ギザ十な日々

2人の息子と妻との日々を書いています。

同僚からの出産報告も、今まで以上に重みを感じる

 

今日。自宅で在宅勤務中。

1通のメールが届く。

 

皆様

お疲れ様です。この度、無事に第一子となる女の子を出産しました。名前は○○と命名しました。おかげさまで母子ともに健康で昨日退院することができました。

コロナの感染拡大も続いている状況ですので体調には気をつけてお過ごしください。以上、まずはご報告とさせていただきます。

 

2ヶ月程前に産休に入っていた女性の社員の方からであった。無事に出産できたとのことで、赤ちゃんの写真が添付されていた。

 

自分も子供ができるまでは、こういう挨拶メールはただの他人事にしか思えなかったのだが、自分も数ヶ月前に親になり、メールを読んだときは感慨ひとしおであった。こんなご時世だし、きっと、沢山不安な思いを抱きながら出産を迎えたことだろう。

 

テレビを付けると、なんとも悲しいニュースを目にした。正直、今までのコロナ関連のニュースで、最も胸が痛くなった。

 

www3.nhk.or.jp

 

このニュース、あまり当事者意識の薄いことは書かない方がいいだろう。この女性は中等症で入院されているとのことで、まずは体調回復されることを切に願う。

 

 

我が家では妻が故郷で里帰り出産した。新型コロナ患者が今日ほど増加していなかったけど、自分たちだってどうなっていたか分からない。そう思うと、新型コロナに対し、自分が感染するかしないか、という単純な視点を超えて警戒した行動を取らなければならないと感じる。

 

 

このニュースを観た後だったからということもあるが、無事出産をされた先輩女性社員の方にも返信を試みる。普段だったらこういうメールには返信とかしないんだけど。

 

しかし、普段から余計なことを口走る傾向がある私である。出産後ということでセンシティブな心境だろうから、文章には最大限配慮しなければならない。

 

ちょうど、母乳を与えていた妻に助言を求める。

 

「こういうメールには返信した方がいいかしら」

 

妻「そりゃそうよ。返信してあげた方が喜ぶんじゃない?ただでさえ、育休中で職場と気持ちの面で距離ができてるんだろうから。私も職場の人から『おめでとう!』とか『かわいいい!』って来たらうれしかったよ」

 

「なるほどね。文面で何か気をつけることは」

 

妻「うーん。まあ、普通に『かわいい赤ちゃんですね!』とかでいいんじゃ無い?あ、でも上から目線はダメだよ?『これから○○みたいなことありますから、こうしたらいいですよ』とか『夜泣き大変ですけど、こうしたらいいですよ』とか。本人は気持ちよくアドバイスしている気分なんだけど、下手に先輩面されるとイライラするから。まあ、私の場合だけど」

 

「先輩面はだめねえ。まあ、先輩面って言ったって、俺も3ヶ月前に親になったばかりだしな。参考にします」

 

というわけで、短めに返信を返す。とりあえず、先輩面は無しで。

 

ご出産おめでとうございます!母子ともに健康とのことで本当に何よりです。出産を終えた奥さんの気持ちが分からずに私も日々困っておりますので、復帰されましたら是非アドバイスくださいね。まずはお体ご自愛ください。  

                               ヤキイモ

 

 

・・・これが正解かどうかは、もうわかりません。人によって感じ方も置かれている状況も異なるからね。

 

 

年を取れば取るほど、正解が分からないことが増えてくるなあ、と感じる日々である。

 

 

 

育休中の妻がハマった作品は・・・

 

2週間前。

 

休日の夜、月齢まもなく3ヶ月の息子をあやしながら、Netflixで『男はつらいよ』をぼんやりと観る。

 

www.youtube.com

 

20歳の頃に第1作目をみたのだが、根が真面目な私は、寅さんのちゃらんぽらんな性格がどうも好きになれず、2作目以降は観ていなかった。

 

息子をあやしているときは、よく旅YouTuberをを流していたのだが、それも少し飽きてきたので、代わりになるドラマを探していた。あんまり頭を使わなくて済みそうな作品として自分の頭にフィルターをかけ、男はつらいよにたどり着いたのである。

 

 

あの有名なOPが流れた頃に、風呂上がりの妻がやってくる。

 

妻「何観てんの?」

 

「寅さん。男はつらいよ

 

妻「何でそんなの観てんの?笑」

 

「なんで、って言われも。一応、名作だしなあ」

 

妻「ふーん。まあ、いいけど。そろそろタロウ寝かせるよ」

 

「ああ、はい。じゃあな、タロウ」

 

というわけで、妻は寅さんには興味が無いようで、息子を寝室に連れて行った。

 

 

さて、前述の通り10年前にはじめて観た頃は、寅さんの性格が苦手であまりハマらなかったのだが、今になってみてみると・・・これがまた実に面白い。こんな風になっちゃいけない。でも、こういう風に生きてみたいなあ、と、自分の中で抑えている気持ちがうずく。そして、さくら(倍賞千恵子)がキレイでキレイで・・・。

 

気づけば、あっという間に2作目を見終え、3作目、4作目・・・と毎日のように寅さんを見る日々となった。

 

--

1週間前。

 

いつものようにNetflixで『男はつらいよ』を見る。この日は第7作目で、青森出身の上京娘を世話しているうちに恋をする話。

 

 

妻「ちょっと、またコレみてんの?」

 

「うん。面白いのよ。寅さん。観てみなよ。恋愛要素もあって、むしろ女性がハマるんじゃ無いの」

 

妻「恋愛要素?あ、そうなの?じゃあ、少し観る」

 

といって、妻も観はじめる。そして、最後まで見終わると・・・

 

妻「面白いね。これ。意外と」

 

「ね、ね。面白いでしょ」

 

妻「うちのお母さん、よく『それを言っちゃあおしまいよ』って言うんだけど、寅さんの真似だったのかしら」

 

「それは知らんけど・・・そうかもね」

 

ーー

 

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それ以降、妻は毎日のように『男はつらいよ』を観ている。ちょうど観ていた韓国ドラマが完結したのも理由らしい。

 

妻は今は育休中でずっと家にいる生活なわけだが、育児・在宅ストレスで心身共に疲れている中、寅さんは彼女の心の支えになっているようである。なお、妻曰く

 

妻「コレ面白いよ。絶対。恋愛要素もあるから、女子ウケするんだって」

 

だそう。・・・それ、俺が言ったヤツだけどね。

 

まあ、妻がリラックスできているならばなんでも良い。寅さんのお陰で我が家の平和が守られているのであった。

 

一つだけ気になるのは、妻が少し口調が悪くなっている点くらいだろうか。「さっきからいってるじゃねえか」とか「哺乳瓶洗っといてくれや」とか「訳を聞こうじゃねえか」とか「いつまでもバカみたいに起きてるんじゃ無いよ」とか言い始めるのは・・・ちょっと。妻はまわりから言葉遣いの影響を受けやすいのは昔からだけどね・・・。

 

 

ともかく、 育休中の奥様方、寅さんは女性におすすめらしいので、リフレッシュしたいときや気分転換したいときに一度どうぞ。場合によっては、寅さんに対して『コイツ何なんだよ!?』と思うかもしれませんが、その際は早めに観るのをやめましょう。ずっとそんな感じなんで。

 

 

 

久しぶりにブログ(毎回いってないか)

 

久しぶりにまたブログに戻る。

 

半年ぶりにブログを書くのは気が引けたので、ブログの名前を変更しました。

前は『妻と「妊娠」はじめました』でしたが、ブログをほったらかしている間に子供が産まれてしまいました(「しまいました」ってことは無いけども)。

 

本当は産まれるまでのドラマティックな日々を記したいところだったけど・・・怠惰な性格がうらめしい。

 

子供が産まれてもう少しで3ヶ月になろうとしている。妻の産後うつ(?)も落ち着いてきて安心する日々が戻ってきた。

一方で、私も仕事のことで悩むことが増えてきて、どこかに自分の気持ちを発散したいところであり・・・

 

またブログをうっくりうっくり書いて行きたいと思います。

 

 

ベビーカーから見えてくる世の中アレコレ?

 

土曜日。

 

 

妻は妊娠7ヶ月目に突入。まだ早い気もしていたが、そろそろ赤ちゃん用品を用意しなければならないらしい。

 

そこで、近くの『アカチャンホンポ』へ行くことになった。

 

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この日の目的は、出産前後に必要となる赤ちゃんグッズの相場観をつかむこと。ちなみに、アカチャンホンポには、下記のようなリストが置いてあった。

 

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HPでも同様のリストを見ることができる。

 

chirashi.akachan.jp

 

「ねえ、必要な物が100個以上有るんですけど。本当にこんなにいるの?商売だからって何でもかんでも細かく書きすぎなんじゃないの?」

 

妻「いるんじゃないの。親だったら買わなきゃって思うんじゃないの?…え?思わないの?」

 

「いや、そういう訳じゃ無いけどさあ、肌着1つとっても『短肌着』『コンビ肌着』『長下着』とか書いてあるし、無駄に細かくしてない?俺たちの親なんてここまで細かくしてなかったと思うよ?(知らんけど)」

 

妻「あんまり使い道ない物は買わなくても、そう言うのだって実際に観てみないと分からないじゃないの」

 

ひとまず肌着コーナーを見てみるが、いろいろな種類があり、混乱してくる。あと、メイドインジャパンは異様に高い。同じようなみかけでも、中国製の肌着よりも30~40%以上高い。日本製、恐るべし。

 

 

 

 

あまり細かく見ていったら日が暮れそうなので、最も高い買い物になると思われるべビーカーを優先的に見に行く。

 

 

 

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さて、少し前まで、私はベビーカーを使用することに対して少し不安を覚えていた。それは、一時、ベビーカーで電車(特に満員電車)に乗ることに対してテレビで盛んに議論されていたからだ。(大抵はサラリーマンや高齢者の否定的な見解が取り上げられ、それに対してママタレが反論するという構図だったような気がする。)

 

ところが、最近、こんなニュースを見て、日本は私がイメージするよりもずっと優しい国なのだと思い直した。

 

www3.nhk.or.jp

 

これを読むと、世の中の9割はベビーカーで電車に乗ることに賛成してくれているようだ。これは、私のイメージ(テレビの報道による)よりも大分寛大なように思える。正直、テレビの影響で賛成反対は限りなく半々に近いものだと思っていたからだ。

 

まあ、10%程度はベビーカーでそのまま乗車することに対して多かれ少なかれ不快感を抱いている、という事実はしっかり頭に入れておかねばならないだろう。本当に怖いことをしそうなのはこういう10%って感じがするし。

 

さらに気になって、10%がどういう人たちなのかをもう少し知りたくなる。上の記事には詳しい性別や年齢層については述べられていない。そこで、元データを当たってみる。

 

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https://survey.gov-online.go.jp/r02/r02-kotsu/zh/z10.html

内閣府世論調査より

 

これを見ると、否定的な意見を持っているのは男性よりも女性の方が若干多い。これは少し意外な結果だった。私はおそらく反対派のほとんどは男性だろうと思っていたからだ。

 

なお、年齢別に見ると以下の通り。

 

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まあ、これは大方の予想通り(?)、年齢が高い人ほど反対意見が強くなっている。それでも、幅広い年齢層で否定派が一定数存在していることを頭に入れておく必要がある。

 

うーん、興味深い。もう少し調べてみたいが、脱線しすぎるのでやめておこう。

 

 

さて、話戻してベビーカーの選定であるが、まあ、いろんな種類があって選ぶのに疲れた。ただ、とりあえず「シンプルで軽いやつを選ぶか、重いけど利便性(多機能)なやつを選ぶか」というのが、私たちにとってポイントになりそうだというのが分かった。

 

帰り道、妻と会話しながら、すれ違うよそ様のベビーカーを見る。

 

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「あのさ、別に俺の思い込みかもしれないけどさ。なんかお父さんがベビーカー押していると、重量級のベビーカーに見えるんだけど。逆にお母さんが押していると、軽量級に見えるんだけど。気のせいかね」

 

妻「え、うそ」

 

その後も、妻と一緒にすれ違うベビーカーを観察。

 

妻「ほんと、そうかも。お父さん押してるとタイヤが大きいね。お母さんだと小さいし。え、これホントにそんなんじゃない?結構な確率でそうじゃない?」

 

興奮する妻。

 

「そうね。そんな感じしなくもないね。でも、なんでだろ」

 

妻「お父さんが積極的にベビーカーを押してくれる家だと、重いけど安定して機能的なヤツを選ぶんじゃないの?逆にお母さんメインで使うと軽量級になるんじゃない?」

 

「そんな単純なことかね。でも、そうだったら興味深いなあ」

 

妻「じゃあ、うちは重量級で良いね。パパが沢山使ってくれるもんね」

 

「・・・パパママ両方使いやすいようにしたら良いんじゃない?」

 

 

ホントかどうかは知りませんが、まあ、そう思ってベビーカーを見てみたら、今までとは違った日常風景になりますね。

 

 

ベビーカーから見えてくる世の中の事情ーーんん、どうでしょう?(長嶋茂雄

 

 

濃厚接触者? 妻、PCR検査へ

 

先週の土曜日。

 

 

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妻が大きな声を上げる。

 

「おうおうおう、どうした」

 

妻「大変な事が起こった。何だと思う?」

 

「何よ。コロナに感染したの?」

 

的外れなことを言っているつもりなので冗談になるのである。だが、妻の返答は…

 

 

妻「半分正解」

 

「ん?どういうこと」

 

妻「感染したのは私じゃ無くて職場の上司。今、会社の先輩から連絡があった」

 

「え?まじ?」

 

話を聞いてみると、妻の職場の上司(男)が感染したらしい。年齢的には50前後の方で、少し前から体調が悪かったらしい。PCR検査を受けたらしいが、その結果が土曜日にでた模様。

 

 

妻「私、先週まで毎日この人と話していたんですけど。先週も『熱っぽいんだよなあ』って言っていたけど…もう、そんな体調で会社来ないでよ~(涙)」

 

「ふーん・・・」

 

ちなみに、妻はつわりが終わって以降、職場に復帰し、毎日のように出社していた。ただし、国の緊急事態宣言の影響により、次週から在宅勤務に切り替わることになっていた。そう、次週からなのだ。あと一歩二歩遅かった。

 

「まあ、でも、マスクしていたんでしょ?お互い」

 

妻「していたけどさあ・・・。コレって濃厚接触者ってヤツになるんじゃないの?」

 

「濃厚接触者ねえ。どういう定義だったっけ。どれ、濃厚接触者調べてみよう(身近なことになると真面目に調べ始めるやつ)」

 

 

「濃厚接触者」とは、患者の感染可能期間内(発症日の2日前から、診断後に隔離などをされるまでの期間)に、接触した者の内、次の範囲に該当する人とされています。

  1. 患者と同居、あるいは長時間の接触(車内・航空機など)があった人
  2. 適切な感染防護なしに患者を診察、看護もしくは介護した人
  3. 患者の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い人
  4. その他、手で触れることの出来る距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策(マスクなど)なしで15分以上接触があった人(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)

 (国立感染症研究所「積極的疫学調査実施要領」より)
「濃厚接触者」に該当するかどうかは、保健所が聞き取り調査を行った結果から、総合的に判断して決めます。保健所から濃厚接触者として連絡があった方は、下記の内容をご確認ください。

 

濃厚接触者の方へ 東京都福祉保健局


ここで妻が該当しそうなのは4番の「その他、手で触れることの出来る距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策(マスクなど)なしで15分以上接触があった人(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)」っぽいが。

 

「どう?こんな感じの状況あった?」

 

妻「そこまでじゃない気もするけど…でも、よく仕事の話を近い距離でしていたしね。当然、マスクもずっとしていたよ。くどいけど」

 

「1m以内?」

 

妻「うん。そうね」

 

「近いよ。普通、仕事でそんなに接近する?」

 

妻「するでしょ、普通。でも、15分以上の会話はないからね?」

 

「どうだか。こんなことじゃ、知らないうちに30分くらい話していてもおかしくないね」

 

妻「何、疑ってんの?」

 

 「いや、別に疑ってるわけじゃ無いよーーっていうか、なんだこれ、浮気調査みたいね」

 

妻「本当だよ。私、悪いことしたみたいじゃない」

 

「まあ、濃厚接触者にあてはまるかどうかはこの際置いといて、身近に接していた人なんでしょ?職場からはなにか連絡あったの?」

 

妻「強制では無いけど、自主的にPCR検査受けてください、だってさ。職場の先輩たちはみんな受けるって。私も受けた方良いかなあ。あとで経費で落ちるのかなあ・・・」

 

「受けた方、いいんじゃない?心配だよ、妊婦なんだしさあ。経費とか言ってる場合か」

 

ネットで検査すると、コロナウイルスと妊婦に関する記事は沢山出てくる。

 

妊婦がコロナウイルスに感染したら重症化しやすいかも

妊婦がコロナウイルスに感染したら長期化しやすいかも

妊婦がコロナウイルスに感染したら早産になりやすいかも

妊婦がコロナウイルスに感染したらお腹の赤ちゃんにも感染するかもしれない

 

となどなど。ただ、どれも確かな情報ではなく、推測の域を出ない。

 

 

なお、海外では大規模調査が少しずつ出始めているらしい。この記事はよく参考にしている。

 

news.yahoo.co.jp

 

コレを見る限り、やはり妊婦の感染は大いに警戒すべき印象である。もちろん、これとは異なる見解を示す論文もあるみたいなので、まだまだ検証すべきコトなのだと思うが。

 

対照的に、日本の場合、妊婦の感染者数自体がそこまで多くないため、妊婦に対するコロナ大規模調査ができていないようだ。以下の日本産婦人科医会HPが最も詳しそうだが、詳細に分析した情報は少ない印象。

 

www.jaog.or.jp

https://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2020/12/201215.pdf

 

 

なお、テレビ番組で「コロナウィルスと妊婦」に関する特集されているが、有益な情報をみたことがない。まあ、過剰にあおっているのはいつもの通りだが。

また、ネット上では「妊婦だからって普通の人と差があるわけではないので安心して!」「妊婦の方がむしろコロナウィルスにかかりにくいんだよ!」と自信たっぷりにいっている医者もいるので訳が分からなくなる。

 

いろんな意見があるが、まだまだよくわからないウィルスであるので、今のところは慎重であるべき、というのが私たち夫婦の認識である。

 

 

さて、話戻して、後から来た職場からの通知の結果、妻は濃厚接触者には当たらなかった。ちょっとだけ安心。ただ、妻は日常的に陽性者の人と近くで働いていたのは間違い無いし、職場の他の人たちもPCR検査するということから、妻も念のためPCR検査を受けることになった。 

 

ーー

 

月曜日。

 

私は会社を休み、車で妻をPCR検査をしている病院へ連れて行く。

 

妻曰く、鼻の奥まで綿棒みたいなヤツをぐりぐりされてメチャメチャ痛かった、とのこと。結果は翌日の午前中に登録したメールアドレスに送られてくるとのこと。

 

その夜、私は眠れぬ夜を過ごした。妻はよく寝ていた。

 

ーー

火曜日。

 

私も妻も在宅勤務。午前中、ハラハラしながら結果を待つ。

 

そして、11時頃。

 

私が仕事の電話をしているとき、妻は一枚の紙を机に置いて去って行った。

その紙には大きく

 

陰性

 

と書いてあった。

 

…ホッとした。とりあえずホッとした。電話を終えて、妻と抱き合ったのであった。

 

「いやあ、本当によかったあああ」

 

妻「職場の先輩に報告したよ。安心してくれてた」

 

「でも、あれだなあ…気をつけなきゃいけないなあ。改めて思ったよ」

 

 

 

ひとまず無事に陰性で安心。

 

でも、まだまだ感染する可能性があるので、警戒を続けていくしかないだろう。

 

 

 

 

妻、安定期で少し膨らみはじめる

 

 

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土曜日。夕食。

 

今日は最近買ったホットプレートを使い、ビビンバを作る。

 

妻「やだ、コレ美味しー!これなら子供が大きくなったときに一緒に食べても良いかもねー」

 

「ああ。確かに美味しいね・・・でも、すごい量だね」

 

妻「え?そう?お米は冷凍の小盛りご飯6食分(2合くらい)くらいだけど。私まだ全然いけるけど」

 

「じゃあ、どんどん食ってくれ。俺はこの皿分食べたらもうお腹いっぱいよ」

 

妻は美味しそうにホットプレートからビビンバをすくう。その妻の顔をじっとみて、私は以前から少しずつ感じていた思いが確信に変わる。

 

「あのさあ。いや、これは良い意味で言っているんだけど・・・」

 

妻「うん?なに?」

 

「いや、本当に良い意味で言っているんだけどーーなんか、顔、ふっくらしてきたよね。良い意味で」

 

妻「え?ほんと?」

 

「いや、良い意味でよ?俺、痩せている貴女よりも、少しふっくらしている貴女の方がかわいらしくていいし」

 

 

妻は元々かなり痩せている。BMIで言うと痩せ気味に属してしまう方だ。それがつわりの影響でさらにほっそり(というかゲッソリ)していた。その妻もつわりが落ち着き、21週目(6ヶ月目)となり、大分食欲が出てきたようだ。

 

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(こんな感じ)

 

まあ、つわり時が心配なくらいに食が細くなっていたので、現在が健康的な状態になっただけにも思える。だから、上記でしつこいくらいに「良い意味で」と言ったのは本心であり、別にオブラートに包んでいる訳でもない。

 

それでも、なんとなく心配そうになる妻。

 

妻「つわりがひどいときは40kg半ばくらいだったかしら。今は51kg超えてるかも。いきなり増えすぎるのも良くないって言うし・・・」

 

鏡を手に取って顔をチェックする妻。

 

「良ければ、ちょっと体重計乗ってみてよ」

 

妻「今朝乗ったよ?51kgくらいだったよ」

 

「いや、せっかくだからさ」

 

ということで、妻の前に体重計を持って行く私。渋々乗る妻。

 

妻「そんな変わってないと思うけど、食後だし、52kgくらいじゃない?」

 

「えっとーー53.8kg。・・・まあ、こんなもんか」

 

妻「めっちゃ増えてるがな。え、つわり終わって8kg近く増えてんの?」

 

「つわり終わったのって、1ヶ月半くらい前?まあ、貴女の身長ならそれでも少ないんだろうけどね。赤ちゃんのお陰で健康的な女性になってきたね」

 

妻「一気に増えすぎるのも良くないんだって。こりゃやばいかなあ・・。いや、なんとなく太ってきたなあっては思っていたんだけど」

 

心配そうに顔を観る妻。この日、食後のバナナとミカンは控えていた。

 

ーー

 

調べてみると、おおよそ1週間に300~500g程度の増加が望ましいらしい。仮に痩せ型だったとしても、この範囲を超える増加幅はあまり推奨されていないようだ。

jp.moony.com

 

妻が最も痩せていたのは今から約6~7週間前。そうなると、3~3.5kgくらいの増加幅が望ましいはず。まあ、つわりのかなり痩せていた時期を基準に置くのは適切では内にしても、8kgは少し増えすぎかもしれない。

 

 

ひとまず、夫としては、『太ってもかわいいよ』『いや、というか全然太っていないよ』『赤ちゃんのお陰で健康的な見た目になってきたね』とか言っておけば問題は起こらないだろう・・・か?

 

ーーいや、見かけのことは余計なことは言わないでおこう。思いも寄らぬ蛇が出てくるかもしれないからな。

 

 

 

産まれる前に赤ちゃんの性別は確認するか?しないか? 問題

 

 

 

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月曜日。夕食時の妻との会話。

 

 

妻「あ、明日、定期検診で病院に行ってくるね」

 

「ああ。ごめんね、本当はついて行きたいんだけどねえ」

 

 ちょうど20週目を迎えたこのタイミングで、明日、妻単独で病院にエコー検査を受けに行くことになった。コロナウィルスの影響で、以前から病院からは「検診は妻のみ」とされている。(本日、関東の1都3県の緊急事態宣言発令の検討となったが、ますます行きづらくなるのかな・・・)

 

 

 

妻「明日になったら性別分かるかもね。A子(妻の同級生)も20週目くらいには先生から『男の子ですね』って言われたみたい。ネットを見ても、大体20週目くらいから分かるらしいよ」

 

「へえ。そうなんだ。これで、もう、性別に関する迷信を聞かされなくて済むわけか」

 

妻はしばしば赤ちゃんの性別に関する迷信を教えてくれる。迷信は、ネットで検索するとウヨウヨ出てくる。ちなみに、私の妻は下記の4つを話半分で信じている様子。

 

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資料:妻の日常会話より

 

基本的に(肉体的に言えば)性別は2択だし、産まれてきた後、必死に検証するようなことでもないから、いい加減な情報が広がりやすいのかしら。冗談の一つみたいなもんだと思うけどね(本気で信じている人がいたら、その人は是非統計取って検証して欲しい。どこまで本当か、実は結構、興味あるんです)

 

妻「エコー検査で調べてもまちがえることはあるみたいだけどね。性別分かってから名前とかいろいろ考えようって思ってたの。楽しみ~!」

 

ブーブー(妻のスマホ

 

妻「ーーあ、ごめん、お母さんから電話きたみたい。出るね?」

 

といってお義母さんと電話する妻。

 

妻「うん。明日定期検診。明日には性別わかるかも。うん。・・・うん?え、そうなの?いや、別に画像見ながらお医者さんにきこうと思ったけど・・・。あ、そう。それは知らなかった。まあ、わかるかどうかまだわからないけどね・・・うん。うん」

 

5分ほど会話して、電話を切る妻。 

 

妻「あのさあ。うちのお母さんと話したんだけど、『性別なんか分からない方が良いんだ』って言ってたよ?私の時も、産まれるまで性別は分からない状態だったんだって」

 

「へえ。そうなんだ。まあ、当時はまだエコー検査なんかの技術がそこまで発達していなかったのかもしれないし--。あ、いや、ちょっと待って。そういえば・・・」

 

と思い、私はiPadの中にある一冊の電子書籍を開く。

 

「あ、あった。書いてある。・・・へえ。そうなんだ」

 

妻「え、何?」

 

「いや、昔読んだ本ではさ、あんまり出生前の性別告知は推奨していない、ってコトが書いてあったからさ」

 

私が読んでいたのがコレ。妻と結婚した頃にこっそり予習のつもりで買っていたのである。

 

 

多くの人が気になる「赤ちゃんの性別」ですが、実は生まれてみないとわかりません。日本遺伝学会では「出生前に性別を言ってはいけない」ことになっています。日本産科婦人科学会でも「症例に応じて告知する」と決まっているので、基本的には医者は性別を伝えないスタンスになっているのです。
 というのも、性別の診断率があまり高くないから。性別を告知しても違っているケースは多々あるのです。

(中略)  そして、もう一つ、深刻な問題もあります。性別告知をする病院や医者は実際には 結構いると思いますが、少なくとも21週6日までに行うべきではないというコンセンサスは一応あります。なぜなら、性別が分かった時点で中絶するという人が出てくるからです。日本では22週以降の中絶は法律で認められていません。

(中略)これから妊娠出産を迎えるご夫婦には、ぜひ知っておいてほしいのです。医者が性別を教えないのは、決してサービスが悪いとかではないのです。本当にわからないケースもあれば、分からないというスタンスで赤ちゃんを守ろうとしていることもあるんだと

荻田和秀『嫁ハンをいたわってやりたい ダンナのための妊娠出産読本』より。下線部は私。

 

 

「というわけらしい。まあ、中絶とかは考えていないけど・・・学会も勧めていないとなると、なんか引っかかるな(権威に弱いヤツ)」

 

ちなみに、あとで調べてみると、本当に学会HPに明記されていたのでびっくり。普通に『妊娠 性別』で検索すると、「いつ頃分かるの?」「どうやってわかるの?」という情報が多く、性別を聞くのが当たり前の感覚になっていたので・・・。

 

 

妻「でも、じゃあ、A子が先生から20週目あたりに教えてもらった、って言うのはどういうこと?」

 

「うーん、リアルなことはわかんないけど、たまたま先生が「あ、なんか突起物がある」とか言ったのをきいてA子ちゃんが『じゃあ男の子ですか!?男ですね!?』ってぐいぐいと聞いたとか?」

 

妻「・・・ああ。A子、学級委員みたいに何でもしっかり把握しておきたいタイプだから、もしかしたらそうかも」

 

「もしくは、さっきの本にも『性別告知する医者は実際は結構いる。』って書いてたから、先生によっては軽い感じで教えてくれるかも。ーーで、どうする?明日行ったときはお医者さんに聞くの?」

 

妻「・・・うーん。さっきまで聞こうと思ったけど、イモちゃん(私)の話聞いたらね・・・。なによりも、お母さんに反対されるとは思わなかったから、びっくりしちゃった」

 

「いやまあ・・・聞いても良いとは思うけどね。中絶とか考えてるわけでも無いし」

 

妻「そうね。でも、私から聞くのはやめるね。もし先生が言ってきたらしょうがないけど。とりあえず、情報あったら教えるわ」

 

 

妻は本当に聞かずに済ませられるのだろうか。この知りたがりの妻が。まあ、ひとまず明日の反応を待ってみよう。

 

 

 

 

 ・荻田和秀『嫁ハンをいたわってやりたい ダンナのための妊娠出産読本』

・ 日本遺伝カウンセリング学会HP『遺伝学的検査に関するガイドライン

http://www.jsgc.jp/geneguide.html

 ・日本産婦人科科学会HP『出生前に行われる遺伝学的検査および診断に関する見解』

http://www.jsog.or.jp/modules/statement/index.php?content_id=33

 ・ユニチャームHP『妊娠中の赤ちゃんの性別の見分け方!いつわかる?』

https://jp.moony.com/ja/tips/pregnancy/pregnancy/fetus/pt0669.html

 ・その他

https://mamajoy.net/2017/08/28/echo-machigai/#i-4