから、他の人に任せちゃったみたい。まあ、しゃあないね」

 

妻「そうなんだ・・・ごめんね。月曜日から有給とっちゃったから」

 

「いや、別に君が僕に謝ることじゃないよ。もともとこの日は休むってことだったんだもん。事前にそれはちゃんと伝えていたし。・・・でもまあ、はっきりとは言わないんだろうけど、上司からはあんまり良くは思われないだろうなあ・・・。うーん。仕事人間で生きていきたい訳じゃ無いけど、まだまだ家族大事って、強く主張できない小さい人間ですよ。俺は」

 

そんなことを情けなく言う私に、妻の一言。

 

妻「大丈夫だよ、上司さんは今回のこと直ぐに忘れてしまうよ。でも、今日一日、家族のことを優先して一緒にいてくれたことは、私はずっと覚えているよ」

 

ドキッとした。

 

「・・・なんだ、すごく良いセリフ吐くね。今の俺が一番言われて喜ぶようなセリフだ」

 

妻「前にイモちゃん(私)が言っていたことを真似しただけだよ。『どうせいくら仕事に時間を費やしたって、上司は俺の頑張りなんてあっという間に忘れてしまうんだよ。でも、家族のために時間を使わなかったときは、家族にずっと恨まれるんだ』って。同じことを言っただけ」

 

「・・・ああ、そんなこと言ったかもね。なかなか的を得ているよ、俺。--ありがとう、元気でました。まあ、上司には明日会うから、そのときに改めてお詫びしておくよ。俺の頑張りは忘れても、仕事断った態度はしっかり記憶に残るかも知れないからね」

 

妻「それはそうね笑。でも、今日はありがとう」

 

というわけで、妻の一言に救われた気持ちになった、そんな息子生誕100日記念日でした。俺は家族優先人間になるぞ!とブログの中では宣言しておきます。一方で、明日は上司にペコペコしてるんだと思いますが。