ベビーカーから見えてくる世の中アレコレ?
土曜日。
妻は妊娠7ヶ月目に突入。まだ早い気もしていたが、そろそろ赤ちゃん用品を用意しなければならないらしい。
そこで、近くの『アカチャンホンポ』へ行くことになった。
この日の目的は、出産前後に必要となる赤ちゃんグッズの相場観をつかむこと。ちなみに、アカチャンホンポには、下記のようなリストが置いてあった。
HPでも同様のリストを見ることができる。
「ねえ、必要な物が100個以上有るんですけど。本当にこんなにいるの?商売だからって何でもかんでも細かく書きすぎなんじゃないの?」
妻「いるんじゃないの。親だったら買わなきゃって思うんじゃないの?…え?思わないの?」
「いや、そういう訳じゃ無いけどさあ、肌着1つとっても『短肌着』『コンビ肌着』『長下着』とか書いてあるし、無駄に細かくしてない?俺たちの親なんてここまで細かくしてなかったと思うよ?(知らんけど)」
妻「あんまり使い道ない物は買わなくても、そう言うのだって実際に観てみないと分からないじゃないの」
ひとまず肌着コーナーを見てみるが、いろいろな種類があり、混乱してくる。あと、メイドインジャパンは異様に高い。同じようなみかけでも、中国製の肌着よりも30~40%以上高い。日本製、恐るべし。
あまり細かく見ていったら日が暮れそうなので、最も高い買い物になると思われるべビーカーを優先的に見に行く。
さて、少し前まで、私はベビーカーを使用することに対して少し不安を覚えていた。それは、一時、ベビーカーで電車(特に満員電車)に乗ることに対してテレビで盛んに議論されていたからだ。(大抵はサラリーマンや高齢者の否定的な見解が取り上げられ、それに対してママタレが反論するという構図だったような気がする。)
ところが、最近、こんなニュースを見て、日本は私がイメージするよりもずっと優しい国なのだと思い直した。
これを読むと、世の中の9割はベビーカーで電車に乗ることに賛成してくれているようだ。これは、私のイメージ(テレビの報道による)よりも大分寛大なように思える。正直、テレビの影響で賛成反対は限りなく半々に近いものだと思っていたからだ。
まあ、10%程度はベビーカーでそのまま乗車することに対して多かれ少なかれ不快感を抱いている、という事実はしっかり頭に入れておかねばならないだろう。本当に怖いことをしそうなのはこういう10%って感じがするし。
さらに気になって、10%がどういう人たちなのかをもう少し知りたくなる。上の記事には詳しい性別や年齢層については述べられていない。そこで、元データを当たってみる。
https://survey.gov-online.go.jp/r02/r02-kotsu/zh/z10.html
これを見ると、否定的な意見を持っているのは男性よりも女性の方が若干多い。これは少し意外な結果だった。私はおそらく反対派のほとんどは男性だろうと思っていたからだ。
なお、年齢別に見ると以下の通り。
まあ、これは大方の予想通り(?)、年齢が高い人ほど反対意見が強くなっている。それでも、幅広い年齢層で否定派が一定数存在していることを頭に入れておく必要がある。
うーん、興味深い。もう少し調べてみたいが、脱線しすぎるのでやめておこう。
さて、話戻してベビーカーの選定であるが、まあ、いろんな種類があって選ぶのに疲れた。ただ、とりあえず「シンプルで軽いやつを選ぶか、重いけど利便性(多機能)なやつを選ぶか」というのが、私たちにとってポイントになりそうだというのが分かった。
帰り道、妻と会話しながら、すれ違うよそ様のベビーカーを見る。
「あのさ、別に俺の思い込みかもしれないけどさ。なんかお父さんがベビーカー押していると、重量級のベビーカーに見えるんだけど。逆にお母さんが押していると、軽量級に見えるんだけど。気のせいかね」
妻「え、うそ」
その後も、妻と一緒にすれ違うベビーカーを観察。
妻「ほんと、そうかも。お父さん押してるとタイヤが大きいね。お母さんだと小さいし。え、これホントにそんなんじゃない?結構な確率でそうじゃない?」
興奮する妻。
「そうね。そんな感じしなくもないね。でも、なんでだろ」
妻「お父さんが積極的にベビーカーを押してくれる家だと、重いけど安定して機能的なヤツを選ぶんじゃないの?逆にお母さんメインで使うと軽量級になるんじゃない?」
「そんな単純なことかね。でも、そうだったら興味深いなあ」
妻「じゃあ、うちは重量級で良いね。パパが沢山使ってくれるもんね」
「・・・パパママ両方使いやすいようにしたら良いんじゃない?」
ホントかどうかは知りませんが、まあ、そう思ってベビーカーを見てみたら、今までとは違った日常風景になりますね。
ベビーカーから見えてくる世の中の事情ーーんん、どうでしょう?(長嶋茂雄)