150kmの呪縛
日曜日の朝。
起きたら、すでに9時。すっかり寝過ごす。
(昨日の夜の予定では、朝にランニングして、その後に少し遠出して、ステキな1日を過ごすはずだったのに・・・・・・すべてがおしまい。)
出鼻をくじかれた気分。今から走る気にもならない。いっそ朝から冷蔵庫に入った飲み残しの日本酒でも飲んで、今日をグデグデに過ごしてやろうか。10時くらいまで布団でウダウダしながら思う。
ーーだが、いつものように、あの言葉が頭をよぎる。
人間たる者、自分への約束をやぶる者がもっともくだらぬ。
(先生・・・・・・)
松下村塾の門下生(の知り合い文献を読んだ知り合いの弟の同級生の孫の知り合い)である私にとって、吉田先生の言葉は、いつも戒めの意味を持って強く響く。そして、己が今年の1月に立てた目標を思い返す。
10時過ぎ、私は着替えを済ませ、家を出た。そして、ランニングを開始。
この日は約8km、ゆっくりと日差しを浴びながら走る。体は少し重かったけど、走り終えた後は爽快な気分。
とりあえず、首の皮一枚繋がった。
ーー
2018年1月の初旬、私はある目標を立てた。それは、
150km/月 継続して走ること
別に、150kmに設定した意味はなにもない。ただ、今にして、この目標設定は絶妙であることに気づく。ちょうど、頑張ればできるくらいの距離。でも、コツコツ頑張らないと1日や2日では挽回できない距離。ーー日々の積み重ねが苦手な私にはぴったりではないか。
もちろん、ベテランのランナーの皆様は、距離で目標設定する必要がない方も多いだろう(そもそも、距離を目標にするのは無意味だという意見も多い)。
でも、私にはちょうどいいのです。ちなみに、以下、私のこれまでの月間走行距離です。
1月 173.5km
2月 155.1km
3月 156.9km
4月 151.1km
5月 150.1km
6月17日現在 53.3km
(すみません、フルマラソン大会参加込みの距離です)
どうですか。1月以外、150kmラインのギリギリプレイが続いているではありませんか。多分、150kmの目標を立てなかったら、100km/月にも満たなかったに違いない(その証拠に、昨年で100km/月走ったのは5回しかない。150km/月走ったのは・・・・・・恥ずかしいことに、0回です)。
6月終わりまで あと13日
150kmに到達するには、1日平均 7.43km(一切サボらずに)
無理ではないけど、ちょっと気持ちが緩んだら難しい感じ・・・・・・・。自分への約束を守るため、もうちょいだけ、頑張ってみます。明日起きれるかなあ。
富山の断片(黒部名水マラソン 番外編)
漫画っていうものを分解してみますと、結局は小さな断片の寄せ集めなんでありますね。本を読んだりテレビや映画を見たり新聞を読んだり、人と話したり、見たり聞いたりーー絶えずピッピと感性に訴えるものがあって。「あれが使えそうこれが使えそう」と捨てたり組み合わせ直したりーーそういう作業の結果、1つのアイディアがまとまってくるんです。
なるべくおもしろい断片を数多く持ってた方が「価値」ということになるわけです。
5月27日。先週の日曜日。
黒部名水マラソンを終えた後、私はシャトルバスで黒部駅に向かう。そして、電車で高岡駅まで行った後、さらに乗り継いで、氷見線を走る「忍者ハットリくん列車」に乗り、とある駅を目指す。
雨に晴れと書いて、雨晴(あまはらし)駅。
駅から海が見える美しい駅。1日の乗車人数は100人を切るけれど、冬には富山湾越しに立山連峰を望むことができる聖地として、世のキャメラマン達が続々と来訪するようである。
写真好きでもない私がこの地を訪れたのは、マラソンが終わってすぐに大阪に帰るのが嫌だったから。だって、ここで帰ったら、翌日月曜日に通常通り出社して、通常通りサラリーマン生活に戻ることになるじゃん。それはイヤだったの!(ただの甘え)
現実逃避するために、黒部から約2時間かけて雨晴駅に向かったわけである。そして、雨晴にある旅館に一泊し、翌日月曜日に富山観光でもしようと思い立ったのであった。あ、もちろん有給申請はしてますからね。立派な働き方改革です。
ーー
雨晴駅から旅館のリムジンバスで旅館までゆらり向かう。かなり人気の旅館みたいだけど、日曜日ということもあって、無事予約できたのでした(わーいわーい)。
最高のもてなしと、最高の温泉と、最高の夕食。そして、最高のお酒。黒部名水マラソンで疲れた体と心を精一杯ねぎらった(甘やかした)のであった。思い出しただけで、極上の至福にニンマリする。
ーー
5月28日(月)
旅館の朝食(めちゃくちゃうまかった)を食べ終え、10時に旅館を出る。最高の旅館だった。また来たいなあ。
雨晴名物の雨晴海岸。海岸には、観光バスで訪れた観光客がちらほらいらっしゃいました。
富山県の高岡市は、ドラえもんやキテレツ大百科の作者である藤子・F・不二雄先生の生まれ故郷である。
・・・・・・あ、今まで隠してましたが、実は私、F先生の大ファンなんです。そこらへんの『ドラえもん好き』を自称する奴らには負けませんからね。F先生が書いたあらゆる作品や関連作品をかき集めましたから(高校生になってもドラえもんばっかり読んでる私を、両親は大変に心配していたようです)。
そんなF先生の故郷である高岡市をぶらり。
日本三大大仏の1つ、高岡大仏。日本で一番イケメンな大仏・・・・・・らしい。
さて、せっかく高岡市に来たんだから、高岡市美術館に併設されている「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」に行かないとな。大仏さまに別れを告げ、高岡古城公園をぶらつきながら、美術館へ向かう。
歩いて30分ほどし、美術館に到着。しかし・・・・・・・
(・・・・・・まじで?)
膝から崩れ落ちる。残念ながら、館内には入れそうもない。しかし、せっかくなので、誰もいない美術館の館外をぶらぶら歩く(不審者)。
誰もいない美術館。人気がなく静か。大変に心地よく、ベンチでまったりと過ごす。
気がつけば、2時間くらい、ぼんやりしながらこの空間を独り占めして過ごした。観光地を回っているわけじゃないのに、こんなに贅沢で充実した時間は久しぶりだった。知らないけど、どら猫って、こういう気分なのかな。これはこれで、休日をとても満喫できたと思う。
余談ながら、隣には高校があり、青春のけたたましい声が静寂の美術館に響く。ーーまあ、彼ら彼女らも、休館日の美術館にこんな輩いるなんて思いもしないことだったろう。(怖いわ)
--
14時、そろそろ高岡駅に戻ろうと、来た道を引き返す。
(お・・・・・・・)
アイスクリーム屋が目に入る。来た時は気づかなかったが、お洒落な外観
。
(ーーマラソンじゃアイスクリームが食べられなかったしなあ)
と、中に入り、アイスクリームを買う。
お店:CHILLOU &ソフトクリーム畑高岡店
備考:店員さんがとても素敵なお店です。アイスクリームも本当に美味しく、メニューもびっくりするくらい沢山ありました。富山県発祥のアイスクリーム屋さんとのこと、皆さんも富山に来た際はお一ついかが?
ーー
高岡駅に到着し、そこから富山駅へ電車で向かう。富山旅行も終わろうとしている。
(最後に何かーーあっ・・・・・・・)
富山駅をぶらぶらしていると、ラーメン屋を発見。せっかくだからと、富山ブラックラーメンをいただく。
しょっぺええなああ!!でも、癖になります。
ーー
夕方、富山駅発大阪行きの高速バスに乗り大阪に帰ったのでした。月曜日ということもあり、高速バスも空いていてとても乗り心地が良かった。
マラソン大会、走るのもいいけど、こういう楽しみ方もたまらないんだよなあ。有給取るのは勇気がいるけど、このためだったら・・・・・・ね。
やっぱり、私は私、黒部は黒部 (黒部名水マラソン 2018 後半)
5月27日。日曜日の朝。4時半に起床。
起床後、すぐに自分の体の状態を確認する。
(お尻の筋肉、やっぱり張っているな。・・・・・・やっぱり治ってはくれなかったか。肩は両方とも、相変わらずコリがきつい。これも心配だな)
お尻の筋肉は少し前から張っている感じがしていた。お尻の筋肉は脚の中でもかなり大きい筋肉になる(と思われる)ので、ここに不安があるのはすごく気になる。
肩こりは、ここ1年でだいぶひどくなっている。この日起きた時も、硬い塊が肩にある感じ。加えて、少し歯に痛みを感じるレベル(肩こりの症状らしい)。
(・・・・・・まあ、気合と根性ですな)
今更ジタバタもできないので、諦めて朝食をとる。
準備万端、いざ黒部へ出発!
ーー
8時過ぎに到着。見事な快晴。会場はすでに人がたくさん。
到着した後は、トイレを済ませる。そして、お尻と肩を中心に念入りにストレッチ。
◯気象情報(8時ごろ)
気温:約19℃ (時間の経過とともに上昇。それでも22〜23度くらい?ただ、日差しが強かった分、体感温度はもっと高かったように思う)
湿度 :約70%(こちらは下がっていった。昼前だと60%くらい?)
風: ほぼ無風(しかし、時間帯によって心地よい程度の風が吹く)
先にふりかえるが、私にとって、この日の天気は申し分なかった。ただ、まわりをみると厚着をしていた人が多かったように思われる(朝は少し寒かったしね)。そういう人たちは少し暑かったかもしれない。
さて、スタートラインへ。
ーー
本当によいお天気。私は、サブ4を目指す人たちが集うFの位置へ。
さて、定刻通り、9時に開始!
ーー
◯スタート〜10km
最初はやはり渋滞。しかし、道が広いためか、2〜3kmしないうちに快適に走れる状態に。
(絶対に、昨年には負けんぞ)
という思いからか、3kmあたりから少しペースを上がっていく。
ーー小さなハプニングは、7kmあたりの給水所で起こった。ちょうどドリンクを取ろうとしたとき、先にドリンクをとった前のランナーに軽く接触。そして、
ビリッ!
「あ!」
ランナーさん「あ、ごめんなさい!」
私のゼッケンの一部が、ピンから裂ける。
(右上のところです)
まあ、人が集まる給水ポイントなので、どうしようもないハプニング、と割り切って、そのまま走りを続ける。
パタパタ
(・・・・・・)
パタパタ パタパタ
(・・・・・・)
パタパタパタパタパタパタ あーよいよい パタパタパタパタパタ
(・・・うるせーよ!)
ゼッケンがなびいて実にやかましい。他のランナーにも迷惑である。それに、万一、風で飛んでいったら大変だ。ゼッケンは背中と胸に1枚ずつ身に付けるのだが、胸のほうにはタイムを測定するためのタグがついていたので、無くしたら特にまずいのである。
仕方なく、走りながらピンでゼッケンに無理やり穴を開け、止め直す。
(この、このっ!)
と、走りながらだと結構手こずったが、なんとか止めることに成功(上の画像の通り、右上がくしゃくしゃになってます)。今後は気をつけます。
ーー
◯11km〜20km
平坦な道をすぎ、少しずつ坂に突入。スタミナ切れしないよう、給食を積極的に行う。
さて、15kmあたりだっただろうか。
女性「これ食べて!」
高架下をくぐったあたりで、着物姿の女将風の女性が手渡しで何かを差し出している。前のランナーが受け取っているのに習い、私も女性から受け取る。高架下で暗かったので、受け取った時はそれがなんだったのかわからなかったが、とりあえず手のひらに乗るくらいのソレを口に一気に放り込む。
「ーーむ、まんじゅうか!うまいうまい」
口の中でこしあんの甘さが広がる。そして、体の疲れを和らいでくれた。体が喜ぶ差し入れであった。
余談ながら、この時食べたのは、これだと思われる。
福田屋菓子舗「福福饅頭」
みなさん、大変美味でしたので、黒部に来た際はおひとついかが?(違ってたら大変申し訳ございません‥‥)
さて、坂はますます傾斜が強めていく。しかし、ペースは上がり基調。
ーー
◯21〜25km
20kmあたり。
(・・・・・・我慢できんな)
尿意を強く感じる。黒部の名水を何度も給水していたのはもちろん、火照った体を冷やすためにちょこちょこ頭から水をかぶっていたため、お腹が冷えていたのかもしれない。
ちょうど折り返しを迎えそうなところにあったトイレに入る。幸い、トイレは空いており、すぐに済ませ、体は一気に軽くなった。
ーーだが、少し気になることがあった。
(・・・・・・やっぱり、ちょっと辛くなってきたなあ)
用を足しながら、自分の体の状態を再度確認したのだが、疲労が溜まったせいか、朝から気になっていたお尻の張りが強くなっていた。あと、これはいつものことだが、肩が辛い。たまに回さないとコリがひどく、腕が痺れる感じになる。
Siri だから、走る前から言ってただろ、辛いって。
Ka-ta- こっちもだよ。いや、こっちは慢性的である分、もっとタチ悪いわ。姿勢悪いし、車の運転し過ぎだし、それに、どうでもいいパソコン作業しすぎたからだ
Siri ああ、わかるわかる。俺もそのせいだわ。ちゃんとコンディション整えろよってな。日頃の行いが走りに出てるわ
(うるさいうるさい!もう半分なんだから、我慢しろよ!大丈夫、お前達ならいける!)
と、我が尻を拳で叩き、肩をぐるぐるまわす。
疲労を感じながらも、ペースは落ちてない。このまま突っ走ってしまおうと思った。
○26〜30km
25kmを過ぎたあたりから、明確にきつさを感じる。加えて、ますます強くなる日差しが体力を奪っていく。
(……なるほどね、去年同様、最初に飛ばし過ぎちまったか…)
昨年の追体験をしている気分。それはつまり、
ここから辛い時間が待っている
という風に自己暗示していたことを意味する。そんなことを考えて不安を感じていた、30km地点である。
「ファイトファイト!!」
と声を発する女性。言わずもがな
Qちゃーん!
最高の笑顔でハイタッチしてくれる尚子高橋。ハイタッチした手はとても柔らかった。元気をもらい、不安が吹き飛ぶ。そして、
辛くても絶対に歩かない!
と、覚悟を決める。だって、Qちゃんとハイタッチした時に約束したんだもの(一方的に)。毎度のことながら、Qちゃん、ありがとうございました。
ーー
○31〜35km
予定通り、辛さは増していく。
(これ、本当に下ってんの?平坦にしか思えんわ…)
と思いながら走っていた、その時である。
どこからか、大きな音。
一瞬、何が起きたかわからなかった。しかし、すぐに事実を悟り、顔から火が出る。
(な、な、な)
私は慌てて辺りを見渡す。ランナーが2、3名後方にいらっしゃる。
(ご、ごめんなさい!)
Siri 悪い。つい緩んでしまった。
(ちゃんと抑えておけよ!)
Siri しようがないだろ。ただでさえクタクタなのに、お腹が冷えてガスが一層溜まってんだから。坂より腹の方が下り気味ってね。
(ばかやろう!涙)
恥ずかしくて情けなくなる。人は少なかったと思いますが……ご迷惑かけた皆様、大変失礼しました(これで800人いた女性ファンは1人もいなくなった)。
○36km〜ラスト
36km地点。身体中で黄色信号が灯り、自分で自分の顔が引きつっているのを自覚するほどであった。
(あ、あれは…)
視界に入る36km地点の給水所。ココでは、ボランティアの方々がココだけの給食を配っている。それは、
黒部名水マラソン名物ソフトクリーム(塩テイスト)
である。いくら金を積んでも、このソフトクリームは食べられない。食べられるのは、この大会に参加し、36km地点までたどり着けた者だけである。
(……食べたい。去年はあれが食べられなかったのだ。これを食べればこそ、去年よりも黒部名水マラソンを楽しんだといえよう。)
ーー鳴いちゃうよ
…え?
また鳴いちゃうよ
私は確かに我が「腸」からのメッセージを受け取った。ついでに
Siri それを食べたら、俺はもう知らん
という声も。
(マジで……ち、ちっくしょう!涙)
私はボランティアの方々が差し出すソフトクリームを視界から外し、泣く泣く通り過ぎる。お腹の弱い私は、はしゃぎながらアイスを食べているランナーを恨めしそうにチラ見する事しかできなかった。
ラスト5km。ペースがみるみる落ちて行くのがわかる。後ろからもどんどん抜かされる。
(昨年とおんなじじゃん……)
気持ちを維持するために、200mおきにささっている「のぼり旗」(現在○○.○kmみたいな感じ)を確認しながら走る。じゃないと、自分が前に進んでいる自覚を持てなかったからである。しかし、
(…なんで、俺、走ってんだろ…?)
という考えが頭にポツリと浮かぶ。集中力がだいぶ低下していた。沿道の方の声援やハイタッチで元気を分けてもらう。ただ、ここあたりから声援に対してお礼を返す余力もなかった。
40km地点に到達。ラスト2.195kmの果てしなさに気が遠くなる。
ただただ、足を前に進めるだけ。朦朧の脳内では、中島みゆきの『重き荷を負いて』が何度も何度も流れる。
ーーそして、ようやく。
ボランティアの方が、タオルと記念メダルをかけてくれる。完走証明書をもらったら、すぐに芝生に倒れる。そして、もらった氷入りのビニールで、お尻を冷やす。
10分ほど休み、少ししたら落ち着き、ようやく、無事ゴールした喜びを感じる。そして、完走後に受け取った水とゼリーを口にする。
歩けることを確認し、足を引きずりながら、その場を離れる。顔を洗った後、無料預け場所にある荷物を手に着替えを済ませた。
ーー
お腹はまだそんなに空いていなかったけど、それでも食べたくなるのが、これ!
参加賞の鱒寿司と豚汁と名水団子。ちなみに味噌汁は豚汁とカニ汁との選択制。だけど、私は断然豚汁派である。いやいや、美味しくいただきました。なんで走った後の豚汁ってこんなに美味しいのかしら?
ーー
食べ終わったあとは、ゴール前でフィニッシュ前のランナーを心の中で応援。ゲストランナーの方々も、ハイタッチして励ましていた。Qちゃんは、いつものように手を繋いでゴールまで並走したりしていた。手を繋いだランナー、羨ましいなあ、と思ったのは私だけではないはず。
(制限時間の6時間直後)
15時。制限時間に達したのを確認し、2018年の黒部名水マラソンは終わりを告げたのであった。天気も最後まで恵まれた大会でした。
ーー
最後にタイムですが、だいたい3時間45分いかないくらい、でした。
昨年より15分程度早くなりましたが、最初に飛ばし過ぎて後半が辛すぎるという、ペース配分の失敗は一年前と同じ。全く、後先考えないところは何も変わってませんな。(変わったといえば、お尻や肩などの体のガタガタ具合でしょうか)
黒部名水マラソン、今年も甘くなかったです。でも、運営サイドのご対応は、今年も最高でした!大会運営スタッフの皆様、声援を下さった住民の皆様、そして、黒部の大地と名水よ、本当にありがとうございました!
おしまい!
黒部、ふたたび(黒部名水マラソン 2018 前半)
柏原「どうしても神経質になりがちなんですが、前日のご飯のことは(自分は)あまり考えないですね。ーー麺類は食べるようにしてました。朝・昼・晩のどれかで麺類を食べてました。験担ぎみたいなもんで、高校の頃からずっと続けてきたんで」
高橋「私も実は麺なんですよ。シドニーオリンピックの前も前日の夜はうどんの中にお餅を入れた『力うどん』をおかずにご飯を食べました。白いですね(笑)でもみなさん、炭水化物が必要なんですよ!」
2018/5/26 前日イベント「高橋尚子さん&柏原竜二さん」スペシャルトークショーより
今まで何度かフルマラソン大会に参加してきた。合計7回くらいかしら?たくさん走ればいいってもんじゃないのはよくわかっているが、まあ、良くも悪くもそれなりに経験は積んだようにも思う。
父の愛したコースを父に応援されながら走った大会があった。苦痛が快感に変わり、頭がスパークするほど興奮を味わった大会もあった。土砂降りの中、冷えと腹痛に襲われながらリタイア寸前の走りをした大会もあった。美しい景色を全身で味わい、すっかり心奪われてしまった大会もあった。
ーーどの大会も、私にとってかけがえのない大会であり、甲乙などつけられるものではない。タイムという点ではランキング化できるんだけど、まあ、そういう向上心ある走りはあんまりしてないから、私には無意味であろう。私にとって、どのマラソン大会も等しく愛すべき体験なのだ。
だからこそ、不思議なことがある。それは、なぜか「この大会」のときの日記がアクセス集中していることである。
2017年の黒部・名水マラソンのときの日記である。
たしかにこのマラソン大会も印象深いものだった。でも、他のマラソン大会と比較して特筆していたとは思わない。なのに、この日記ばかりアクセスが集中している。(そして、他の日記はほとんど読まれていない事実)
まあ、確かに読み返してみると、自分がこれまで書いてきた日記の中でも、走りに対する想いが一番強く感じられる気がする。(事前練習も足りず、ペース配分もめちゃくちゃだったが)。今、私がこの時のように書けるかと言われると、まあ無理だろう。フルマラソンに参加し、初めてサブ4を達成できた喜びもあったしね。マラソンに夢中になるきっかけのような大会だったのは間違いないと思う。
そして、読み返しているうちに、
(あの頃みたいな気持ちで、また走ってみたいなあーー)
と思ってしまうのも、また事実なのである。そして、あれからもうすぐ1年が経とうとしている。今の私は、あの頃からどれだけ成長できたのだろう。
ーー
5月26日(土)。
電車で大阪駅に向かう。
私が9時30分大阪駅発の高速バスに乗って向かったのは、富山県は富山駅。約6時間の長旅。日記を書いたり、本を読んだり、窓の景色を見たりして過ごすーーこの時間もまた旅の楽しさである。
私が富山に向かう理由、それは今年も「黒部名水マラソン」に参加するためです!
やっぱり、また出たくなっちゃう魅力ある大会なんです。いざ、黒部に出陣じゃ!
ーー
15時すぎ。
富山駅に到着。事前受付をするために、そこから約30分間、あいの風とやま鉄道に乗って会場最寄駅の黒部駅へ。
黒部駅からさらに約20分間、ランナーがぎゅうぎゅうに詰まった無料シャトルバスで会場である『黒部市総合体育センター』へ到着。
16時過ぎに会場に入り、ゼッケンなどを受け取る。
そして、会場の中を進むと、今年も前日イベントが行われていた。
(途中から拝見。遠すぎるポジション)
去年はQちゃんだけだったが、今年は駅伝で有名な柏原氏もいらっしゃった。柏原さんが私の先輩に顔も声もそっくりなので驚いた(ついでに言うと、アニメ好きであることも一致していた)。
あと、あいかわらずQちゃん、トークがうまかったです。柏原さんとのやりとりで会場もちょくちょく笑いが起きていた。途中参加でも時間を忘れるほど楽しめたのであった。
ーー
会場を後にし、シャトルバスに乗り、黒部駅に戻る。そして、富山駅に向かう電車に乗る。プラットフォームには同じくランナーによる長蛇の列ができていた。
電車に乗ると、女子中学生と思われる二人組の会話が耳に入る。
a子「すごい人だね。富山駅でいっぱい降りるのかな」
b子「多分、そうなんじゃない?すごいね、マラソンって」
a子「あ、私も明日、応援のアナウンスみたいなのするんだよね」
b子「え、なにそれ?そんなのやるんだ。運動会みたいな感じ?」
a子「わかんないけど、多分。交代制なんだって」
b子「c子ちゃんも鍋作りするって言ってたよ。みんなボランティアなんだ」
a子「チョメ中学校のチョメ部のd子ちゃんもらしいよ」
b子「へえええ。たーいへん」
(・・・・・・ありがとうございます。お手数をおかけいたしますが、何卒、よろしくお願いいたします。調子乗った態度取っているランナーがいたら、ゼッケン番号をメモって先生に提出したらいいからね)
ーー
18時。
富山駅のビジネスホテルにチェックイン。
さて、富山駅前の通りをぶらり。暑くなると思ったけど、冷たい風が吹き、思ったよりも気温が低かった。余談ながら、街中では、ランナーと思われる人とよくすれ違う。靴や時計がランナー使用の場合はもちろん、なんとなくの雰囲気でランナーである人というのは見分けがつくものなのである(よね)。
さて、時間も時間なので、晩御飯を探す。
(富山ブラックラーメンにしようか、サイゼリアでパスタを食べようか、吉野家で牛丼食べようか、お好み焼きでもいいかしら・・・・・・勝負めし、なににしようかな・・・・・・それにしても、Qちゃんも柏原さんも、なんやかんや、プロはいろいろこだわりあるんだよなあ)
いろいろ迷うが、結局は、いつも通りコンビニへ。(ファミマとローソンをハシゴ)
柏原選手に触発され、今日はざるそばメインで。プリンは私にとっての験担ぎってことで。美味しくいただきました。(富山感ゼロですが、それはまた明日のお楽しみ、ってことで)
さて、1年前からどれくらい成長できたのか、楽しみでもあり、やっぱり怖くもありーー。
いずれにしても、昨年に負けないくらい、しっかりマラソンを楽しむぜよ!
嗚呼、コンビーフ
コンビーフは缶詰コーナーに無くてはならない商品であり、なかったら怒るよという商品なのだが、怒るけど買わないよという商品でもある。
まあ、いまどき大抵の人はコンビーフを買わない。
眺めるだけ。眺めて、あると安心するだけ。
やっぱり懐かしいのかな、かつてしょっちゅう食べていた頃が。
東海林さだお『どら焼きの丸かじり』より
月曜日。
久しぶりにコンビーフを買って食べる。
本当に、コンビーフを食べるなんて、とても久しぶり。少なくとも、5年は食べていない。大学生時代はよく食べていたんだけどなあ。
このレトロな感じに憧れていた。なんだかよくわからないけど、「イキな食べ物」だった。
値段が高いくせに量は少ない。ほかにもっと美味しいものがたくさんあったはずなんだけど、でも、つい買ってしまうのである。視野の狭い学生時代の、ちょっとした背伸びであった気がする。
久しぶりに買ってみたのは、家の近くのスーパーが改装セールで在庫処理をしていたから。そこでコンビーフが割引になっていたのである。じゃないと、あえて買いたいとも思わないよなあ。
久しぶりに実食。付属のオープナーを使って、クルクルと缶を開ける(おそらく、今の10代の80%は、この缶詰の開け方がわからないことだろう)。
ワクワクしながら塩辛い肉の繊維の塊にかぶりつく。思っていたよりもクセの強い野生的な味。ビールで流し込むが、口の中に独特の風味が残る。コンビーフさんの残り香だけでビールが進む。
決して美味しくはない。
決してインスタ映えはしない。
決して体にいいとは言えない。
決して毎日食べたい!とは思わない。
でも、唯一無二の味。私にとって。決して忘れたくない存在。
(まさに俺の学生時代だな)
酔っ払いながら、ポツンと思う(涙がほろり)。またコンビーフにかじりつく。
ーーなんだか楽しく完食させていただきました。
またいつか食べたくなるんだろうな。またいつか、この缶を手にとって、クルクルと缶を開けることだろう。
コンビーフよ、君だけは無くならないでおくれ。
誰かの「大事な本」
『走れメロス 』も 『異邦人 』も 『おなかのすくさんぽ 』も 、実物の本とは別に 、私一人だけのバ ージョンが記憶の本棚にしまわれている 。作者が思いもしなかった形に姿を変えて 、しかし私の本棚にはおさまりのいい形を保って 、大事に保存されている 。私の書いた小説も誰かの心の中でこんなふうに模様替えされているのだろうか 。この想像は私を幸福な気分にする 。
小川洋子『とにかく散歩いたしましょう』より
4月末のこと。
少し前に書いたマッサージ店での出来事。
諸々の事情によって一時閉店となったマッサージ店。施術もお上手で値段もリーズナブルだったのでよく愛用していた。閉店の知らせは本当に残念であった。
さて、これで最後、と、4月29日(日)最終営業日の夕方に訪問した。
なお、最終日は大変に賑わっており、客が入れ替わり立ち替わりの状態であった。どうやら、私と同じように考えた客が多かったらしく、最終日駆け込みとなったようだった。やっぱり愛されていたお店だったと思うんだよなあ。16時に予約していたのだが、お店側としても予想以上の混雑だったらしく、私は10分程度待たされることとなった。
待っている間、1冊の文庫本を読む。読んでいたのは万城目学氏が書いた『プリンセス・トヨトミ』という小説。別にこの作者のファンというわけでもないが、関西を舞台にした小説だったので読んでみたのであった。せっかく関西に住んでいるから、という、つまらない理由だが。
10分後、準備が整ったということで、着替えを済ませて施術が始まった。この日施術してくれたのは、私より幾分か年若の女性。過去にも1回施術してもらったことがあった。
マッサージ師「すみません、おまたせてしてしまいまして」
「いえ。忙しそうですからしょうがないですね」
マッサージ師「最終日ということで駆け込みのお客様が多くて」
「そうですかーーいや、閉店、本当に残念ですね」
マッサージ師「そう言っていただけると・・・・・・。予定では夏に再開しますので!ところで、待たれている間、本読まれてましたけど、本好きなんですか?」
「あ、・・・・・・まあ、そうですね」
マッサージ師「普段どういうのを読まれるんですか?」
「普段は・・・・・・なんだかよくわからない本ですよ。まあ、気まぐれに。ただ、小説はあんまり、ですね。今日は久しぶりに小説読んでました」
小説は本当に読まなくなった。学生時代はよく読んでいたんだけどなあ。社会人になって手に取る本のタイプが変わった。今は、仕事に関わる専門書だったり、資格のための参考書だったり、会社で読むことを勧められた(反吐が出そうな)ビジネス本くらいである。後は、電子書籍で眺める程度の情報雑誌くらい。
昔、何かの雑誌で某タレントさんが、「本棚を他人に絶対見せたくない」ということを書いていたのを思い出す。理由が同じかどうかは知らないけど、私も同感である。
本棚は、その人がどのような世界に興味をもち、また、普段の言動がどのような世界観を基にしているのかを示しているように思う。だからこそ、人間の底が知られそうで怖いのである。
同じ理由で、私はあまり誰かに本を勧めない。まあ、その本の出会いを自分だけで独占したいという、みみっちい欲もあるのだと思うが。
ところで、ここが私のタチの悪いところなのだが、自分ではあまりオススメしないくせに、人のオススメの本を聞くのは非常に好きなのである。それは、その人のことをいろんな意味で知ることができるからに他ならない。だからこそ、誰かが本を本気で薦めてきた時には、色々な意味で好奇心が湧き上がる。(ある意味で、その人の世界観を知ることになるかもしれないのだから。無論、見栄を張っている場合はすぐに見破れるしね)
さて、本の問いかけをされたので、マッサージ師にもいつものように聞いてみる。
「マッサージ師さんはどうですか?本はお好きですか?」
マッサージ師「はい!好きなんですよ。本」
「そうですか。オススメとかありますか?」
マッサージ師「あります!もうこれしかないってくらいのオススメです。私にとってかけがえのない本なんですよ」
「・・・・・・ほう(えらい自信だな)」
マッサージ師「『ーー』って本なんですけどーー」
初めて聞く本だった。作者の名前は聞いたことがあるような。マッサージしながらあらすじを語るのを、相槌を打ちながら聞く。その口調が、気取る様子でもなく、かといって表面をすくったような感じでもない、本当にその本が好きなんだというのがよく伝わるものだった。それに、偶然ではあったが、私の今の仕事の内容に少し関わるものであったことも手伝い、余計に興味を持つことになった。
「面白そうですね。こういう本があることは知らなかったです。今度読んで見ますね。本当に読んでみます」
マッサージ師「ぜひ読んでみてください!でも、今日で閉店なので感想が聞けないのが残念ですが(笑)」
「またマッサージ店が再開した時に、ですかね」
本のタイトルだけしっかりと覚え、マッサージを終えたのであった。次の再開は予定通りであれば夏頃とのこと。待ち遠しい限りである。
ーー
あらすじ
大坂天満の寒天問屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴之輔を銀二貫で救う。大火で焼失した天満宮再建のための大金だった。引きとられ松吉と改めた少年は、商人の厳しい躾と生活に耐えていく。料理人嘉平と愛娘真帆ら情深い人々に支えられ、松吉は新たな寒天作りを志すが、またもや大火が町を襲い、真帆は顔半面に火傷を負い姿を消す…。
つい先日、ネットで購入した本が届いたので読んでみた。小説を読んで「ページをめくるのが止まらない」という感覚を久しぶりに味わえるほど、面白かった。というか、私が知らなかっただけで、かなり有名な小説みたいですね(笑)。調べたら、NHKでもドラマ化され、舞台化もされていた名作の模様。
学生時代によく読んだ山本周五郎みたいな世界観だなあ、と思ったら、作者が山本周五郎ファンみたいですね。もともと漫画家だったせいか、文章も読みやすく、ストーリーも軽妙。でも、しっかりと新幹線の中で涙を流してしまうヤラレタ感。
そういえば、マッサージ師さん、この作者の『みをつくし料理帖』シリーズも好きだっていってたっけ。せっかくだし読んでみようかなあ。そして、マッサージ店が予定通り再開したなら、本の内容について話してみたいものである。
久しぶりに良い本の、良い出会いでした。そして、ヨウカンとトコロテンがたべたくなりました。
・・・・・・マッサージ店、無事に再開してほしいなあ。
また来ます、香住(第5回香住・ジオパークマラソン 番外編)
土曜日。
第5回香住・ジオパークマラソンを完走した後、今宵泊まる旅館に電話。
ーーあ、すみません、マラソンを終えた後、そのまま家には帰らずに旅館に泊まっちゃいました(えへ)。旅館の送迎車が会場までお迎えに来てくれました。通常ならば15時からチェックイン開始のところなのに、14時からチェックインさせてくれたのでありんす。マラソンの後は、精一杯、慰安旅行を楽しむぜよ!
・・・・・・・え?いいご身分だな、って?
だってマラソン頑張ったんだもん!いいでしょ!?いや、マラソンだけじゃない!日頃のサラリーマン生活もすごい頑張ってんだからね!?朝「会社行きたくなーい」という体からのSOSを無視して会社に行ってんだかんね?たまに自分へのご褒美くらいいいじゃん!(出世しないタイプ)
さて、旅館に到着して早々、マラソンの汗を温泉で流す。だれもいない温泉を独り占め。これを至福という。
ーー
風呂上がりは香住を散歩。
歩いていると、いつのまにかマラソン会場にたどり着く。旅館から会場までは歩いて20分かからないくらいの距離であった。
会場に着いた頃には、フルマラソン制限時間である15時を回り、16時に近くなっていた。そのため、会場もすっかり片付けに。人も少なくなり、残っていたのは運営サイドの方々のみ。出店も会場テントも簡易トイレも、すべて撤去中であった。
ーー
中学生男子「こんにちわー」
「あ、こんにちわー」
旅館までの帰り道、疲労を抱えた足を引きずりながら歩いていると、大会ボランティア活動を終えた中学生にすれ違う。見ず知らずの私にも挨拶をしてくれる。私自身、地方の出身なので、小・中学生の頃のすれ違う人に向けた挨拶というのは義務に近く、抵抗がなかった。……今はかなり抵抗感があるんだけどね。でも、なんだかすごく懐かしかった。
旅館から見える夕暮れ時の香住漁港。絶景である。撮る人が撮ればもっと人の心を打つことができただろう。とても美しかった。
さてーー
晩御飯は旅館で食べるカニづくしコース!!カニ鍋!カニの刺身!カニのボイル!焼きガニ!甲羅酒!カニの雑炊!いえーい!!カニ最高!!こいつのために走っていたんだぜ!無心でカニにしゃぶりつきました。幸せいっぱーい!!(彼女からは非難轟々でした)。
ともかく、これ以上ない贅沢なひと時で、自分を精一杯、甘やかしたのであった。
ーー
翌朝、6時起床。
せっかくなので、香住の海岸を散歩。ちなみに、海岸沿いの道路は、昨日のマラソンコースでもあった。でも、昨日とは違って人気のない海岸、大会当日とはちょっと違ったおもむき。
(朝を迎えた香住漁港)
ランナーを冷やすために配られていた氷水入りビニール。当たり前だけど、大会の後はこういうのを片付ける作業があるんだよね。運営の皆様、後片付け、お手数をおかけいたします。
このトンネル、コースだったけどよく覚えている。入口のカニの絵柄が印象的だった。なお、朝のトンネル内は、ホトトギスの鳴き声がよく響いていた。
名物、かえる島。右真ん中あたりの茶色いところです。・・・・・・かえるに見えるかしら?
小一時間、朝の香住海岸を楽しむ。走りながら見た光景も壮大だったけど、朝の静かな空間で見る香住海岸は、これまた実に格別であった。
ーー
旅館で贅沢な朝食を食べ終える。ご飯が本当に美味しかったなあ。
チェックアウト時間の10時、送迎車で香住駅まで送ってもらう。
翌日の香住駅は、昨日が嘘のように静か。たまに通る車の音だけが町中に響く。それがあまりに心地よくて、大阪に帰りたくなかった。連休に親戚の家に遊びに行って、帰りたくなくて泣きじゃくった幼き頃の記憶が、ほんの少しだけ思い出された。
必ず、また来ますね。
ーー
電車で4時間弱かけて大阪駅に到着。大阪駅の人混みの喧騒に一瞬酔ってしまう。早々に家に帰る。
家に帰った後、香住を思い出してなんだか寂しさを覚える。でも、マラソン大会からの贈り物が我が心を最後まで癒してくれる。
香住・ジオパークマラソン(フル)の完走賞。あ、別に入賞したわけでもないですからね。完走したランナーみんなに、この豪華な日本海の魚介セットが送られた。・・・・・・この豪華セット、すごくないですか?
とりあえず、すべて焼いてみる。
素人なので焼き具合はご愛嬌。総勢15匹の魚たち。なお、まだ半分以上冷凍庫に残っています。
さて、香住の地酒である「香住鶴」でこれらを肴に晩酌。香住の余韻に浸る。
「また行きたいなあ・・・・・・」
すっかり虜になってしまった模様です。
香住、また会いに行きます!次も絶対宿泊付きで!